ののたん!ののたん!

でも合コンはした事ないんれすよ

繋がっているもの

2005-11-04 01:32:55 | Weblog
今日は家族で焼肉食べにいってきました。
とりあえず最初にタン塩を頼む。
すると店員さんがレモン汁を持ってくる。
何だこれは?タン塩はタレだろ!タレ持ってこい!!こんちくしょうめっ!!!
全くなんだこの店は。タンタレは基本でしょうが。まったくもう。
そしてタンを箸に取る。ふむ、なかなかいいタンだ。
そっと網の上に乗せる。じゅうという音と共にタンが炎に炙られる。
ごめんね、熱いよね。君はこんなところで焼かれるために生まれた訳じゃないんだよね。ごめんね。
タンの悲鳴にも似た音に耳を塞ぎながらひっくり返す。
よりいっそう音が大きくなる。
俺たちはそんな悲鳴を食べて今までも、そしてこれからも生きてゆくんだろう。
いつかこの肉体も大地に食われて土に還えればいい。
そんな事を考えていると、もうタンは食べごろに焼きあがっていた。
そのタンを網の上から掴んで取る。
少し眺めた後、タレにつけてみる。
タンタレの完成だ。
そのタンタレを口に持っていく。
手がフルフルと震える。
なんだこの震えは。俺はこの食べ物を口にする事を恐れているのか。
フッ、いや違う。これは歓喜だ。
腹の底から沸きあがってくる歓喜に、肉体が反応しているんだ。
愛しいあの子と同じものを口にする事の歓喜だ。
笑いたくなるのをぐっと堪えて、タンタレを口にする。
それはあまりにもすんなりと口の中に入った。
悲鳴も歓喜も懺悔も達成感も、すべてを含んだ一口だ。
そしてゆっくりと味わう。
タンタレを味わう。
うん、微妙。
ののたんこれ微妙。