▲一万円ほどの普及型ゲームソフト相手でも、わたしは50手ほどで劣勢になります。相手(AI先生)は強すぎて、全く歯が立ちません。相手が何をやっているのかも分かりません。最後まで打てませんから、目算も整地も練習機会がなく、終わってしまいます。とほほ。
【ルールをきちんと守って、ゲームを愉しむ】
碁は不思議なゲームです
「ゲームの終わり方」が
他のゲームにはない特徴があります
(一) 手が残っていても、対局者同士が気が付かなければ、その状態でゲームセットとなる
(二) 途中でギブアップでゲームセットとなる「中押し」が認められているが、
もしダメを詰め最後まで打てば、双方相手の陣地を整地して数え、勝ちと負けを決定する
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昨日の例会でのこと
級位者同士の対局を観戦していると
石が混み合って、抜き合いになり
コウ(注)のようでコウではない形が出現しました
対局者や周囲が迷って尋ねてきたのですが
わたしは口出しをせずに黙っていました
結局、対局者同士で「コウではない」と判断し
碁が継続されました。正解です
アマの碁は〝審判員〟がいないので
この辺が難しいところです
わたしは、対局が終わったあと、
〝正解〟を言うことにしています
もうひとつ
わたしが三段さんに2子置かせての対局
ダメ詰めをして、さて整地して数えるか
の段階で、相手が「負けました」と言います
明らかに、投了のマナー違反です
最後まで打ったら、
どんなに形勢が離れていても
きちんと整地しましょう
そして整地にも技術がいります
やりかたはいろいろありますが
「10目」「20目」の形にし
相手もひと目で数が分かるように
きれいにしないといけません
これは普段やっておかねば
出来るようにならないものですし
やればやるほど技術が身に付き
洗練されて上手になっていくもの
プロのマネをして投げてばかりでは
いつまで経っても上達しません
勝敗はほぼ確定していますから
整地の上手なやり方については
わたしは口出し、手出しするようにしています
(注) コウ(劫)は囲碁のルールのひとつ。互いに相手の一子を取り合い、無限に続き得る形になること。元々は仏教用語で、極めて長い時間を指す。一方が一子を取ったあと、相手は他の部分に一手を打って、それを受けた時にのみ、コウの一子を取り返すことができる。すぐに取り返すと無限反復になり勝負がつかないので、すぐに取り返した方が反則負けと決められている。プロでも、うっかり間違える珍事が稀に起きる。