【素人碁会のあるべき姿を考えてみる】
このところ
アチコチの碁会に顔を出しては
「見学」と「試し打ち」を
させてもらって大変参考になった
肌が合う碁会とは
どういうものか?
訪問した碁会数カ所を
比較文化論的に
自身に問い直している
いつ行ってもよく
行かなくてもよく
遅れて行ってもよく
途中で帰ってもよく
入会金や会費も安く(あるいは無料)
必要性の薄い当番がなく
特段決まった世話人もなく
それでいて秩序らしきがあり
皆がそれなりに守っている――
こういう粋で妙な碁会が
現実に存在していて
これが一番気に入った
それでいて
十数人が一局一局に
真剣勝負で活発なのだから
誰も腹は痛まないし
文句も出ないのである
長く碁を嗜んむ複数の高段者が
全体を見渡しては節目節目で
独り言を発しているのが
会の雰囲気を形成している
◇
いま自分が入会している碁会が
ベストなんてことは決してなく
だからといって改善も困難とあれば
あちこちフラフラもいかがなものか
とは思わないでもないが
しょせんは趣味の世界のはなし
強い相手とひととき
真剣勝負をできれば
ただそれだけでよい
と割り切れる碁会が
自分にとっての
桃源郷なのかもしれない
本拠地同好会と
準本拠地同好会を
しばらく楽しんでみたい