囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

美食とウンチク

2021年02月03日 | ●○●○雑観の森

 

 


献立を咄(はな)してばかりうまがらせ 古川柳

 

 

 

 

逃がした魚は美味しいか ~ 食い物の恨みは。 の巻】

 


「料理」

ということばは

室町の頃から使われていたらしい。

 

ところが中国では

「事務管理」「差配」の意味に用いられ

食物を調理するのは割烹といった。

割(さ)いたり、烹(に)たりするからである。

 

西洋ではクッキングといい

食物は火で調理するものだった。

衛生面に配慮が要ったからだろうか。

 

江戸時代、あるヒトが

思い切って八百善へゆき

とびきり上等の料理を注文した。

 

やがて豆腐と箸を持ってきたので

その客は「なんだ豆腐ぐらいなら

どこでもできるぞ」とひとくさり。

 

すると、給仕人が答えるには

「いいえ、

これは副食物(おかず)の変わり目ごと

箸を御拭いになるものでございます」と。

客は、ただ赤面するのみであったという。

 

         ◇

 

魯山人は、

うまいものひとつあげるとしたらと

必ずフグと答えたものである。

過日、わたしは休みを取って

淡路島にフグを喰らいにいくつもりが

不要不急よろしくないと、やめにした。

その日は自宅でアンコウ鍋としたが、

モヤモヤしたものが残っている。

いってみて、あじわって、なんぼ。

この冬から春にかけて、

遣り残し感が漂うのだろうか。

 

 

うんちく(蘊蓄)  十分研究してたくわえた深い知識

 

 

 

立春にはげまされたる心かな 国弘賢治

 



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