【喝采劇場の「ちあきなおみ」、デビューから半世紀の巻】
■もう一つ、新聞の音楽ネタ。
■本物の歌唱とは? それは「上手さを感じさせない歌唱」ではないでしょうか。
■「橋幸夫」だったと記憶していますが、作曲家先生が「橋君、もうこれ以上、上手くなるなよ」と言ったとか。
■「上手過ぎる歌」は、鼻に付いて、ヒトの心に届かない。どうだ上手いだろうと一本調子の技を披露するようじゃ、まだまだです。このあたりが、数値だけで測ることのできない「芸の世界」の実相なのでしょう。
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■ライブ画面にも舞台にも登場することのない本物、ちあきなおみ。
■「1992年秋の夫の死をきっかけに、一切の芸能活動を休止し、そのまま引退状態に入った」わけですから、実人生も芸に負けず「劇的」です。メディアから姿を消したのが27年前。大半の日本人はリアルの彼女を見て聴いていないわけです。
■ヘレン・メリルが「ニューヨークのため息」なら、ちあきなおみは「東京のため息」。大ヒット曲「喝采」もいいけれど、「ねえ あんた」「朝日のあたる家」「紅い花」を聴いてみてください。既成のジャンルに収まり切れない、ちあきなおみというジャンル。ハスキーボイスと抑制の効いた歌い回し。細部に起伏のある奥深い味わい。カラオケでまねできない鑑賞用であることが分かります。
■嗚呼、永遠のクイーン・オブ・ソウル。
こちらも登録させていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
ps ちあきなおみさん 歌、上手かったですね~
たまに ちあきさんが コントなんかやると
凄く面白かったりして・・・歌のイメージとの
ギャップに驚かされたりしました・・・
昭和の歌手は 今のマルチタレントと違って
プロ意識が強かったんですね だから 新春かくし芸大会が面白かったようにおもいます。
昭和が盛り上がったのは「皆が専業に徹していたから」だと思います。 追伸が長くなってしまいました。