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囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

初段になれない人/序章

2022年03月17日 | 【カベ突破道場】

 

【アマ指導の名人の御知恵を拝借する

 


2年前まで所属していたある地域同好会

8級だったか6級だったか忘れましたが

Yさんという初級者がおられました

 

マジメな方で、手を読むときに

「こうする」「こうくる」「こうする」

と、いつも大声で口に出しています

 

周囲は笑っていましたが

次第にそれがいつもの風景になりました

高齢になって碁を始めた方です

 

わたしに9子置いても

ちっとも勝てません

 

十連敗ほどになったでしょうか

気の毒になってしまい

少し緩めて勝ちを譲ってしまいました

 

「初めて勝った」と大喜び

きょうはひとつ、良いことをした

と、わたしもうれしくなりました

 


    ◇

 


Yさんとの対局が終わると

おせっかいにも、序盤だけでも

並べて感想を述べることにしていました

 

ハネダシ? それが打てないんだよなあ」

二段バネ? 分かっていても怖くて打てない」

慎重居士らしく「できない」「できない」

を連発します

 

「打ってみたらいいのに」と不思議に思います

でも、負けるのがキライのようです

「打たないから負ける」

とわたしは思うのですが(笑い)

冒険しないで上達したい?

 


     ◇

 


故・加納嘉徳九段は、

大勢に明るく格調の高い碁風で鳴らしました

昭和の頃はテレビで囲碁解説も担当し、

教え上手でもありました

著書数冊をわたしも持っていますが、

分かりやすさでピカ1です

 

1991年発行「初段になれる人、なれない人」から

解説図を拝借し、わたしの「感想」を書いてみます

 

お断りしておきますが「解説」ではなく「感想」です

著者の見解とは、トーンが異なることもままあります

ですから、このシリーズ、信用してはなりません

 

とはいえ

「いずれ初段になる人の打つ手」

「いつまでも初段になれない人が打つ手」

この二つの図をジッと見つめてみる

 

このことだけで

上達の手掛かりになる

と、わたしは確信します

後者が、アッ、私だ

と、思えば良いのです

 

間違った手を打ちながら

上達を期待している

という自己矛盾に

少しでも早く気が付けば

いまからだって

「初段」突破は

誰にでも訪れます

 

なお、このシリーズは

三段以上の方は読んではなりません

取り上げる筋は、初心者用の本なら

どこにでも取り上げられる「基本のキ」

有段であれば一瞬で正解するレベルです

 

当たり前田のクラッカーのごとく

バカバカしいと思うあなたは

間違いなく有段者なのですから……

 

 



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