【勉強はAI、楽しみは古碁
~ とりあえず3日続いている の巻】
2016年3月、Google傘下のディープマインド社がつくった
コンピューター囲碁対局ソフト「アルファ碁」が
世界トップ棋士イ・セドル九段(李世乭=Lee Sedol) と対局し、
5連戦を「4-1」で圧倒しました。(先に4勝した方がシリーズ勝利)
あれから早くも5年近くが経ち、
AIは「ブーム」から「定着」へと変化しました。
囲碁は、数あるゲーム類で最も変化数が多く、
コンピューターが人間を超えるのは最後の最後といわれてきました。
しかし世紀の対決から、世界は変わりました。
アルファ碁リーは1局の電気代が数十万円かかる大掛かりのスペックでしたが、
最近は1万円程度の市販品でもアマでは勝てない強さに進化しています。
わたしは全く勝てません。
おそらく1000局打っても、ゼロ勝1000敗です。
4子置かせてもらっても、同じです。
購入して少し遊んでから、ほこりがかぶっていましたが、
昨年末から、そして正月に何度か対局してみました。
設定は、AIが黒番、わたしが白番。6目半コミ出し。
ただし考慮時間はAIが「一手20秒」、わたしが「無制限」です。
このところAIの棋譜をコツコツ並べていることもあり、
30手あるいは50手なら、ほぼ互角で打てています。(ホントです)
ところが、一手の悪手を境に一気に敗勢となり、
あっという間に20~30目差に広がり、100手ほどで投了。
これは、自信にもなり、励みにもなり、です。
今日、世界一になったプロ棋士はAIと対局し
2000連敗を記録し、もう人間の棋譜は並べない、
と断言しています。人間はミスするからという理由。
いずれにしても「負け続ける根気」が、彼を人類最強へと押し上げました。
遅ればせながら、わたしもしばらくはAIの棋譜を並べます。
並べているうち、何か分かるかもしれないとの期待を胸に。
(ただし古碁・古典研究も趣味として愉しみます)
一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり) 一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切ということ。「月令広義・春令・授時」のなかに「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」とあるのに基づく。
「元旦」を「元日」「正月」と言い換えることもある。「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」という言葉もある。
三日坊主(みっかぼうず) 非常にあきっぽく、長続きしないことのたとえ。また、そのような人のこと。僧侶の修業というものは、早朝からお勤めが始まり、食事も粗食で規則正しい生活を強いられる。出家しても、中途半端な気持ちでは修業の厳しさを乗り越えられず、三日経ったら還俗(出家した人が再び俗人に戻ること)してしまう人がいることから出来た言葉。「坊主」は、親しみや、あざけりを込めて、他の語に付けていう。「いたずら坊主」「やんちゃ坊主」など。
黒番 安成浚(アン・ソンジュン、1991年生まれ)七段(現八段)
白番 アルファ碁マスター
260手完 白2目半勝ち
▼模様の張り合い。白は左上を浅く消す
▼地は黒が多いが、白が厚く優勢の中盤
▼結果は細かいが、中盤以降から白が優勢のまま終局
▼10目単位で整地します。勝敗と関係なくても、有段の作法のうち