囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

命運のレシピ/別稿㊥

2020年10月29日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

 

鬼平が斬る

 ~ 「男の作法」池波正太郎から

 ~ 他山の石として己を磨くべし の巻】

 

 


■そばは、二口、三口かんでから のどに入れるのが一番うまい


「盛りそばで酒を飲むのはいい……」

というようなことを 通ぶった人がよくいうでしょう。

だけど実際に、通じゃなくてもいいものなんだよ。

そばで酒を飲んでもちっともキザじゃないんですよ。

ぼくも好きですよ。

 

(中略)

 

そばというのはみんな各地によって違う。

だから、何がいいと決め付けないで、

その土地土地によってみんなそれぞれ特徴があるんだから、

それを素直に味わえばいいんですよ。

どこそこのこの何というそばでなければ、そばじゃない

なんて決め付けるのが 一番つまらないことだと思う。

 


        ◇

 


「ここは、この一手」と解説のプロが言う。

それをマネて、碁形が似ているだけで

「この一手」と言い張るヘボも多い。

(石の配置が少し違うと、そうはならない)

しかし4年余り前にAIが出現・席巻してから

プロの世界の「この一手」は ちゃぶ台返しに。

ここは常識などという戯言は消えたのである。

 

さてモノマネザルのザル碁打ちの戯言に

まわりはフフンと鼻で笑っている。

ほんとうに強い人は、じっと考え、

なかなかすぐには答えを出さないもの。

 

観戦記者や検討陣から手の善し悪しを尋ねられた際、

加藤正夫は簡単に見える筋でも即答・断定せず

すぐにいくつかの図を並べて示したという。

 

<ここはこの一手。何をグズグズ考えている。すぐ打て>

などと横から口を出す高段者(?)ほど

同好会の雰囲気を悪くする者はない。

わたしは「罪、万死に値する」と考えている。

 

 

 

 

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