架空のはなしとして
想像の翼を広げてみる
待った・打ち直しや
不要のオシャベリを
ローカルルールにより
公に認める碁会が
仮にあったとしよう
全員がそれをやりだしたら
あなたは碁を楽しむことが
果たしてできるだろうか?
「あ、ちょっと待っておくれ」
「(碁石を剥して)こっちにするよ」
何度でも打ち直しが効くなら
そりゃ便利は便利でしょうよ
打ち間違えてしまうから碁なのであって
過去を塗り替えられる人生がないのと同じ
上手くいっても一局
しくじっても一局
雑味のない人生はあり得ないし
波風の立たないゲームは味も素っ気もない
正しく打つより、楽しく打とう