「スイング ザ バット ハード コンタクト!」
by ベンジャミン・オグリビー (元;近鉄バファローズ)
その昔、1987~1988年に近鉄バファローズ(現;オリックスバファローズ)にベンジャミン・オグリビーさんというMLB通算235HRでホームラン王にもなったことのある選手です。
このオグリビーさんが在籍していた当時のバファローズへドラゴンズのファームにいたラルフ・ブライアントさんが移籍してきました。ブライアントさんはその後あの伝説の川崎球場ダブルヘッダーや三連発を含めて、記憶にも記録にも残るホームランバッターに育っていくのですが、そのブライアントがオグリビーに助言を求めるときに、アドバイスした言葉がこれです。
「バットを振れ、強く当てろ!」
野球は点取りゲームです。バットを振らずにフォアボールが4つ続けば(続かなくても)1点は入りますが、それではバッターとしての役目を果たしていませんし、相手のミス待ちのようなことでは試合には勝てません。
ピッチャーにしてみればフルスイングしてくるバッターほど怖いものはないと考えます。
それは相手ベンチにしてみても同じ事でしょう。空振りでもファウルでも、フルスイングを相手に見せつけて怖さを見せつけることも駆け引きです。
相手任せですが、それによるフォアボールという結果は、この相手へ怖さをイメージさせた結果でもあると考えます。
空振りでもファウルでもいいのです。打ち損じさえなければ逃げに回ったピッチャーがフォアボールを出す確率が高くなっていくのです。
しかし、相手ピッチャーにしてみればバットを振ってこない、当てに来るようなバッターはさほど怖くはないでしょう。
バッターボックスの中で、時々、金縛りにあったように見逃し三振をしている場面を見ます。
思わぬ、いいボールが来たからでしょうか。「あっ」と思った時には手が出ないのです。
カウント的に追い込まれて、きわどいコースであるならば、自分でボール・ストライクの判断はすべきではありません。明らかにボールでない限り、バットを振る勇気が欲しいものです。しかも、中途半端に当てるくらいなら空振りでいい、というくらいの気持ちです。
(この豪快な空振りが、結果を残す)
そのためにも、見逃しサインが出ていない限り、ファーストストライクから思いっきりバットを振るようにしないと。
まずは、そこが勝負の分かれ目になるのです。