2014年4月から長野県で適用する「県中学生期のスポーツ活動指針」で公立中学校運動部の朝練習(朝練)を原則廃止と定められたのは既に報道されているとおりです(運動部が対象で文化部は対象外だったのですね)。
では、県内の各市町村、各中学校がどのようにするのかをニュースなどからまとめてみますと、77市町村教育委員会の中で4教委が原則廃止、12教委が朝練継続としているとのことです。また、学校に判断をまかせるのが14教委となっていました。
原則廃止
大町市、塩尻市、東御市、生坂村
明確に継続
駒ケ根市、御代田町、辰野町、南箕輪村、松川町、泰阜村、大鹿村、木祖村、王滝村、大桑村、松川村、小谷村
各校に任せる
須坂市、小諸市、伊那市、茅野市、南牧村、富士見町、飯島町、売木村、天龍村、上松町、木曽町、麻績村、筑北村、山ノ内町
ただし、朝練原則廃止でも3市は「大会直前や日没が早い冬季など特別な事情がある場合は朝練を認める」とのことです。大会直前というのは、どのくらい前からなのかが判りませんが。
朝練継続の教委は「練習時間を無理なく確保するのに有効」、「保護者からの実施要望が強い」という理由だそうです。
ただし、ほとんどの教委は対応検討する組織を設け、結論が出るまでは朝練を継続する方針だそうです。
その検討期間は三年生が部活動を退く夏ごろまでをめどとするそうです。
また、多くの中学校がある長野市は「2014年度を準備期間。各校のスポーツ活動運営委員会で検討」、松本市は「一学期はこれまで通り。同学期中に市教委で対応を決定」などとしているそうです。
77分の4という数字を県教委はどうとらえているのでしょうね。推測するには「指針を出したのだから、従わない各教委がよろしくない」というようにも考えているのでしょうか。
また、私が懸念していた練習時間などが地域や学校で差が出ないようにすることについては、現時点ではやっぱり対応はバラバラになってしまいました。あまりにも性急でもあったので、現場での検討が充分になされていないと考えます。
どちらにしても、今後も学校、生徒、保護者とキチンと話し合っていくことは重要です。