
以前、當山各寮ブログ「堂頭内寮@Net」にて「駄目なものは駄目!!」といった記事を載せたところ、ある方から否定的なコメントをお寄せ頂き、それに端を発して「人を殺してなぜいけないのか

今回の記事は、その議論の続編としてアップさせたものです(これまでの議論の経緯に関しては当該記事のコメント覧をご参照下さい)。
そのコメントを頂いた当初は、その質問の意図さえ掴めず、お互い噛み合わない議論に終始しておりましたが、途中から他の方の援軍も頂き、ようやく「やはり人を殺してはいけない」という意見に落ち着いて頂けたものと思っております。
私も、当然の如くに考えていた「人を殺すべからず」といった常識が、考え方一つで是にも非にもなる現実を改めて思い知らされ、自身の勉強不足も含め、価値観が混沌とした世の中に我々は生きているんだなという事を改めて実感させられた次第です。
まぁ、議論の経緯は各々ご参照して頂くとして、その様な中、また傷ましい事件が起きてしまいました。
「公園で寝ていた男性に火…少年5人逮捕」(毎日新聞 2007年8月6日)
毎日新聞の報道によると、公園で寝ていた男性に火をつけたとして、警視庁少年事件課は6日、いずれも東京都北区に住む高校生や無職の少年ら5人を、殺人未遂容疑で逮捕しました。
少年らは、他にも同様の余罪があるらしく、リーダー格の少年(17)などは、、「ホームレスはゴミだ。人間として最低で、世の中の役に立っておらず、犬や猫と一緒。生きていようが死んでいようが気にしない」(別紙報道)などと供述しているそうです。
何とも殺伐とした末恐ろしい世の中になったものです

これが今の世の「現実」なのでしょう。この様に、別に戦争などの例を挙げなくとも、「人を殺して良い理由」などいくらでも作れる世の中になってしまったのですね


既述した記事(コメント)においても繰り返し述べてきましたが、もし「人を殺して良い理由」というものが存在したとしても、要はそれを我々が「是」とするか「非」とするかといった「態度」の問題なのだと思います。
どの様な理由があろうとも、我々は断固としてそれを「是」としない

「人を殺して良い理由」が存在するから人を殺しても止む無し

どの様な理由があろうとも、その是非を巡る議論は必要でしょうし、その議論において思考(検証)というものは機能すべきでありましょう。
しかしながら、指針の定まらない「思考」というのは、時に「非」をも「是」と変えてしまう危険性を併せ持ちます。
であるならば、人間として最低限の「駄目なものは駄目!!」といった大前提から思考を巡らす態度があっても良いのではないでしょうか。
たとえその価値観(駄目なものは駄目!!)が「思考の停止」を促す術となっても、時と場合並びにテーマによっては、我々はその大前提に立って思考を巡らさなければならない時があるのです。
P.S.
現在お盆期間中ゆえ、後日改めてこのテーマについては追記をしていきたいと思っております

追記記事
闇サイト殺人 母「納得できない」 判決に悲しみと怒り(産経新聞) - goo ニュース



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