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コーヒーブレイクⅧ

おもに、国際政治経済情勢を論じます。宗教論、音楽、歴史(古代史が主)についても論じます。

イラクのアメリカ軍はどうするのか?

2020-01-09 20:55:37 | 国際政治経済
イランのスレイマニ司令官が暗殺され、米軍基地に対する報復が行われた一連の出来事は、テレビでも、ネット記事とコメントでも、多くが語られていますが、出てくる人は最初はともかく、昨日、今日は、注目すべき人が出てきています。

しかし、全体として違和感が多いので、田中宇氏のネット記事「イランを強化するトランプのスレイマニ殺害」を読んで、報道から得た知識をもとに、事件の検証と、今後の展開を考えてみることにします。

1 スレイマニ殺害は、中村哲氏の殺害と同時期に起きており、この2つの事件の相関性を検討せざるをえない。つまり、この2人は、神と人民に忠実という意味で、局面は異なっていても、本質に代わりはありません。スレイマニは、米軍と戦っていtのではなく、反政府テロ組織と戦っていたのであり、田中氏が書いているように、また、多くの識者が言うように、米銀と共にISと戦っていました。

2 殺害そのものは、非常に不自然であるということ。米軍はすごいという人もいますが、地上の内通者の関与がなければ不可能であることは、明白でしょう。テレビでは、1人いました。

3 殺害後、イランは、アメリカ軍をテロリスト指定しています。

 報道では、米軍がなぜ、直接、公然と、殺害しなければならなかったのかという疑問が、語られることはありますが、そのまま不思議の世界に放っておいて、議論を深めません。その議論をしているのが、田中氏の記事です。

 米軍は、ISと戦うことには正義がありますが、イランと戦うことに正義はありません。イラン側に近づいたイラク政府軍と戦うと言うのは滑稽です。なぜなら、イラク軍こそ、米軍が正規に育てた軍隊なのですから。

 もともと、IS退治がほぼ終了したにもかかわらず、なぜ、米軍は居続けるのか。大統領からみれば、国の再建に全力を注がなければならないのに、意味もなく、戦意もない軍隊がなぜ、駐留しなければいけないのか。当然思うでしょう。

 歴代の大統領は、悩んだはずです。その切り札が、米軍のテロリスト指定ということになります。

 


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