奥さんな実感がなく9~10月と嵐のように過ごしておりましたが、
少しずつ家に帰るとホッとするようになり、
それと同時に、夫婦って、二人でひとつなんだとじわじわ実感湧いてきました。
今までは親に甘えまくりで、一人分の責任も持てない日々を送ってたけど、気づけば二人分の責任を持たねばならない状況になっているではないか。
ただし、一人で二人分を持つのではない。
二人で、二人分の責任を持つ。
そういうことなのか…。
私は、こんな性格だから
「私のことは私でやるから放っといて。だから、あなたのことはあなたでどうぞ。」
という生き方をしてきたけど、結婚するって、夫婦になるって、それじゃやってけない…気がしてきた。
もちろん、趣味とかプライベートとか生活リズムとかは個人を尊重するべきやと思うけど、
「お前は会社の名を背負ってるんだ!」
みたいに、
「夫も、妻も、それぞれ◯◯家の名を背負ってるんだ!」
という自覚が必要なんやね。
それに対してどうこう言おうと、言い訳したとしても、現実問題世間からはそういう目で見られるわけで。
「夫婦ってこういうものなのね……!!」
これが自覚というのでしょうか。
はっとさせられました。
ふんどし締め直しました。
腹もくくりました。
「私は我が家の名を背負っている!!」
結婚前、自分一人のことも満足にできないのに…と不安がる私に、
母は、
「うふふ、新婚の夫婦はね、二人で一人前なのよ。最初は誰でもそうよ。一人前になってから結婚しようと思ってても、一人前になんていつまで経ってもなれないよ。」
ひょうひょうと、そう言った。
母はすごし。
私がどういう性格で、どういう風に考えがちで、どう背中を押せばいいかお見通しだわ。
あの時の母の言葉に後押しされて、結婚に対して腹くくった。
「二人で一人前、二人で一人前…」
心の中で唱えて、そしてなんとなくわかってたつもりやったけど、やっとくっきり見えてきた。
一人一人が別モノの半人前と半人前で、単純に足して一人前の量になりました、…じゃ、だめなんや。
完成したひとつのモノが先にありきで、それの半分半分を担ってるんや。きっと。
そしてお互い一人前に向かって成長していって、総重量が1・5人前になって、おじさんおばさんになる頃に、やっと二人で二人前になるんや。きっと。
心の真ん中が、熱い。
「あんな奥さんになりたい。こんな家庭を築きたい。」
散々夢に描いてきたこと。
今、突きつけられてる。
理想の奥さんを妄想してる少女の私と、
妄想の中で忙しく、しかしキラキラ家事をこなす奥さんと、
今の、今日の26歳の私が、
3人が向き合ってる。
それぞれが、それぞれに言いたいことがあるみたい。
だけど、
妄想の中の奥さんが今の私にはっきりと言う。
「今がその時なんだよ」
そうか、私はその段階になったのか…。
なんだか、「理想の奥さん☆」は永遠に夢のままな気がしてた。
いつの間にそんな歳になったんやろう。
「理想の奥さん☆」を過去のものにしたくない。
「あれが理想だった」
って、思い返したくない。
そうか、その時が来たのかぁ。。
なんか不思議な気分だわ!
さぁさぁ、そうわかったのなら、しっかり地に足つけないと。
奥さんは、心も体もタフでないと務まらん!
いつまでも半人前でいるわけにいかないあたしにとって、なんてありがたい修行だ。
もう、なんか自分で自分が可笑しくなってきちゃった。
なんて硬い頭!
融通の効かない頭なんやろう!
いちいちこんなにうんうん唸ってたら先が思いやられるよ~!
ほんとはね、何かつらいことがあってもね、全部ガハハハ!だいじょーぶっ!って笑ってたいのよ、心の底から。
でも、そういう性格じゃないならないなりに、成長できる方法を自分で見つけていかないとね。