8月10日(日)に富士スピードウェイにおいて
SUPER GT第5戦FUJI 300kmレースの決勝が行われ、
予選クラス1位の#61 SUBARU BRZ GT300(佐々木孝太選手/井口卓人選手)が
【土曜日】 午前中の練習走行でも速いタイムを連発していた
SUBARU BRZ GT300でしたが、
午後2時からのQ1セッションでも井口卓人選手は
危なげない走りを見せていました。
「トラフィックがクリアでない周回だったのですが、
井口がポンと良いタイムを出してくれたので、
Q1はそこで終わりにしました」とSTI辰己英治総監督は語っています。
Q2は佐々木孝太選手がタイムアタックに臨みました。
R&Dスポーツのピット前に陣取ったSUBARUファンシートからは、
コウタ、コウタというかけ声が聞こえます。
その期待に応えるように、佐々木選手は1分38秒419の
スーパータイムを記録します。
がしかし、直後に#31 PRIUSがそれと同タイムを出して横に並びました。
佐々木選手は、渾身の力で再アタックに挑み、
さらに0.16秒短縮するベストタイムをマーク。
今季2度目のポールポジションを確定しました。
佐々木選手は、「Q1で#55が速かったので、
追いつけないかもしれないと思いました。
しかし、井口の情報からタイヤ内圧を調整し、
最後まで集中を切らさなかったので
ベストタイムが出せました」と語っています。
【決勝レース】 レースは通常より1時間遅い午後3時にフォーメーションラップが開始され、
そんな不安定な中でも佐々木選手が十分なアドバンテージを築いたため、
44周目にピットインしますが、井口選手は1位のままコースに戻ることができました。
さらに井口選手も速いペースで周回し、
その後タイヤの摩耗をセーブする走りに切り替えましたが、
背後を脅かされることなくポジションを固めます。
終盤は再び激しい降雨となったためSCランとなり、そのままレースは終了。
井口選手は、クラストップでチェッカーフラッグを受けました。
辰己英治総監督は、「これまで苦手だった富士でポールトゥフィニッシュを
果たせたことは、この上ない歓びです。
ドライバーの頑張りもこれまで以上でしたが、
前回のSUGOでの失敗からチームが一丸となって取り組んだ賜物だと思います。
良い流れを引き寄せることができました。
また、コーナリングスピードを磨き続けた私たちのクルマの方向性が、
正しいことも証明されました」と語っています。
SUBARUに移籍後初めてウィニングランを経験した井口選手は、涙ぐみながら
「レースで勝てるクルマ作りを公言していながら果たせていなかったので、
本当に嬉しいです。去年初優勝を経験した鈴鹿1000kmを前にした
この富士で勝てたことは、もの凄く大きいと思います。
重くなって厳しいですが、頑張って鈴鹿2連勝を目指します」と語っています。
そして、再開後は徐々に路面コンディションは回復傾向となっていきました。
レースは中断されてしまいます。
そののち雨が強くなったためSCが導入され、さらには赤旗が提示されて
序盤からグングンと後続を引き離しにかかります。
佐々木選手がスタートドライバーをつとめたSUBARU BRZ GT300は好スタートを切り、
3周目にグリーンフラッグとなりました。
ウェット路面だったためセーフティカー(SC)先導のままでレースはスタート。