2020年1月13日。
モーリタニアってのはなかなかに面白い。
アフリカ大陸北部のアラブの世界観と、ブラックアフリカンの世界観との境目とも言ったらいいだろうか。
宗教はイスラム教。アラブ系の人もいれば、黒人系の人もいる。
モーリタニア人は独特の顔付きで、明らかに周辺諸国と顔立ちが異なる。
面長で、全体的にひょろっとしている印象だ。
そして何より、モーリタニアにしか見られない、この独特のイスラム衣装がメッチャ良い!
(しまった~、これ買ってくればよかったな~・・・)
そんなモーリタニアに、僕は西サハラのダフラから乗合タクシーで移動した。
出発地は、ダフラ中心部にある「HOTEL SAHARA」の前。
僕は一気にモーリタニアの首都、ヌアクショットまで移動したのだが…
まったく、朝7時に乗合タクシーは出発するっていうから真っ暗の中移動してきたのに、
結局出発したのは9時半くらい。
ま、いつもの話ですけどね、こんなの!(^^♪
しかしまぁ西サハラってのは、本当に砂漠しかない!!!
ずーっとこんな道ですからね、いや本当にすごい。
でも、途中で休憩したこのレストランは緑も多く、なかなかビックリだった!
一緒にタクシーに乗ったモーリタニア人の皆さんと一休み。まぁのんびりですよね、みんな。
西サハラは、今でこそ激しい戦闘は行われておりませんが、モロッコとサハラアラブ民主共和国が領有を主張し合う係争地。
道の横、遠くにはちょこちょこと砂丘があるのですが、これはモロッコ軍が人為的に作った砂丘で、
なんとこの周辺は地雷原になっているらしい…?
西サハラとの国境は、そんな砂漠のど真ん中にある。
西サハラの出国手続きはいたって簡単。
ドライバーのおっちゃんが案内もしてくれて、あっという間に終了。
興味深かったのは、西サハラとモーリタニアの国境(緩衝地帯)。
どういうわけだか、自動車の墓場みたいになっているのだ。
噂によると、このあたりもモロッコ軍が仕掛けた地雷がまだけっこう残っているらしい…?
道もボコボコで走るのも大変。
荷物を運ぶ大量のトラックが検査のために停まっており、いやいや、アフリカなどでよく見る光景ですなこういうの。
モーリタニアは国境でビザが取れます。
というか、国境でしか発行していないらしいです。
料金は55ユーロ。ユーロでないと支払いが面倒になるので、必ずユーロを用意しておきましょう!
国境で出会ったドイツ人の旅人はユーロを持っていなくて、あっちこっち両替したりして手こずっていました。
しかしここでプチトラブル。
ビザを発行する事務所に、なぜかだれもいない…?
まぁよくある話ですけどね、こんなの。
「すぐ帰ってくるから待ってろ」という、例によって根拠のなさそうな近くのおっちゃんの意見に従い、待つしかない僕。
30分くらいしたら軍服のおっちゃんたちが戻ってきて、ようやくビザの申請ができました。
しかしこの待っている間、嫌なことがありました。
一人の国境職員(モーリタニア人ですね)が、何度もアジア人を蔑視する仕草や発言をしていて、
(目を吊り上げたり中国語の発音をわざと真似してバカにしたり)
頭に来た僕はそいつも胸倉をつかみ、日本語で文句を言ってしまいました。
そんなこんなを経て、さぁモーリタニアに入国!
ひたすらに砂漠しかありません。やばいね、この感じ!
日が暮れる前にちょっと休憩。
砂漠の中にある、小さな小さな集落。ここの人はどうやって生きているんだろう?
猛烈な暑さと吹きすさぶ砂と熱風、これぞまさにサハラ砂漠の生きる環境だ。
やれることは何もない。
ただひたすらジープに身を委ね、走っていくのみ。
途中でいくつか走り抜けて行く小さな集落。こういう世界観がたまらなく好き!
日暮れとともにお祈り。これを彼らが欠かすことはない。
走り続けて12時間以上…
ようやく、ようやく!モーリタニアの首都ヌアクショットの中心部へ!
さすがに首都、今までの砂漠オンリーの世界とは異なる、いわゆる「都心」の臭いがするぜ。
さて、そんなヌアクショットに着いたのは良かったのですが、時間はもう夜。
初めての国の夜はできれば動きたくはない。
そしたら、一緒にジープに乗っていたおっちゃんが、
「俺はヌアクショットで商店をやっているから、泊まっていっていいよ!」と言ってくれるではないか!
おお、それは有り難い!
安宿の目星は付けていたものの、泊まらせてもらえるならサイコーなやつや!
ということで、おっちゃんの言うがままに車を降り、ジュースを一本無料でいただいてしまい、ご家族と色々お話をし…
まではよかったのですが、
「よし、マサキ。ここで寝てくれ。」
マジかおい、ただの外じゃねぇか。
てかそれ以上に、このマットレスはヤバイ。俺の大嫌いな南京虫の予感がプンプンするやつや。」
まぁねぇ、タダで泊めてくれるってのに文句を言うのも良くないですが、
「うちに泊まっていけ」っていうくらいだから、せめて家の中くらいかとは思ったのに…!
しかもだ、このおっちゃん、俺を降ろした後は
「じゃあ俺は自分の家に行くから、あとはよろしく~」と、自分の車でどこかに行ってしまった。
なんやねん!そっちに家があんならそっちに泊めてくれや!!!
外で寝るのは良いのですが、明らかに蚊も飛んでいるしこのヤバイマットレスは危険すぎる!
ということで、止む無くタクシーを拾って、目星をつけておいた安宿に向かったのでした…。
※たくさんの旅人が泊っている、「オーベルジュメナタ」というところに行きました。
安いのはよかったのですが、あると聞いていた蚊帳がなく、蚊の襲撃はなかなかでした💦
Wi-Fiも例によって「あるけど壊れている」でしたね。まぁ、普通のアフリカの安宿、という感じですね…!
ではでは次回はちょっとだけヌアクショットの町中を歩き、次の国セネガルに向かいましょ~!
ふじもん
株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/
著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E
モーリタニアってのはなかなかに面白い。
アフリカ大陸北部のアラブの世界観と、ブラックアフリカンの世界観との境目とも言ったらいいだろうか。
宗教はイスラム教。アラブ系の人もいれば、黒人系の人もいる。
モーリタニア人は独特の顔付きで、明らかに周辺諸国と顔立ちが異なる。
面長で、全体的にひょろっとしている印象だ。
そして何より、モーリタニアにしか見られない、この独特のイスラム衣装がメッチャ良い!
(しまった~、これ買ってくればよかったな~・・・)
そんなモーリタニアに、僕は西サハラのダフラから乗合タクシーで移動した。
出発地は、ダフラ中心部にある「HOTEL SAHARA」の前。
僕は一気にモーリタニアの首都、ヌアクショットまで移動したのだが…
まったく、朝7時に乗合タクシーは出発するっていうから真っ暗の中移動してきたのに、
結局出発したのは9時半くらい。
ま、いつもの話ですけどね、こんなの!(^^♪
しかしまぁ西サハラってのは、本当に砂漠しかない!!!
ずーっとこんな道ですからね、いや本当にすごい。
でも、途中で休憩したこのレストランは緑も多く、なかなかビックリだった!
一緒にタクシーに乗ったモーリタニア人の皆さんと一休み。まぁのんびりですよね、みんな。
西サハラは、今でこそ激しい戦闘は行われておりませんが、モロッコとサハラアラブ民主共和国が領有を主張し合う係争地。
道の横、遠くにはちょこちょこと砂丘があるのですが、これはモロッコ軍が人為的に作った砂丘で、
なんとこの周辺は地雷原になっているらしい…?
西サハラとの国境は、そんな砂漠のど真ん中にある。
西サハラの出国手続きはいたって簡単。
ドライバーのおっちゃんが案内もしてくれて、あっという間に終了。
興味深かったのは、西サハラとモーリタニアの国境(緩衝地帯)。
どういうわけだか、自動車の墓場みたいになっているのだ。
噂によると、このあたりもモロッコ軍が仕掛けた地雷がまだけっこう残っているらしい…?
道もボコボコで走るのも大変。
荷物を運ぶ大量のトラックが検査のために停まっており、いやいや、アフリカなどでよく見る光景ですなこういうの。
モーリタニアは国境でビザが取れます。
というか、国境でしか発行していないらしいです。
料金は55ユーロ。ユーロでないと支払いが面倒になるので、必ずユーロを用意しておきましょう!
国境で出会ったドイツ人の旅人はユーロを持っていなくて、あっちこっち両替したりして手こずっていました。
しかしここでプチトラブル。
ビザを発行する事務所に、なぜかだれもいない…?
まぁよくある話ですけどね、こんなの。
「すぐ帰ってくるから待ってろ」という、例によって根拠のなさそうな近くのおっちゃんの意見に従い、待つしかない僕。
30分くらいしたら軍服のおっちゃんたちが戻ってきて、ようやくビザの申請ができました。
しかしこの待っている間、嫌なことがありました。
一人の国境職員(モーリタニア人ですね)が、何度もアジア人を蔑視する仕草や発言をしていて、
(目を吊り上げたり中国語の発音をわざと真似してバカにしたり)
頭に来た僕はそいつも胸倉をつかみ、日本語で文句を言ってしまいました。
そんなこんなを経て、さぁモーリタニアに入国!
ひたすらに砂漠しかありません。やばいね、この感じ!
日が暮れる前にちょっと休憩。
砂漠の中にある、小さな小さな集落。ここの人はどうやって生きているんだろう?
猛烈な暑さと吹きすさぶ砂と熱風、これぞまさにサハラ砂漠の生きる環境だ。
やれることは何もない。
ただひたすらジープに身を委ね、走っていくのみ。
途中でいくつか走り抜けて行く小さな集落。こういう世界観がたまらなく好き!
日暮れとともにお祈り。これを彼らが欠かすことはない。
走り続けて12時間以上…
ようやく、ようやく!モーリタニアの首都ヌアクショットの中心部へ!
さすがに首都、今までの砂漠オンリーの世界とは異なる、いわゆる「都心」の臭いがするぜ。
さて、そんなヌアクショットに着いたのは良かったのですが、時間はもう夜。
初めての国の夜はできれば動きたくはない。
そしたら、一緒にジープに乗っていたおっちゃんが、
「俺はヌアクショットで商店をやっているから、泊まっていっていいよ!」と言ってくれるではないか!
おお、それは有り難い!
安宿の目星は付けていたものの、泊まらせてもらえるならサイコーなやつや!
ということで、おっちゃんの言うがままに車を降り、ジュースを一本無料でいただいてしまい、ご家族と色々お話をし…
まではよかったのですが、
「よし、マサキ。ここで寝てくれ。」
マジかおい、ただの外じゃねぇか。
てかそれ以上に、このマットレスはヤバイ。俺の大嫌いな南京虫の予感がプンプンするやつや。」
まぁねぇ、タダで泊めてくれるってのに文句を言うのも良くないですが、
「うちに泊まっていけ」っていうくらいだから、せめて家の中くらいかとは思ったのに…!
しかもだ、このおっちゃん、俺を降ろした後は
「じゃあ俺は自分の家に行くから、あとはよろしく~」と、自分の車でどこかに行ってしまった。
なんやねん!そっちに家があんならそっちに泊めてくれや!!!
外で寝るのは良いのですが、明らかに蚊も飛んでいるしこのヤバイマットレスは危険すぎる!
ということで、止む無くタクシーを拾って、目星をつけておいた安宿に向かったのでした…。
※たくさんの旅人が泊っている、「オーベルジュメナタ」というところに行きました。
安いのはよかったのですが、あると聞いていた蚊帳がなく、蚊の襲撃はなかなかでした💦
Wi-Fiも例によって「あるけど壊れている」でしたね。まぁ、普通のアフリカの安宿、という感じですね…!
ではでは次回はちょっとだけヌアクショットの町中を歩き、次の国セネガルに向かいましょ~!
ふじもん
株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/
著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E