ふじもん先生ブログ「世界のリアルをお届けします」

株式会社グローカルアース代表のふじもんが、世界のリアルと日々の活動をお届けします。

2019夏旅:西アフリカ ~モーリタニアに行ってみませんか?~

2020-01-12 14:39:55 | 日記
2020年1月13日。

モーリタニアってのはなかなかに面白い。
アフリカ大陸北部のアラブの世界観と、ブラックアフリカンの世界観との境目とも言ったらいいだろうか。


宗教はイスラム教。アラブ系の人もいれば、黒人系の人もいる。


モーリタニア人は独特の顔付きで、明らかに周辺諸国と顔立ちが異なる。
面長で、全体的にひょろっとしている印象だ。
そして何より、モーリタニアにしか見られない、この独特のイスラム衣装がメッチャ良い!
(しまった~、これ買ってくればよかったな~・・・)


そんなモーリタニアに、僕は西サハラのダフラから乗合タクシーで移動した。

出発地は、ダフラ中心部にある「HOTEL SAHARA」の前。

僕は一気にモーリタニアの首都、ヌアクショットまで移動したのだが…
まったく、朝7時に乗合タクシーは出発するっていうから真っ暗の中移動してきたのに、
結局出発したのは9時半くらい。




ま、いつもの話ですけどね、こんなの!(^^♪

しかしまぁ西サハラってのは、本当に砂漠しかない!!!
ずーっとこんな道ですからね、いや本当にすごい。


でも、途中で休憩したこのレストランは緑も多く、なかなかビックリだった!
一緒にタクシーに乗ったモーリタニア人の皆さんと一休み。まぁのんびりですよね、みんな。






西サハラは、今でこそ激しい戦闘は行われておりませんが、モロッコとサハラアラブ民主共和国が領有を主張し合う係争地。
道の横、遠くにはちょこちょこと砂丘があるのですが、これはモロッコ軍が人為的に作った砂丘で、
なんとこの周辺は地雷原になっているらしい…?


西サハラとの国境は、そんな砂漠のど真ん中にある。

西サハラの出国手続きはいたって簡単。
ドライバーのおっちゃんが案内もしてくれて、あっという間に終了。

興味深かったのは、西サハラとモーリタニアの国境(緩衝地帯)。
どういうわけだか、自動車の墓場みたいになっているのだ。
噂によると、このあたりもモロッコ軍が仕掛けた地雷がまだけっこう残っているらしい…?


道もボコボコで走るのも大変。
荷物を運ぶ大量のトラックが検査のために停まっており、いやいや、アフリカなどでよく見る光景ですなこういうの。


モーリタニアは国境でビザが取れます。
というか、国境でしか発行していないらしいです。
料金は55ユーロ。ユーロでないと支払いが面倒になるので、必ずユーロを用意しておきましょう!

国境で出会ったドイツ人の旅人はユーロを持っていなくて、あっちこっち両替したりして手こずっていました。

しかしここでプチトラブル。
ビザを発行する事務所に、なぜかだれもいない…?
まぁよくある話ですけどね、こんなの。

「すぐ帰ってくるから待ってろ」という、例によって根拠のなさそうな近くのおっちゃんの意見に従い、待つしかない僕。
30分くらいしたら軍服のおっちゃんたちが戻ってきて、ようやくビザの申請ができました。

しかしこの待っている間、嫌なことがありました。
一人の国境職員(モーリタニア人ですね)が、何度もアジア人を蔑視する仕草や発言をしていて、
(目を吊り上げたり中国語の発音をわざと真似してバカにしたり)
頭に来た僕はそいつも胸倉をつかみ、日本語で文句を言ってしまいました。

そんなこんなを経て、さぁモーリタニアに入国!

ひたすらに砂漠しかありません。やばいね、この感じ!

日が暮れる前にちょっと休憩。
砂漠の中にある、小さな小さな集落。ここの人はどうやって生きているんだろう?








猛烈な暑さと吹きすさぶ砂と熱風、これぞまさにサハラ砂漠の生きる環境だ。

やれることは何もない。
ただひたすらジープに身を委ね、走っていくのみ。


途中でいくつか走り抜けて行く小さな集落。こういう世界観がたまらなく好き!


日暮れとともにお祈り。これを彼らが欠かすことはない。


走り続けて12時間以上…
ようやく、ようやく!モーリタニアの首都ヌアクショットの中心部へ!

さすがに首都、今までの砂漠オンリーの世界とは異なる、いわゆる「都心」の臭いがするぜ。

さて、そんなヌアクショットに着いたのは良かったのですが、時間はもう夜。
初めての国の夜はできれば動きたくはない。

そしたら、一緒にジープに乗っていたおっちゃんが、
「俺はヌアクショットで商店をやっているから、泊まっていっていいよ!」と言ってくれるではないか!


おお、それは有り難い!
安宿の目星は付けていたものの、泊まらせてもらえるならサイコーなやつや!

ということで、おっちゃんの言うがままに車を降り、ジュースを一本無料でいただいてしまい、ご家族と色々お話をし…
まではよかったのですが、


「よし、マサキ。ここで寝てくれ。」

マジかおい、ただの外じゃねぇか。
てかそれ以上に、このマットレスはヤバイ。俺の大嫌いな南京虫の予感がプンプンするやつや。」

まぁねぇ、タダで泊めてくれるってのに文句を言うのも良くないですが、
「うちに泊まっていけ」っていうくらいだから、せめて家の中くらいかとは思ったのに…!

しかもだ、このおっちゃん、俺を降ろした後は
「じゃあ俺は自分の家に行くから、あとはよろしく~」と、自分の車でどこかに行ってしまった。


なんやねん!そっちに家があんならそっちに泊めてくれや!!!

外で寝るのは良いのですが、明らかに蚊も飛んでいるしこのヤバイマットレスは危険すぎる!
ということで、止む無くタクシーを拾って、目星をつけておいた安宿に向かったのでした…。

※たくさんの旅人が泊っている、「オーベルジュメナタ」というところに行きました。
安いのはよかったのですが、あると聞いていた蚊帳がなく、蚊の襲撃はなかなかでした💦
Wi-Fiも例によって「あるけど壊れている」でしたね。まぁ、普通のアフリカの安宿、という感じですね…!






ではでは次回はちょっとだけヌアクショットの町中を歩き、次の国セネガルに向かいましょ~!

ふじもん


株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/
著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E
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2019夏旅:西アフリカ ~サハラアラブ民主共和国を知っていますか?~

2020-01-08 21:06:39 | 日記
2020年1月8日。

モロッコからスタートした今回の旅。




絶対に行きたかった地の1つが、この「西サハラ」という地域!
子どもの頃、世界地図を見ていたとき、この「西サハラ」には色が塗られていないのが不思議だった。

そして大人になって分かったのが、ここは領土問題の係争地だということ。
そして「サハラアラブ民主共和国」という、独立を主張している地域だったということだ。

今現在、この西サハラはモロッコが実効支配しており、
モロッコから西サハラに入る際に、国境チェックのようなものは何もない。
誰でも簡単に入国?入域?することができる。

ということで!

僕はモロッコのエッサウィラからバスに乗り、西サハラの中心都市ダフラに向かったのでした!


エッサウィラは海の町。
この魚のフライとパンが最高!!!


エッサウィラから僕はこの「SUPRATOURS」のバスを利用。
14:30頃出発、料金は…忘れた!(笑)でも有名なCTM社のバスより安かった!


エッサウィラから離れると、まぁ砂漠なのよね。
これがモロッコ。西サハラ。最高ですね!




アガディールという都市を経由し、バスは一路国境?へ!
といっても、何かチェックポイントがあるわけではないので、ただバスは走るだけですけどね。


夜、休憩を挟みながら…




目指すはダフラ!

周りはただただ砂漠の嵐!!!






そんな砂漠を走り続けて、約十数時間をかけてついにダフラに到着!




道の途中もそうだったのですが、モロッコの国旗がすごい!
きっと「ここはモロッコだ!」をアピールしているのでしょうね…。


本当は、すごい色んな歴史と人々の感情が渦巻いている土地なのだと思う。
しかし「一旅人」として訪れた感じでは、全然「係争地」という雰囲気はなかった。

いや~海がキレイ!




街並みも砂漠感とアラブ感があってたまらん!






僕は中心部から少し離れた、こちらの安宿に宿泊。
Wi-Fiもサクサク、なかなか気持ちよかったです💛


アラブの世界にいると、僕はこのチャーイタイムが止まりません🍵
チャーイを楽しみながらボーっとする時間が本当に大好き!


ダフラまで来ると、ちょっとずつブラックアフリカンの方々も目にするようになります。
日本人は一言で「アフリカ」と言ってしまうけど、広いんですよねアフリカは…。


何もないと言えば何もないダフラですが、それがまたいいんですよね。
暑い砂漠の地域では、日が暮れてから人々が外に出て遊びだすんですよね。これは定番の光景。


この中心部のマーケットが実に良かった💛
明るいうちは閑散としているけど、夜になると一気に人が集まるのです。




さて、次の目的地はいよいよモーリタニア!

この有名な「HOTEL SAHARA」の前から乗合タクシーが出るので、それに乗って一路南へ向かいます!
そのお話はまた次回…。


西サハラ。サハラアラブ民主共和国。
色々ある地ですが、モロッコからバスで簡単に入れますので、
もしモロッコ旅行を考えておられる方、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか~?(^^)/

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2019夏旅:西アフリカ ~日本でビザをゲットしよう!^^~

2020-01-03 15:31:32 | 日記
2020年1月3日

明けましておめでとうございます!
と、すっかり年が明けてしまいました…。

2019年、西アフリカから帰国後も常にバタバタで、全然ブログがまとめられなかったのですが、
遅ればせながら、ようやく西アフリカのことをまとめていこうかと!

今回は、アフリカを旅する際には必ずハードルになる「ビザ」について。
バックパッカーで長期間で旅をする人は、現地でビザを取るのが当たり前ですが、

今回の僕のように、「数週間~数か月で西アフリカを旅する」という方は、
日本で可能な限りビザを取っておいた方が絶対に良いかと思います!

ということで、日本でビザが取得可能な西アフリカ諸国
(あくまで今回僕が行った国ですが)の情報をお知らせします~!

今回僕が行った西アフリカの国々は、


モロッコ、西サハラ、モーリタニア、セネガル、ガンビア、ギニアビザウ、ギニア、シエラレオネ、
リベリア、コートジボワール、マリ、ブルキナファソ、ベナン、トーゴ、ガーナ。


1つ1つまとめていきましょう!

ただ、ポイントがいくつかあります。

・ビザの情報は随時変わるので、必ず電話で確認をしておきましょう!
・日本で申請するとなると、パスポートや申請書の他に必ずと言っていいほど提出が求められるのが、
「入国と出国の航空券」「旅程(紙に手書きで書いたものでもワード等で作成したものでもOK)」「宿泊先の予約証明書」
です。

短期の旅であれば、インとアウトの場所だけは決めておいて、チケットを買っておくのが一番スムーズですね。
宿泊先の予約証明は、ブッキングドットコムなどで予約をしておき、予定が変わるようならキャンセルをしてしまえば大丈夫。
ですので、キャンセル無料の安宿を取っておきましょうね!

僕も今回の旅をするにあたり、色んな人のブログ等も見てみましたが、
ほとんどがその情報通りで問題ありませんでした!

なので、以下のまとめの中には、僕が参考にしたサイトのURLをたくさん載せてあります。
2019年の夏の時点で、ほとんど問題ありませんでしたので、そのまま参考にしてみて下さい!


1.モロッコ
言うまでもなく、ビザは不要です。日本人ならノープロブレム!

2.西サハラ
正確には「サハラ・アラブ民主共和国」と呼ばれるこの地域。
モロッコが実効支配を続けているので、事実上国境はありません。
普通に入国?入域?できるので、ノープロブレム!

3.モーリタニア

西サハラからでもセネガルからでも国境でビザが取れるのでノープロブレム!
ただし、55ユーロ必要なのでご注意を。
ユーロでないと支払いがバタバタするので、ユーロを用意しておきましょう!

4.セネガル
日本人ならビザが不要な貴重な西アフリカの国!
場合によってはガタガタ言われますが、ちゃんとスタンプを押してくれるので大丈夫!

5.ガンビア
こちらも国境でビザが取れるので大丈夫!
金額は忘れてしまったのですが(笑)、取得はできるのでノープロブレムです!

6.ギニアビザウ

現地でも即日取得ができるということで、日本で取っていきませんでした。
セネガルの首都ダカールか、ジカンショールという国境手前の町で取得が可能!
僕は予定の関係上やむを得ずダカールで取りましたが、絶対にジカンショールで取った方がいいですよ!
値段も期間も絶対にジカンショールが良いです!
詳しくはこちらのURLを…。
https://choutara.com/westafricavisa/

7.ギニア

日本の在東京ギニア大使館で簡単に取得できますよ!
http://www.embassyin.jp/guinea/
こちらのサイトの電話番号に一度電話して、必要なものや取得までの期間を直接確認した方がよいですね。

8.シエラレオネ

なんと、2019年9月5日からアライバルビザの発給を認めたとのこと!
https://seneyama.com/sierra_leone_visa_on_arrival/
僕がシエラレオネに行ったのは、2019年8月。まさに公式文書の発表直前でしたが…

国境でのビザ発給は行っておりました!
僕はギニアから陸路でシエラレオネに入ったのですが、噂通り色々ある国境なので、
ちょっとだけひと悶着しましたが、けっこうすぐにスタンプを押してくれました。

しかし、この文書の発表により、もっと確実に陸路でも空路でも簡単にアライバルでゲットできそうですね!

ちなみに空路で行く場合は、こちらで事前に取得もできます。
このビザで入国した方の話も直接聞いているので、おそらく大丈夫かと!
http://www.ryman-traveler.com/entry/2018/01/23/173111

9.リベリア

東京のリベリア大使館で取得が可能です!
https://www.liberianembassyjp.org/

ですが、ちょっと準備物が大変でした。
僕は大丈夫だったのですが、現地の方のレター(招待状)がないと、発給されるかどうか分からないと言われ…。
結果的に大丈夫だったのですが、事前に電話で確認をしておくのがいいですね。

10.コートジボワール

こちらも日本で取得可能です!以下のサイトが分かりやすいですよ!
http://sekaishuyu.com/ivorycoast-visa/
ちょっと面倒ですが、僕もこのサイトの流れのまま申請して、無事にゲットできました!
クレジットカードで58ユーロの支払いがあるので、事前に用意をしておきましょう~。

11.マリ

東京で取得が可能&メッチャ簡単です!
http://www.ambamali-jp.org/
おばちゃんが優しく丁寧で、気持ちよく申請ができました。楽勝です!

12.ブルキナファソ
東京で簡単に取得が可能です!
http://jbfa.org/jbfa_a/embassy.htm
こちらのサイトに丁寧に案内が出ているので、それにそって申請をすれば問題ありませんでした~!
担当の職員もとても親切で、気持ちよく申請ができましたよ!

13.ベナン

ブルキナファソの首都ワガドゥグで、ベナン、トーゴ、ブルキナファソの
「3か国共通ビザ」というのが取得できます!
昔は5か国(上記の3か国に加えて、ニジェールとコートジボワールが入っていたらしい)共通ビザだったらしいのですが、
今は3か国になっております。
https://eruditors.click/p0225/
こちらのサイトが詳しいですよ!僕もこの通りに申請して、無事に取得できました!

14.トーゴ
上記の取り方でも可能ですが、トーゴは国境でも簡単に取得できます!
色んな方がブログで上げておりますし、僕はトーゴには2回入国したので一度国境でビザを取得したのですが、
とっても簡単に取れたのでノープロブレムです!

15.ガーナ
日本で簡単に取得できます!
https://www.ghanaembassy.jp/
なのですが、在日ガーナ大使館のHPが一新され、ビザの取得フォームも新しくなっていますね…。
僕が取得した時は違うHPでした。

分かりやすく電子申請ができるようになっているようなので、その流れにそって申請すれば大丈夫そうですね!
ガーナやコートジボワールは西アフリカ諸国の中でもかなり発展しているので、
その辺のシステムは他国に比べてしっかりできていると思います。


ということで、今回僕が流れた15か国のビザ情報&日本での取得情報でした!

そんなに詳しく書いておりません(笑)。
なぜなら、ほとんどが旅の先人たちがまとめて下さった情報のままで変わっていませんでした。

ある意味、2019年の夏にそれを確認しているので、それもそれで重要ですね!

西アフリカ、とっても良い国ばかりですよ!
ビザの問題だけは厄介ですが、ぜひぜひ訪れてみて下さい~!

ふじもん

株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/

著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
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