2020年1月31日。
シエラレオネという国は、
ついこの前まで「世界で一番寿命が短い国」と言われていた国で、
世界の最貧国の1つに数えられている。
実際、首都のフリータウンも、まるでそこかしこにスラムがあるような町並みで、
これまで訪れたたくさんの世界の中でも、確かに最も貧しい国の1つであるのは間違いないと感じた。
でもね、人は優しい!ビックリするくらい優しい!
フリータウンに到着早々、安宿のおっちゃんに飲めるところを案内してもらい、
一緒にシエラレオネビールを楽しんでしまいました🍻
超いいやつらだった~彼ら!!!
フリータウンでお会いさせていただいた、国連の組織で働く赤尾さんの言葉が忘れられない。
「貧困と治安の悪さは、比例するわけじゃないですよ。」
全くですね…。貧富の差はあったって、そこに住んでいるのは同じ人間なのだから。
今回の西アフリカの旅の一番の目的は、
このシエラレオネと隣の国のリベリアの「ダイヤモンド鉱山のリアル」に触れること。
実際にダイヤモンド鉱山を訪れるのはリベリアでだけど、
このシエラレオネでは、ある映画の舞台にもなったダイヤモンドの町、コノを訪れることが1つの目的。
その映画とは、「ブラッドダイヤモンド」という映画。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2266/
実はシエラレオネは、ついこの前までダイヤモンドの利権を巡って、激しい内戦をしていた。
悲しいもんだ。この地で取れるダイヤモンドの利益は、ごく一部の現地の黒人と、
あとは先進国の一部の人間の手に流れていくんだから…。
首都のフリータウンからコノまでは、国営?のバスが走っている。
出発は朝の6時。
かなりの人が来るので、当日だとチケットが買えない可能性もあるらしい。
ということで、「前日に買っておいた方がいいですよ」という情報の通り前日に買いに行ったのに、
「今日は売れないよ、明日の朝に来て!」
と言われてしまったので、朝の4時からバスターミナルへ。
けっこう粘ったんだけど、ダメでした…。
ま、アフリカあるあるですが、結局チケットを買えたのは6時を過ぎていたし、出発も7時だったし。
いやいや、長~いバスターミナル滞在だった!ねみぃ…(笑)。
コノまでの道はしっかり舗装されていて順調!
途中で食べたキャッサバリーフも鬼のように美味しかった💛
無事にコノにたどり着き、サクサクと安宿をゲットし…
(高級そうに見えますが、中は普通の安宿です。)
さぁどんな町なのかと歩いてみると…
そこかしこにあったのは、ダイヤモンドを扱う店舗。
大きい店もあれば小さい店もあるけれど、あちこちに「Diamond」と書かれている。
やはりここは、そういう町なんだな…。
恥ずかしながら、僕はシエラレオネとリベリアを訪れた後で、「ブラッドダイヤモンド」の映画を観た。
これはぜひ観てほしい映画ですね。
でも、これを事前に見ていたら、コノに行くのもちょっとビビッていたと思う…(笑)。
映画の中でもあったのだが、内戦時、反政府軍は「政府側に投票ができないように」という理由で、
民間人の腕を次々と切り落としていたという。
今でもコノに行くと、手首から先がない人をたまに見かけると聞いていたのだが…
その人は、いた。コノで数人、そしてフリータウンのバスターミナルでも1人、手首から先がない人がいた。
これを見て、僕は何をどう感じ、何をすればよかったのか。
あるいは、今何をするべきなのか。
シエラレオネの内戦は1991年から2002年まで続いたという。
2002年、ついさっきじゃないか。
本当についさっきまで、シエラレオネは滅茶苦茶になってしまっていたという。
ダイヤモンドそのものが悪だとは言わないけれど、
それを高価で買う先進国の人間がいて、
超低賃金、劣悪な環境で働かされる現地の人がいて、
その間で利権をガッポリ搾取する人がいて…。
きっと僕たち多くの日本人は、その構図を知らない。
ダイヤモンドを買うのはいいけれど、その先にある現実を知らないというのは…それもまた、罪だと思う。
コノをあちこち歩き回り、色んな写真を撮っていた。
何度かお店の関係者に咎められ、
「なんだオマエは、ジャーナリストか?」と問い詰められたりもした。
やべやべ、そこは「いえ、ただの観光客です。」と言って、そそくさと立ち去るのみ。
それにしてもシエラレオネの人々は本当に気さくで優しい。
戦争は悲劇だ。
でも人々の大半は、その戦争に巻き込まれただけだ。
巻き込まれただけであって、そこにいるのはただの「同じ人間」である。
その想いを、僕は旅をする時は何より大切にしている。
コノの次は、いよいよリベリア。ボ・ウォーターフロントという国境へ向かう。
ここで初めて体験したのですが、シエラレオネの道路が綺麗なのは主要幹線道路のみで、
その他の道はぐちゃぐちゃでした。
コノからボ・ウォーターフロントまでは、距離的には大したことなかったけど、
とんでもない時間がかかったのでした。
しかも自動車が走れない道ばかりだったので、バイクタクシーで移動するしかない!
バイクを何台も乗り継ぎ、途中で警察の尋問を受け、これはこれで楽しかったけどね!
結局国境が閉まる直前にたどり着いたので、けっこう焦りましたが…💦
シエラレオネ。
僕たちは、もう少しこの国のことを知っておいてもいいかもしれないですね…。
ふじもん
株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/
著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E
シエラレオネという国は、
ついこの前まで「世界で一番寿命が短い国」と言われていた国で、
世界の最貧国の1つに数えられている。
実際、首都のフリータウンも、まるでそこかしこにスラムがあるような町並みで、
これまで訪れたたくさんの世界の中でも、確かに最も貧しい国の1つであるのは間違いないと感じた。
でもね、人は優しい!ビックリするくらい優しい!
フリータウンに到着早々、安宿のおっちゃんに飲めるところを案内してもらい、
一緒にシエラレオネビールを楽しんでしまいました🍻
超いいやつらだった~彼ら!!!
フリータウンでお会いさせていただいた、国連の組織で働く赤尾さんの言葉が忘れられない。
「貧困と治安の悪さは、比例するわけじゃないですよ。」
全くですね…。貧富の差はあったって、そこに住んでいるのは同じ人間なのだから。
今回の西アフリカの旅の一番の目的は、
このシエラレオネと隣の国のリベリアの「ダイヤモンド鉱山のリアル」に触れること。
実際にダイヤモンド鉱山を訪れるのはリベリアでだけど、
このシエラレオネでは、ある映画の舞台にもなったダイヤモンドの町、コノを訪れることが1つの目的。
その映画とは、「ブラッドダイヤモンド」という映画。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2266/
実はシエラレオネは、ついこの前までダイヤモンドの利権を巡って、激しい内戦をしていた。
悲しいもんだ。この地で取れるダイヤモンドの利益は、ごく一部の現地の黒人と、
あとは先進国の一部の人間の手に流れていくんだから…。
首都のフリータウンからコノまでは、国営?のバスが走っている。
出発は朝の6時。
かなりの人が来るので、当日だとチケットが買えない可能性もあるらしい。
ということで、「前日に買っておいた方がいいですよ」という情報の通り前日に買いに行ったのに、
「今日は売れないよ、明日の朝に来て!」
と言われてしまったので、朝の4時からバスターミナルへ。
けっこう粘ったんだけど、ダメでした…。
ま、アフリカあるあるですが、結局チケットを買えたのは6時を過ぎていたし、出発も7時だったし。
いやいや、長~いバスターミナル滞在だった!ねみぃ…(笑)。
コノまでの道はしっかり舗装されていて順調!
途中で食べたキャッサバリーフも鬼のように美味しかった💛
無事にコノにたどり着き、サクサクと安宿をゲットし…
(高級そうに見えますが、中は普通の安宿です。)
さぁどんな町なのかと歩いてみると…
そこかしこにあったのは、ダイヤモンドを扱う店舗。
大きい店もあれば小さい店もあるけれど、あちこちに「Diamond」と書かれている。
やはりここは、そういう町なんだな…。
恥ずかしながら、僕はシエラレオネとリベリアを訪れた後で、「ブラッドダイヤモンド」の映画を観た。
これはぜひ観てほしい映画ですね。
でも、これを事前に見ていたら、コノに行くのもちょっとビビッていたと思う…(笑)。
映画の中でもあったのだが、内戦時、反政府軍は「政府側に投票ができないように」という理由で、
民間人の腕を次々と切り落としていたという。
今でもコノに行くと、手首から先がない人をたまに見かけると聞いていたのだが…
その人は、いた。コノで数人、そしてフリータウンのバスターミナルでも1人、手首から先がない人がいた。
これを見て、僕は何をどう感じ、何をすればよかったのか。
あるいは、今何をするべきなのか。
シエラレオネの内戦は1991年から2002年まで続いたという。
2002年、ついさっきじゃないか。
本当についさっきまで、シエラレオネは滅茶苦茶になってしまっていたという。
ダイヤモンドそのものが悪だとは言わないけれど、
それを高価で買う先進国の人間がいて、
超低賃金、劣悪な環境で働かされる現地の人がいて、
その間で利権をガッポリ搾取する人がいて…。
きっと僕たち多くの日本人は、その構図を知らない。
ダイヤモンドを買うのはいいけれど、その先にある現実を知らないというのは…それもまた、罪だと思う。
コノをあちこち歩き回り、色んな写真を撮っていた。
何度かお店の関係者に咎められ、
「なんだオマエは、ジャーナリストか?」と問い詰められたりもした。
やべやべ、そこは「いえ、ただの観光客です。」と言って、そそくさと立ち去るのみ。
それにしてもシエラレオネの人々は本当に気さくで優しい。
戦争は悲劇だ。
でも人々の大半は、その戦争に巻き込まれただけだ。
巻き込まれただけであって、そこにいるのはただの「同じ人間」である。
その想いを、僕は旅をする時は何より大切にしている。
コノの次は、いよいよリベリア。ボ・ウォーターフロントという国境へ向かう。
ここで初めて体験したのですが、シエラレオネの道路が綺麗なのは主要幹線道路のみで、
その他の道はぐちゃぐちゃでした。
コノからボ・ウォーターフロントまでは、距離的には大したことなかったけど、
とんでもない時間がかかったのでした。
しかも自動車が走れない道ばかりだったので、バイクタクシーで移動するしかない!
バイクを何台も乗り継ぎ、途中で警察の尋問を受け、これはこれで楽しかったけどね!
結局国境が閉まる直前にたどり着いたので、けっこう焦りましたが…💦
シエラレオネ。
僕たちは、もう少しこの国のことを知っておいてもいいかもしれないですね…。
ふじもん
株式会社グローカルアースホームページ
https://www.grocal-earth.com/
著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E