ふじもん先生ブログ「世界のリアルをお届けします」

株式会社グローカルアース代表のふじもんが、世界のリアルと日々の活動をお届けします。

Report 台湾 vol,5

2016-08-27 19:21:40 | 日記
2016年8月27日。


台湾LAST


空港に向かうまであと数時間というところ。

僕らは、台北の夜市を歩くことにした。


いくつかの有名な夜市をチェックしてみたのだが、「お、ここに行ってみよう!」と思ったのは、


何やらヘビやスッポンをその場で捌きながら見世物にもしているという、ちょっとディープな夜市。




どんな感じなのかな~と思って行ってみると、

ぶっちゃけ、その夜市自体は大したことなかった・・・。

ヘビやスッポンを扱っている店も少なかったし(てゆーかほとんどなかった!)、あとはほとんどがマッサージ店ばっかり。


そのマッサージ店も、店が妙にピンクのネオンに輝いているし、怪しさ抜群だ。


大陸中国もそうだけど、中国系の人々は煌びやかなネオンが大好き!特にピンクのネオンはガンガン輝いていることも多い。


「な~んだ、なんか普通だなぁ」

ということで、夜市からちょっと道を外れてみようと辺りを見回してみると、

あれ?

な~んか怪しい臭いがしてきたぞ・・・?


この夜市でヘビやスッポンが多く取り扱われている(いた?)のは、どうやら近くに風俗街があるかららしい。


つまりは精力剤ということだ。


古今東西、どこを見回して、性産業というものは必ず存在する。

それが良いか悪いかをここで論じるわけではないけれど、性というものは確実に大きな産業の1つとして今も昔も存在し続けている。


女性と一緒にそんな通りを歩くのはいかがなものかということであるが、そんなのもはや気にしない。

そういったことに完全に慣れ切っている自分がいる。

さすがになっちゃんは少し驚いていたが、こういった社会情勢をその目で見たいという彼女の想いは僕と一緒だった。


もしかしたら並んで歩いている僕らの姿は、売春をしているただの男女にしか映らなかったのかもしれない。顔は同じだし、しゃべらなければ現地の人と変わらないのだから。


いくつものお店が並んでいたが、中にいる女性はみんなかなりお年を召していた。要は、みんおばちゃんだった。

「おばちゃんばっかりじゃん!もっと若い人が多いのかと思ってた・・・」と、ビックリしていたなっちゃん。まぁそりゃそうだろう。


しかし、僕は特に驚きはしなかった。

世界中のそういった場を見てきたけど、本当に色んな人がいる。

嫌な話だけど、人身売買されてしまった少女からかなりのおばちゃんまで、本当に色んな人がその身を売って生きている。

それが世界の現実だ。

彼女たちがなぜ性産業に従事しているのか。それは分からない。健全(?)な理由かもしれないし、止むに止まれずそこにいるのかもしれない。


怪しい雰囲気はあったが、危険な雰囲気はなかった。当然のようにそのような場所があり、当然のようにその場が営まれている感じだった。

不謹慎かもしれないけど、ここはなかなかに面白かった。売春街なのだけれど不穏な空気はなく、変に爽やかで、日々の食事のようにそこにあるのが「当たり前」のような空気で・・・。


台湾の最後は、「性」と社会を考えさせられた。

性欲のない人間はいない。性欲があるから人類は存在し続けられている。それは極めて自然な欲求ではある。

のだが、どうもそんなに簡単にいかないのが、私たち人類の社会のようだ。


台湾は最高だった!

こんな無茶苦茶なバックパッカースケジュールなのに、平然とついてきたなっちゃん。

これはなかなかに大したもんだ(笑)。なんせ今回決まっていたのは、行きと帰りの航空券のみで、あとはみんなその場で決めてきたのだから。


たった数日。でも本当に学ぶことが多い旅だった。

やっぱり「世界は最高の教科書」だな。


しかし忘れてはいけない。僕たちが日々生きているこのローカルな足元も、「世界」の一部なのだから。

つまり、グローバルに生きるとは、今のこの場所で一生懸命生きることに他ならないのかな、と思っている。

だから、グローバルじゃない人間はいないのだ。世界はすべて繋がっているのだから。

「グローバルに生きるとは?」「グローバル人材とは?」なんて問われているけど、なんてことはない。


この世に生まれたときから、僕らは全員がグローバルなのだから。


ふじもん先生ホームページ
http://fujimosensei.com/

著書『中学教師が行く、無計画世界紀行』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YO9OL3K/ref=cm_sw_r_tw_dp_9x5Bvb0HR324E
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Report 台湾 vol,4

2016-08-22 20:27:06 | 日記
2016年8月22日。


台湾DAY4




宜欄の夜。

この町で泊まった安宿のおばちゃん。


「台湾が大好きだよ!」と僕らが話すと、

「ジャパン!グッドグッド!」と、親指を立てて答えてくれた。


こういうの、本当に嬉しいよね。すっげぇ優しいおばちゃんで、英語も日本語も全然通じなかったけど、

そんなの関係ねぇ。


地球から見れば、このおばちゃんは一滴の存在だろう。

俺らだってそうだ。

だけど、そんな人間たちがこの世界を形作っている。


俺たちはついつい、地位や名誉や名声がある人間いばかり目がいってしまうけど、

そんな人間もそうでない人間も、みんな同じ人間であって、

少なくとも俺は、そんな人間に助けられて生きてきた。


世界を流れている時もそうだったし、

今を生きるってそういうもんだし、

そもそも、俺を産んでくれた両親がそうなわけだし(笑)。


そんな想いを心に抱えながら、僕らは宜欄で朝を迎えた。

朝飯はやっぱり地元の屋台。これがサイコ―だ!




実はこの宜欄、かつて日本の軍が重要な拠点としていた町で、日本人が建てた建造物や通信施設の跡などが随所に残っている。




僕がなっちゃんと旅が出来る1つの理由に、こういった興味関心への価値観が一致しているというのがある。


しかしビックリしたのは、観光施設として残された日本建築に訪れていた現地の方々は、偉いことその施設の中でくつろいでいたということ(笑)。








子どものオムツを取り替えたり、大人も横になって休んでいたり、なんとも不思議な光景だった。


こういうところからも、台湾の方々の日本への想いが実際にはどういったものなのか、考えさせられてしまう(笑)。(良い意味でですが)


そんな宜欄を後にしてやってきたのが、台北近郊の大観光地、九份






ここはここで良いところだったんだけど、

ぶっちゃけ、人が多過ぎ!






やっぱり俺は、現地の人々がありのままに生きているローカルな世界が好きなんだよなぁ。

観光地は観光地でとっても良いし、観光地は観光地になるそれなりの理由を有していることがあるのは間違いない。


だから有名観光地を否定する気は全くないのだけれど、

やっぱり俺は、誰も来ないようなな~んもない場所に生きる人々を見、そして触れるのが好きなんだよね。


九份のあと、僕らは台湾最後の夜を過ごすために台北にやって来たんだけど・・・

しかし台湾はバイクが多い!まるでレーシング場やね。昔のベトナムみたいだ~(笑)。


そこでちょっとだけインパクトのある場所にやってきた。

次回は、そのインパクトのある場所をお届けして、台湾レポートを終わりにしたいと思います~。押忍!


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Report 台湾 vol,3

2016-08-21 11:48:48 | 日記
2016年8月21日。


台湾DAY3



霧台を後にした僕らは、同じく先住民族の居住地域である三地門を経由し(小学校と保育園を見学させてもらえました~!)、






一気に台湾南東部の中堅都市、台東へ向かった。


今回の旅の目的は、バックパッカースタイルでの台湾一周弾丸放浪の旅!

次は東海岸を北上し、最終日に台北を経由して帰路につく・・・というルートである。


台東⇒台北のルートでは、三仙台という風光明媚な景勝地に立ち寄って、


その後花蓮、蘇襖にも立ち寄り、宜欄で宿を取るというスケジュール。


色んなことがあったが、結局僕の心に突き刺さったのは、やっぱり「日本語」の存在だった。


台東から三仙台に向かうローカルバスの中でのこと。


バスはガラガラで、僕ら2人と数人の現地の老人のみだった。


僕らは何気なくバスに乗っていたのだが、その老人たちの会話に驚愕した。


最初は中国語(台湾語?)で会話をしていたように聞こえていたのだが、よく聞いていると・・・

随所に日本語が入っていたのだ!


それどころか、半分以上は日本語で会話をしていたのだ。

それは自然と当然のように話されており、台湾のご老人の方々にとって、日本語という言語がいかに深く根付いているかを感じさせられた。

これまでに何度も、同じような衝撃を受けてきた。しかしこのバスの中でも、僕の心に刺さるものは大きかった。


三仙台は綺麗だった。マイナーな場所だが、ここもなかなかに良い!












花蓮は何もなかったけど・・・笑(パチンコ屋があったのは少し残念だった・・・かも)


蘇襖の冷泉は最高!


某ガイドブックには、プールのような冷泉施設は21時まで開いていると書いてあったので、17時半ごろに意気揚々と訪れたのだが、なんと17時で閉まっていた!これにはムカついた!


この冷泉施設のすぐ近くに、旅館の大浴場で冷泉に入れるとあったので、仕方なく行ってみたら・・・


どこか大浴場じゃい!まるで○○○ランドやないかい!(笑)




確かに炭酸ブルブルの冷泉はすごかった。○○○がビリビリいたくなるほどだったけど・・・

しかし200元はやられたぜ。ま、楽しかったからいいけど!


と思ってこの旅館を出たら、なんと!別の公衆浴場があることを発見!


悔しかったので、「は?もういいじゃん・・・」とどっちらけのなっちゃんを無理矢理巻き込み(笑)、その公衆浴場へ。

料金は70元。まぁ仕方ないかともう一度支払い、冷たくて長居できない冷泉に再びドボン!


無理矢理冷泉を楽しみ、さぁもういいだろうと思ったその目の前に・・・なんと!

プールみたいですごく良い感じの公衆浴場がもう1つあるではないか!




しかもこっちは無料。さっきの70元はなんだったんだ?


でもとっても悔しかったので、クソ寒い中バシャバシャ泳いでやりました!


という蘇襖を経て、夜市が最高の宜欄へ。


ここでもいつもように現地の人が泊まるような安宿を探し、身体を休めたのでした。


この日も色々ありまくりで、やっぱりバックパックスタイルの旅は最高に楽しい!楽しいだけじゃなく、学びもたくさんなのだ。

しかし色々ある中でもやっぱり印象に残ったのは、ローカルバスでのご老人たち。


3回連続で同じと問いを考える。

景色も食べ物もいいけど、やっぱり旅の魅力と僕の関心は「人」からにじみ出てくるものだと僕は思っている。

「台湾って親日的でいいよね~」としか考えていない日本人が多い気がする。

親日なのは本当に有り難いことで、本当に感謝なのだけれど、そして僕自身も台湾は大好きなのだけれど・・・

もっともっと、深い思考が必要な気がする。


本当の歴史って、いったい何なのだろう・・・。


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Report 台湾 vol,2

2016-08-17 23:27:22 | 日記
2016年8月18日。


台湾DAY2


台湾という島は、特にここ数百年においては、常に侵略の歴史であった。

しかし忘れてはならないのは、その台湾にも元々住んでいてた人々、つまりは原住民がいるのである。


僕は「先住民族」や「原住民」という響きが大好きだ。

はっきり言って、世界の歴史なんて戦争と侵略の記録みたいなもんだと思っている。

そんなダークな歴史の背景の中で、常に侵略者に脅かされてきた先住民族の歴史や在り方に、僕は深い興味と関心を持っている。


「原住民の村に行こう!」


そう決めた我々は高雄から電車で屏東というこれまたマイナーな地方都市に行き、そこから小さなバスで移動をして、





霧台という、ルカイ族が住む村に向かうことにした。


霧台。


ルカイ族は彫刻が得意であり、村の至る所に美しいレリーフが刻まれている。




霧台は本当に最高だった!

美しい緑に囲まれた景色、それを眺めながら、ルカイ族が作ったコーヒーを飲むのが最高にたまらん!


親切で明るい笑顔のおばちゃんは、なんと日本語の歌を流してくれてた。


趣あふれる霧台。




本当にオススメです。ここでな~んも考えずに、数日間ゆっくりしたら最高だろうなぁ。


そんな素晴らしい霧台なのだが、僕の心を震わせたのは、この老人だった。


御年83歳。

僕が村の道を歩いていると、なんと「あんたら日本人か?」と話しかけてくれたのだ!

彼の日本語は非常に流暢で、僕らと日本語で会話をしてくれたのだ。


なんてこった、こんな山奥の少数民族の老人までが、これほどまでに日本語を話せるなんて・・・。

僕は、かつての日本と台湾のことを聞こうかと一瞬思った。

しかし、僕らと楽しく会話をしてくれているのに、そのような繊細な話題を突然振ることはいかがなものかと思い、その話題には触れなかった。


しかし、これだけは感じられた。


その老人が日本人に対して嫌悪感を持っているようにはとても思えなかった。

だいたい日本人が嫌いなら、わざわざ話しかけてくるはずがないわけであるし。


先日に引き続き、僕らは考えさせれた。


歴史とは?戦争とは?あの時代はなんだったのか?


霧台を去るバスに乗る直線、僕らはお店を経営する若い女性と話をした。

彼女もまた、日本語がペラペラだった。年齢は20代半ばといったところか。


霧台の最後に、彼女は僕らにこんな言葉を残してくれた。

「日本は私たちにたくさんのことを教えてくれた国。私は高校からずっと日本語を学んでいるの。今度来るときは、うちの民宿に1週間くらい泊まっていってね。日本人はいつでも大歓迎よ!


誰か、本当の歴史を教えて下さい。


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Report 台湾 vol,1

2016-08-17 02:39:19 | 日記
2016年8月17日。


台湾DAY1


台北近郊の桃園国際空港で一夜を明かした僕たちは、早朝6時にバスに乗り、台中を経由して台南へ向かった。


目的地は烏山頭ダム。


日本が台湾を植民地としていた時代、日本人の八田與一氏が作ったというダムである。

その功績は台湾でも広く知られており、台湾の教科書にも登場しているという。


「日本人として、その地にしっかりと足を踏み入れたい。」


そう話をしていた僕たちは、第一の目的地をこの烏山頭ダムにしたのだ。


「台南からバスがあるんじゃないかな~」と、軽く期待をして台南に向かったのだが、それは甘かった。


結局、台南から電車で数十分の小さな町、善化という町まで行き、そこからバスで烏山頭ダムへ向かうしか道はなかった。


善化は最高!ローカルな町はやっぱりいい!


観光地もいいけど、人々が有りのままに住んでいる名もなきローカルな町が、旅では一番面白い!


烏山頭ダム。


日本人が台湾に貢献できた地として知られており、それは日本人として喜ばしいことなのだけれど・・・


大変に、歴史を考えさせられる。

日本は台湾を、いわゆる植民地としていたと僕は認識している。

しかしここには、台湾人からも今でも感謝をされている日本人の像が在る。


本当に多くの台湾人が、サラッと日本語で話をしてくれる。

そこには日本に対する敵意や恨みといった感情は、少なくとも僕には感じられない。


台湾の方々は親日的だとよく聞くが、現地に行ってみると、確かにそれは感じられる。


なのだが・・・考えさせられる。

歴史とは、いったい何なのだろう


どんなに思考を深めても、僕は70年前に生きてはいないので、その時代の肌感覚を得ることはできない。

だから結局のところ、いくら資料を読み深めたとしても、「感覚」を得ることは永遠にできない。


烏山頭ダムは風光明媚な観光地でもあり、とても心地よく時間を過ごすことができた。


善化までの帰りのバスは20時の一本のみ!(本数が少ないのはともかく、観光地なのにバスの時間帯がおかしいのだ!)


ダムを出たのが18時30分。

ただボーッと待ってるのはもったいないということで、2人でヒッチハイクに挑戦したのだが、見事成功!


とっても優しいお兄さんの温かさに、本当に助けられました。

ありがとう、お兄さん!僕らは一生あなたのことを忘れません!



初日の夜は台湾南部の大都市、高雄の安宿へ。


歴史とは?戦争とは?日本とは?日本人とは?

深い深い問いと共に、台湾初日の夜を過ごしたのだった。(高雄の夜市は最高ですね!)



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