てっちゃんの部屋(模型で見る鉄道車両)

小学校近くに一軒のプラモデル店があった。陳列ケースの高価な鉄道模型。子供のころの夢。大人になって集めた鉄道模型の紹介。

HOゲージ 旧型電気機関車

2014年08月05日 | Weblog
EF57型 機関車

第二次世界大戦前に製造した最後の旅客用電気機関車である。東海道本線における優等列車牽引用途を目的に、戦時体制下で開発・製造された機関車ではあったが、良質な材質・工作によって製造され、当時における優秀機として完成した。それ以前の旅客用機関車と同じく、長大な2C+C2配置の台車枠上に箱形車体と両端のデッキを備える現代からすれば古典的形態である。
1941年に2号機以降が登場。1943年までに1号機を含めて15両が日立製作所、川崎重工業・川崎車輛で製造された。1号機と2号機以降との最大の相違点は、屋上のパンタグラフ2基を車体両端一杯に寄せ、蒸気暖房装置の煙突に接触しないようにやや高い位置に設置して、可能な限り2基の間隔を離すように改め、さらに通風器を増設した点が挙げられる。これは、抵抗器容量の変更から機器室内の通風能力を向上させる必要が生じたこと、パンタグラフ2基が接近していることによる架線押上げ力の増大への対策などが原因である。他にも車体の側面形状が変更されるなどである。
模型は、サンゴ模型店のキットを組み立てたもの。



EF58型 電気機関車

第二次世界大戦後に登場した、最後の旧型電気機関車である。戦後電化区間の拡大によって電気機関車不足は当然の成り行きであった。また、進駐軍の支配下から脱し自由に新車を開発できる体制に移行したのも理由の一つである。さて、このような背景で登場したEF58であるが、登場当初は、それ以前の電気機関車を同じデッキ付き箱型車体の機関車であった。また、戦後の粗悪な物資を使用したことから、品質の悪い機関車であったようだ。その後、別形式と言っていいほどの設計変更が行われ、デッキなし、正面2枚窓の流線型車体を持つ機関車になり、先行した車両も一部を除いて車体を入れ替えた。この機関車こそ、EF58である。さて、EF58は高速運転にも適し、青大将塗装を施し、つばめやはとのけん引、ブルートレインのけん引も多々あり、急行列車、ローカル列車など多岐にわたる運用に従事した。60号機と61号機はお召し専用機として、長らく活躍した。塗色、窓回りの外観、側面窓の違いから多様な種類が存在し興味が尽きない。

模型は、天賞堂製のヒサシあり



模型は、KATO製のヒサシなし


2014.08.05 HO-0020

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