加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

視察(淡路市:小学校の統合)

2015-08-21 15:52:42 | Weblog
◎日曜日に帰ってきてから、個人の議会活動報告会を開催させていただきました。東条で、「私は小中一貫教育に反対、という立ち位置で議論はしていません」と述べながら説明会をするのは度胸のいることではありますが。
 「現段階では検討が不十分」との声もいただき、同意できる部分もあるのですが、(チラシでも書かせていただきましたように)21日の小中一貫教育研究会、24日の教育委員会で議論されるとのことなので、その結果を待ちたいと思います。

◎火曜日は、議員有志で淡路市を視察。「小中一貫校」への一つの課題である学校の統廃合にフォーカスを当てて視察を行いました。
事前の昼食は、旧野島小学校を転用した「野島スコーラ」へ。

1階はカフェ

2階はイタリアンレストランです。

所処に校舎の名残もあります。

オムライスを注文すると淡路島の形。


また、旧北淡東中学校は民間工場になっています。



淡路市は、淡路島北部の津名郡5町が合併してできた市。平成33年まで、段階を追って17校あった小学校を6校(旧町に1校づつ、津名町は2校)に統合している途上。

・地域に説明を行っても、根強い反対意見もある。状況により、時間をより多くかけて対応するケースもある。
・市としては、多人数の中での学びが子どもたちのためになると確信してやっている。
・統廃合後、行事がより大規模なものになったり、友達が増えるなど、子どもたちには概ね好評である
・地域の学校を無くしたことに関しては、実施後も厳しい評価をされる方も居る。統合後も、行政として地域コミュニティが成り立つよう話し合いの機会を持っている
・小学校はなくなるが、その地域の子供がいなくなる訳ではない。地域で見守るという面においては変わらない・


・保護者世代は、地域社会では若手になるので、意見を言うのを遠慮する傾向がある
・統合時は、閉校に向けての作業と、新しい学校へのすり合わせでかなり多忙。児童の交流行事を多く行いたかったが、想定していたようには実施できなかった。

・統廃合の対象校の児童は、スクールバスで送迎している。統合後距離が2キロ程度の場合もあるが、統合に理解を得る観点・通学の安全確保の観点から、すべてスクールバス対応。
・そのため、計画通り統廃合が進むと20台、約年間1億2000万円の経費がかかる。国の補助や特別交付税を考慮しても5000万円くらいの持ち出しになる
・スクールバスのデメリットとしては、バスの時間に学校での活動が若干影響を受ける。(あと少し残って何かしよう、みたいなのは無理)登校時も、遅れれば発車してしまう。
歩かせることによる体力づくりに寄与しないという面もある

というような説明をいただき、非常に参考になった。
私にとっては、26日に予定されている公共施設適正化検討特別委員会において、小中一貫校につき充分な審査がなされたか、調査する機会があるので参考にしてゆきたい。

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