加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

公共施設適正化検討特別委員会

2015-06-10 12:09:45 | Weblog
先週は3つの委員会が立て続けに開かれました。順序は違いますが、公共施設適正化検討特別委員会の報告から。
いわゆる「対案」の整理を行いました。

◎東条地域の小中一貫校の建設候補地として、東条グラウンド近辺(近くにある健康の森を含む)を提案しました。前回検討したライスセンター近辺は、優良農地の真ん中であり、法的なハードルとしてほぼ不可能なこと。
東条グラウンド近辺も、農振地除外のためにクリアすべき課題は多いという説明を受けましたが、審議の結果不可能とまでは感じられませんでした。
 ただ…当たり前の話なのですが…当然地権者の方が学校用地への転用にご協力いただけることが前提の話でありまして…地権者の方の意向を無視して勝手に農振地除外の手続きなどできませんからね…

◎その点健康の森ですと市有地の面積が多いので造成さえなんとかなればいけなくはないと思うのですが、丘の上に上げてしまうのが良いことなのかどうか。
 距離的にも、現在の学校からは1.5キロほど西校区寄りになります。東条区長会の方からは(あくまで中学校としてですが)東条グラウンドも提案の一つとして挙がっており、そこからはそんなに離れてはいないのですが。

◎委員会の提案は、小中一貫校の建設予定地として行いました。
 もちろん、これから小中一貫教育研究会で推進についての研究が行われるわけですから、現段階で「ありき」で進めているわけではないのですが、
 当然「あり得る」という前提で備えをしておく必要があると個人的には思います。

◎公共施設適正配置計画は9月に策定予定。小中一貫教育の研究会は今年度中に結論を得る予定。
 となれば、教育委員会サイドで「小中一貫の推進」の方向性が決まっていない状態で公共施設適正配置計画をどう作るか、という問題も出てくると思います。
 藤尾は「適正配置計画に、小中一貫教育の推進は、研究会や教育委員会での検討を経て確定させます」と一文加えては、と提案をしました。そのほうが研究会で中身のある議論ができると思ったからです。

 教育委員会は、そこで「秋までに審議を密に行い、中間的な方向性を出したい」という趣旨の答弁をしました。
 別にこちらが求めているわけでもないのに、(別に焦っている訳ではないのだろうが)期限を前に前に設定して、結局自縄自縛になっている気がちょっとします。

 今、教育委員会のミッションは、
 ・市教委の方針にハンコをもらう ことなのか。
 ・小中一貫教育について調査研究し、加東市でのあり方を検討し、地域住民や保護者に理解してもらう材料を作る
 ことなのか。どちらなのだろう。中途半端な内容で賛成を求められると、私もつらいです。

※というか、書いていてきがついた。市は7月5日に説明会をやる予定なのだから、秋に方向性のまとめを突貫工事で出そうが、それでも間に合わないのだ。

◎ただ、ここで仮に学校の場所の問題などで別の方向性が見えたとしても、(前にも書きましたが)
 それはコスミックホール存続に関しては必要条件であって十分条件ではありません。
 学校が別の場所になったとしても、ホールは廃止 ということは十分あり得ます というか市はそう考えている可能性が高いように思います。
 委員会では、ホールについて学校用地の問題と合わせ「慎重に検討を」という表現にしました。

 時間をかけて調整する中で、市民との協力関係など、なにか良い方向性が出れば、と思っていました。
 ただ、これとて 良い解決の方向性が見いだせる可能性があるから意味のあることで、
 それがないのであれば ただの時間稼ぎになってしまいます。悩ましいところです。

 個人的には 日がたつにつれ 難しくなってきているなあ、と思います。
 代案というからには、相手が考慮する可能性 を考えての提案が重要であると思うし、
 それがなければ 主張     というべきなのかな。

◎コメントありがとうございました。現中学校の敷地を防災工事をした上で(当然ここの費用の見積もりはない訳ですが。この前の費用は、防災工事なしで4haの土地を確保するための造成の費用です)活用する という案は、藤尾的には(工事に一定の信頼性がおけるのであれば)コスミックの土地を建設予定地から外すためには悪くないと思っている(当初の検討のお願いは藤尾から行いました)のですが、
4月27日の委員会(ビデオもあります)などで、委員より防災工事をしたうえでもなお、学校の敷地としての利用に難色を示す声もあり、

 となると、なかなか議会の委員会としては、代案として取り上げるのは難しいですね・・・
 先ほど述べたように、個人的には(費用にもよりけりですが)選択肢の一つだとは思います。
 仮にそうできれば、分離型ないし併設型(ちょっと敷地がないかも知れませんが)で小中一貫校を行う というのも一つの方法としてあり得るわけですし。

 そのあたりがクリアできるのなら、工法の提案も活きてくるのでしょうけれど。

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1 コメント

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お返事ありがとうございました (K.H.)
2015-06-11 03:21:16
あれから、更に情報が集まりまして、航空写真による非常に大雑把な見積ですが、フォレストベンチ工法なら工事は2.7億円程度で可能だろうとのことです。ただ、棚田のような形に地形を変形させて災害を防ぐ工法なので、該当部分が市の土地でなければ、その土地の方の協力(もしくは買収?)が必要になりますが……。

フォレストベンチ工法は、たしかに新しい工法なので、委員会の方々も不安が多いだろうというのは承知しております。しかし東京などでは既に多くの議員が視察に行っており、その安全性と先進性を評価されています。

なにより、正直なところ、今年や来年、移転が完了する前に何かが起きたらどうするのか、というのが私がもっとも心配する点です…。ここ数年の異常気象を思えば、次に何が起こるかわかりません。地下活動も大変活発になっているのは、連日のニュースが示す通りです。
フォレストベンチは多少の暴風雨や地震ではびくともしないことは、既に東日本大震災などで証明されております(旧来のコンクリート工法が地震などで逆に危険になるのとは対象的です)。
将来の万難を排除するために、移転を考えることも選択肢の一つであるとは思いますが、それより先に、まずは頻発する豪雨で崖崩れが起きない対処をすべきではないでしょうか。どのみち、対策を行わなければ、折角の市の土地が有効利用できないわけですし。

いずれ移転するのだから、と先延ばしにするような問題ではないように、私には思えるのですが…。
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