加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

行政革新度・行政サービス度ランキング

2006-11-28 08:03:46 | Weblog
掲示板でお問い合わせいただいた「財政危機ランキング」を調査中、まったく別のランキングが出てきたので少し紹介をしておきます。
両方とも、「日経グローカル」という雑誌に、10-11月にかけて連載されていたものです。

具体の内容を書かせていただく前に、この数字はあくまで「日経グローカルが作成した指標にもとづいて作ったもので、単純にこの数字がいいから良い行政だ」という訳ではないことはご理解ください。たとえば、行政サービスの子育て支援に関する質問で延長保育の項目があって、深夜の保育などもしていれば点にはなるんでしょうけれど、特に加東市において行うべきかどうかは疑問が残りますし…また、ISOを取ればいいというものでもない気もしますし。あくまで点数は目安として捉えてください。

 さて、まず行政革新度から。これは、行政内部の運営についての評価です。各項目についてAAA~Cの9段階評価になっていますが、便宜上9~1の数字に直して記載します。(9が一番高い)
 加東市は偏差値41.68の、9段階評価で「3」全国802市区の中で591位。兵庫県内で28市中22位。部門別では、情報公開などの透明度評価が「2」、行政の効率・活性化度が「1」、市民参加度が「4」、窓口サービスなどの利便度が「5」でした。日ごろから行政の効率化や情報公開のあり方を主張していますが、結構的を射た問題提起だったのかな、と思います。
参考までに小野市は総合「6」加西市が「5」三木市も「5」、西脇市が加東市と同じ「3」でした。
 
 次に行政サービス度は300点中132.5点で555位。県内28市中23位でした。
子育て環境:70点中30.0(県内平均35.16 加東市は県内27位)
高齢者福祉:70点中38.0(県内平均36.66 加東市は県内2位)
教育   :70点中18.5(県内平均27.77 加東市は県内21位)
公共料金 :40点中21.0(県内平均21.86 加東市は県内14位)
住宅・インフラ:50点中25.0(県内平均24.89 加東市は県内9位)
参考までに小野市は148点で209位、西脇市は145点で270位、加西市は136点で474位、三木市は145,5点で263位でした。

 個別の調査項目の中では、加東市は住民1人当たり公園面積で全国17位、人口1000人当たり図書館蔵書冊数で全国4位にランキングされていました。(蔵書冊数の一位が千葉県袖ヶ浦市、二位が話題の(?)夕張市でした…)

 冒頭に書きましたように、あくまで参考の一指標でしかないことを念頭においた上で、子育て環境・教育の分野には改善すべき余地があるのかな、と思います。

 余談になりますが、東洋経済新報社の出している「全国住みよさランキング」では加東市は全国60位、県内3位でした。

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3 コメント

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加東市での必要性 (ゆき)
2006-12-07 23:18:44
延長保育が加東市では必要かどうか、と疑問視されていましたが、田舎だから同居している、近くに職場がある、というのは昔の話。三宮や大阪に事務所がある会社に勤務していれば、延長は仕事を続ける上での必須条件になります。また、看護士など夜勤のある仕事もサポートがないと職をやめるしかありません。子育て中は仕事をセーブして・・・などといっているから少子化になったのでしょう。実際はクビになります。その後の再就職と生活の保障って?多くの母親が不安を抱えながら子供を家に置いて仕事をしています。保育支援とはそういうときのためにあるものだと考えているのですが。
Re:加東市での必要性 (ゆき) (目薬)
2006-12-17 13:38:02
<延長保育が加東市では必要かどうか>

延長保育も必要だし、病児保育も必要です。
保育園は熱が37℃以上だと登園できないので、お母さんも自動的にお休みになります。おばあちゃんとかが家にいればいいですが・・・。

市が小児科医院に補助金を出すなりして病気の時の保育ができればと。
Unknown (藤尾潔(管理人))
2006-12-27 23:29:30
お返事が大変遅くなってすみません。少し調べてからお返事を書こう…と思いつつ、バタバタしていて今日になってしまいました。すみません。

延長保育について:まず、延長保育そのものが必要なのは当たり前のことですし、必要があれば時間などの面で考慮していく必要もあると思います。
今回、私が書かせていただいたのは、「24時間の保育など、深夜の保育を加東市において行う必要があるか」ということです。
ご指摘いただいたように、深夜に働かれている方もおられると思います。深夜の保育も、できるにこしたことはないと思います。

 ただ、私が常に思っていることは、「行政は万能の神でも、打ち出の小槌を持っているわけではない」ということです。財政の限られた中で、いかに住民サービスを向上させていくか、その最大公約数の中で行政が動いていると思っています。そしてその限られた中で、物事に優先順位をつけて、どこまでを行政がカバーできるのか議論していくのも政治の仕事だと私は思っています。
 
 旧社町で、次世代育成支援行動計画というものを作りました。(現在、旧3町のものをすり合わせて加東市のものを作成中)その中では
・延長保育について:保護者のニーズを見極めながら充実を検討する(時間なども含めて)
・休日保育の実施(平成21年までに、1箇所での開設を目標に)
・一時預かり等の実施
が目標として上がっていましたが、深夜保育については予定なしになっていました。

 病後児保育については、本文では「保護者からのニーズも強い」と書かれていましたが、実施予定はなしになっていました。「ニーズがあるのに、実施予定がないとは!」と言う思いを持たれるかもしれませんが、これも先の話と同じ話で、どこまでの優先順位がつけられるのか、という話になるのだと思います。

 納得のいただけるお返事にはなっていないと思いますが、優先順位は常に同じ位置にあるわけではありません。ニーズが大きくなれば優先順位は上がりますし、「ここまでは私たちでやれますから、この分について支援を」という話になれば同じ優先順位でも実現する可能性も出てくると思います。ご理解いただければと思います。
 

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