加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

社中学校大規模改造工事

2006-07-04 11:46:42 | Weblog
 本題に入る前に、先日一緒に勉強会をしている播磨町の清水議員が町長に当選されて非常に喜んでいます。勉強会のご縁で、何度か播磨町の議会も傍聴させていただく機会があったのですが、「播磨町の当局に比べたら、社町役場はまだ親切に答弁しているなぁ」などと思って気持ちを落ち着けていたものです。
 下調べをした上で本会議で取り上げると「議員はすでにご存知のはずなのにどうして改めて本会議で取り上げるのか真意をはかりかねるわけでありますが」とか、借金が多いと指摘する議員がいると「議員の偏った考え方で判断されると多いのかも知れませんが、標準的な考え方では決して多くありません。」等。
 また、住民との懇談会で「私は正しいことを言っているのにみなさんが理解しようとしない」と言ったり…ある意味特異な現職であったと思います。
(加東市で同じことをやったらえらいことになると思います)
そういった行政を「変えて欲しい」という期待を受けての清水さんの当選だったと思います。これから現実に行政を執行していく側にまわるわけで、期待が大きいだけに大変だとは思いますががんばってほしいものです。

 さて、少し前置きが長くなりましたが、最終日に上程された社中学校大規模改造工事について。これは去年の7月の臨時議会で提案された工事の続きですが、この時は「行政が同一の業者ばかり指名し、その結果同じ業者が落札している」という指摘をし、反対をしています。
 さて、工事には設計監理がつきものですが、2億円前後の工事の設計監理となると600万円以上の金額になります。福田小学校の1・2期の工事について、地方自治法施行令の基準(50万円)を上回る随意契約の結果同じ業者(A社)と契約し、結果工事も同じ建設会社(B社)が落札ていましした。その点を指摘した結果、昨年の中学校の工事は設計を入札行いA社が落札、工事もB社が落札しました。

 そして今年。昨年入札で行った設計監理(600万以上だと思います)が「合併直後で指名審査会が十分機能していなかった」「去年より規模が大きく、納期がかかるため迅速に契約する必要があった」ことから3社見積もりでの随意契約に戻ってしまいました。全くわけがわかりません。
 随意契約の問題を議会で取り上げてから、社町では数十万円の契約でも入札をしたりするなど、かなり改善されていたように思います。(厳格な運用の中で、事業にかかる期間が長くなるなどの弊害もあると聞いていたので、場合によっては柔軟に対応する必要もあるのかな、と思っていたところです)しかし、少し目を離すと数百万円の契約を随意契約でやっている。全くどうしたらいいのかと思います。
こんなことでは、さらに厳格に、厳格にと言うしかなくなってしまいます。
 
 随意契約の結果、4年続けてA社と設計監理契約。そして、昨年指摘し今年も暫定予算の際に「同じようなことにならないように」と指摘したにもかかわらず、
同じような業者が指名され(17社中10社が4年連続指名。また、4年のうち3回指名された業者が6社。この規模の工事に参加できるA・Bランク+地元のCランク業者で150社強あるわけで、偏っているといわざるを得ません)、工事も4年続けてB社が落札。さらに、昨年と違うのは最低制限価格から逆算するとかなり高額での落札であったと思われることです。

 私は、もちろん学校を改造することは大事だとは思いますがこのような不自然な契約に賛成することはできないと思い反対しました。
 反対討論の後「○○やないか」と野次まで飛んでいましたが…状況証拠だけで詰め切れないのが毎年くやしい思いです。今回は「A社は、当然設計価格を知っている」という事実だけ指摘しました。本当はあといくつか指摘しようと思いましたが、悩んだ末やめました。
 
 来年は設計については入札でするとのことでしたが、工事については改善されるのか。今後の契約制度全般の見直しも含めて見守りたいところです。

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