富士乃屋B&C

つれづれなるままに。

こういう場合

2006年03月13日 | Baseball
今朝WBCの日本VS米国戦を見た。8回表の疑惑の判定はまあアウェーだから仕方ないのだろうね。WBCはあくまでアメリカが勝つための大会、だから。

第一回目の大会ということもあって、ルールが整備されていない点は多々あると思う。ひとつ思いついた例を挙げる。サッカーW杯であれば予選突破が決まる同組の最終戦は同時刻にスタートするのが当たり前。そうでなければ順位の操作ができてしまうからだ。

提示した図のように仮に大会が進んだとして、日本韓国の最終戦が完了した時点で両国とも1勝2敗。アメリカは2勝でメキシコは1勝1敗。この時点でアメリカの準決勝進出は決まっている。もしアメリカがメキシコに勝てばアメリカ以外の3チームが1勝2敗で並ぶことになる。

ところで、WBC予選の順位決定の仕組みは、
(1)直接対決に勝ったチーム
(2)直接対決における1イニングあたりの失点が少ないチーム
(3)直接対決における1イニングあたりの自責点が少ないチーム
(4)直接対決時に打率が高かったチーム
となっている。

この場合、(1)でみると3国は三すくみ状態のため順位がつかない。そうなると、(2)で順位が決まることになる。
当該チーム同士の対戦でみると、
韓国はメキシコ戦の1+日本戦の4=5
メキシコは韓国戦の2+日本戦の1=3
日本はメキシコ戦の2+韓国戦の0=2
となり、日本が準決勝進出となる。

もちろんこれはアメリカがメキシコに勝った場合の話。参考までに、アメリカは一次予選でメキシコに2-0で勝利している。このメキシコと、初戦で「疑惑の判定」に助けられて辛勝した日本。準決勝の対戦相手としてどちらを残すべきとアメリカの監督が考えるか、想像に難くないだろう。

ちなみにこの二次リーグを1位通過しようと2位通過しようと準決勝での有利不利はない。メキシコに負けてしまうと一次予選同様の2位通過となるが、最終的に優勝すれば良いのだから問題ないだろう。むしろ、一次予選で免疫がついているというべきか。

このような順位操作ができるわけで、試合順がこうなっているのもやはりアメリカ主導の大会だからなのだろうと思う。まぁ、同じ時間に試合をスタートしたとしても、サッカーと違って終了時間は決まっていないので…このあたり難しい話ではあるのだけれど。

もちろん実際の試合の失点数次第なので、こんな形になる可能性はそう高くないのだろうが、もし本当にこんな形でアメリカとメキシコの最終戦を迎えるとしたら、アメリカチームがどれくらい本気で勝ちにいっているのかが確かめられることになるのだろうな。


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