富士乃屋B&C

つれづれなるままに。

ロッテより・・・

2006年03月16日 | Baseball
WBC日本韓国戦は敢え無く敗戦。恐らく日本の準決勝進出は難しいだろう。既に予選敗退が決まってしまっているメキシコがアメリカ戦でどれだけのパフォーマンスができるか。選手の士気の差を考えればアメリカを降すことは難しいだろう。

それにしても今大会の韓国の発奮ぶりはすさまじい。準決勝進出で出場選手の兵役が免除されるという点がモチベーションになっているのかもしれないが、イチローの「向こう30年は日本に手を出せないな、という感じで勝ちたいと思う」というアジア一次リーグでの発言も一因となっているのだろう。

このイチローの発言を聞いて、1989年日本シリーズでの近鉄加藤哲郎投手の「巨人はロッテより弱い」発言を連想した野球ファンはきっと多かったことだろう。1989年の日本シリーズ、近鉄対巨人。近鉄は巨人に三連勝。第三戦で巨人打線を完封した加藤投手が発したのがこの言葉。その後、巨人は三連敗からの四連勝で逆転の日本一達成を果たした。

イチローの「30年発言」が理由で負けたなどとは微塵も思わないものの、結果を見てしまうと、歴史は繰り返す・・・と言わざるを得ない。というか、アメリカにも勝って無敗を続ける韓国を見ていると、この発言が恥ずかしくなる。

やはり日本には慢心があったのかな、と思わされた。もはや両国に実力的に大差はない。韓国人メジャーリーガーが活躍していることからもそれは伺える。この結果は、一部の選手が代表辞退してベストの選手を揃えられなかった点に起因するのだろう。国を挙げて、名誉のため、そして野球の発展のためと協力的な姿勢だった、(兵役免除が魅力的ということもあろうが)韓国との取り組みの差は歴然としていたようだ。

アメリカに負けたことは言い訳できても、韓国に、二度続けて敗れたことはもはや言い訳できない。厳しい現実だが、この結果を受け入れて成長した日本が次の機会に雪辱する場面を見たいと思う。

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