埼玉県東松山市にある箭弓稲荷神社は創建712年(和銅5年)、1300年以上の歴史ある古社で稲荷神社としては武蔵国では最も古いとされています。その名前から「野球の神様」としても知られています。
御祭神は保食神(うけもちのかみ)。五穀をつかさどる神様、食物の神様として知られ、その御利益は五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などです。ふるくより松山城主、川越城主をはじめとして多くの人々から崇敬されてきました。
現在の社殿は豪華な権現作りで天保14年(1843年)に造営されたものです。江戸後期の建築様式の特徴をよく残しており関東を代表する神社建築として高い評価を受け令和6年(1924年)1月に国の重要文化財に指定されました。
本殿で目を引くのが多数の彫刻です。3面に施されています。以下はその一部です。
野球ファンの聖地ということで野球に関する絵馬がたくさんあります。ベース型のほかにバットもあるようです。
本殿の隣接地に牡丹園が併設されていて牡丹祭りが開催中でした。この牡丹園は大正12年(1923年)に東武東上線・坂戸、東松山間の延線竣工を記念して、東武鉄道の初代社長・根津嘉一郎氏が牡丹ならびに藤、松を奉納されたことが始まりで令和5年(2023年)に100周年を迎えたそうです。3500平方メートルの敷地に1,300株の牡丹が植えられています。
このほかにも縁結びの神様やギネスに認定された巨大な御朱印、狐の狛犬など見所がいっぱいあります。また、駅の周辺には東松山名物の焼き鳥店がたくさんあります。ここの「焼き鳥」は鳥ではなく豚のカシラを辛味噌ダレでたべます。
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