カトリック藤が丘教会青年会有志ブログ

カトリック藤が丘教会は横浜教区にあります。開かれた教会を目指してブログを公開中。信徒活動停止処分の解除を待ち望んでます。

「キリスト教の本(上・下)」

2007-04-03 02:32:38 | おすすめレビュー
 「キリスト教の本 (上・下)」をご紹介します。この本はキリスト教についての入門書として大変わかりやすく作られています。が、どちらかと言いますと歴史的観点から書かれておりますので、教会の勉強会等では勧められない本の類でしょう(たいていのカトリック教会内ではキリスト教を疑いの心なく信じることを良しとされてますので)。
 この本は改めてキリスト教について、史実として勉強しなおしたい方にお勧めします。色々な考えがありますが、私は「信じる」ということと「盲信する」ということは違うと考えてます。「盲信する」ということは自分自身で考えることを放棄することであり、私たちがそうすることを創造主が望んでいたとは思えないのです(神学的には私の考えは罪深いのかもしれません)。「我思う故に我あり」「人間は考える葦である」等の言葉に代表されるように、自ら考える力があるからこそ、人は人であると私は思っています。「自分は何を信じていて、どのように向かっているのか?」とチェックしたいと思った方にこそ読んでいただきたい本です。


 「なぜ十戒などのことに従わなければならないのか?」「誰が罪を定めたのか?」「神父や司教の意向に従わないことは不従順に当たるのか?」「”貧しい人々に愛の手を”と壇上から述べている神父が結構羽振りがいいのはなぜだ?」等の疑問は信者といえども誰でも持つものだと思います(ちなみに私は最近しょっちゅう思ってます)。
 そういう疑問が浮かんだ際に、「まぁ世の中はそういうものだし、教会やキリスト教においても同様だろう」と済ませるのはあまりにも悲しいことですし、「今の考えは罪深いっ!」と思考停止状態に自分を陥らせるのは少しこわいとも感じます。
 たまには自分の信じている教えを外側から眺めてみることも、信仰を深めるには必要なのではないでしょうか。史実としてキリスト教を眺めなおし、少し冷静になったのちに改めてイエスさまについて行くのを選ぶ。この過程を繰り返してゆくことで人間的に成長してゆくのではないでしょうか。

 注:写真は本文とは関係がありません。


最新の画像もっと見る