【ドジョウ】 自作してみる 【繁殖用の餌】

　たびたび『お前の田圃じゃドジョウは育たん！！』という主旨の発言を繰り返してきた河豚公国。その根拠は何かというと、ドジョウの餌である微生物が居ない、もしくは死滅する、といった状況が手に取るように判るから。

　なのです。



　だから、田圃に水を入れるだけではドジョウは決して増えません。水にとけ込んだ落ち葉の成分や水と共に流れ込んでくる生物たち。あるいは、カモのような水草を食べて糞を落として行く生き物。そういう生き物の営みが、ドジョウの餌そのものなのです。

　ドジョウが水路に生えたコケの中によく隠れているノもょそこに微生物か発生しやすいからです。

　岩に生えたコケなどを食べるのは、鮎です。

　住む場所が全く違うこと殻も判るように、ドジョウは泥の中の微生物を食べて成長するのです。その微生物は、稲についていた納豆菌だったり、有機肥料に使用されたぼかし（元はお酒作りの業界用語で、アレコレ混ぜて発酵させたもののこと。あるいは、それを行うための良質の菌の事）の中の菌だったりするわけです。



　基本的は、ミミズと同じですね。

　ただ、ミミズは野菜屑なんかも積極的に食べて行くのに対して、ドジョウはあくまでドジョウなわけです。



　ドジョウの大量にいる田圃はどうなるかというと、雑草が生えなくなります。ドジョウが活動することで、根が土に定着でないのと、常に泥が発生するために光合成を阻害されるからです。



　ヒエという植物は稲と非常に特に似ているため、発生を抑えるのには除草剤か欠かせないといいますが、深水（１０cmくらい）にしておくと浮力で根が浮き上がってしまいます。相違柔らかい土を作るのにも、ドジョウは欠かせない存在なのです（居なくでも10cmの深水を保ち続ければ抑制は出来るのですが、水がふんだんに使える農地といういうのは非常に例外的なので、結局10cmを維持できずにヒエが生えてしまい、栄養を思いっきり奪われてしまうことになりがちです）。



　さて、ドジョウの話しに戻しましょ。

　身近で微生物が大量に含まれている食品とは何でしょう？

　ヨーグルト化してしまった牛乳。

　チーズ。

　納豆。

　ヤクルト系の飲物。



　このうち、納豆菌は、藁の中に沢山居るので、使いたいならその藁切れと煮つめた大豆を混ぜて、ドジョウ用の特性納豆を作ってやるのも良いかと思います（大豆を育てた土地を次の年米を作ると大豆が大繁殖するといわれているのですが、こぼれた大豆を元に納豆菌が繁殖する事が原因と思われます）が、市販のもは加熱処理されているの菌は死んでいると思って下さい。

　牛乳から作ったチーズは、腐敗菌（いわゆる嫌気性細菌ですか）が大量に紛れ込んでいる上に、どの程度の有効な菌が含まれているのか、いまひとつ心配になります。



　ということで、御手軽なのがヤクルトのような「菌が生きて腸に届く」と唱っている製品なのですが、魚にとって、実は砂糖は毒なのです。小量ならともかく、餌として常用するのには危険すぎます。しかし、この糖分が微生物を増やす役割を果たすこともまた事実。

　そのために、前述のぼかしをするのが良いのですが（糖分を分解させ、同時にこの時の熱で悪い菌を殺す訳です。普通の堆肥などの処理を行った経験があれば御判りでしょうが、ものすごく熱くなります。腐葉土ですら発熱します）。



　まぁ、そんな感じで買ってきた飲物の菌を培養するわけですが、生産が軌道にのればドジョウが大喜びして食べてくれるは、水まで綺麗になっちゃうはの魔法の薬が出来上がります。というか、腸の中で悪玉細菌をやっつけるのと同じ事か水槽の中で起こるだけなのですが、水のヘドロ化や腐敗の原因がこの悪玉の嫌気性細菌だったりするので、退治できる力があれば水質が浄化されるのは理屈通り。



　ただし。先にも書きましたが、砂糖は魚にとって毒です。それを完全に分解しないといけない。大量のドジョウを効率よく繁殖させるには大量の餌が欲しい。



　そんなこんなで、今、河豚公国はドジョウの餌の開発にはまっていたりするのです。

　ということで、安い、ＵＳＢ接続の温度計（もちろん、逐次ＰＣがその数値を記録できるやつ）が欲しいです。５００～１０００円未満で作れると思うんだけどなあ。アレコレ他機能でＰＣと接続できるのは８０００円ぐらいするかなぁ？

　でも、ＵＳＢ接続する顕微鏡や拡大鏡がかなり安くなっているので、温度計ならもっともっと安くても作れると思うんだけどなぁ。