筆職人の日常

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筆体験

2022-09-16 18:13:00 | イベント
筆の体験だと
接着と仕上げ体験をよくしています。

どんな体験か?
今回はそのご説明です😆

接着は

軸にボンドを入れて


ズボッと差し込みます
軸と毛(穂首)の接着です。


接着の完成✨✨



仕上げ体験は

軸に穂が入っていれば書ける筆ではあります。
でも売っているよく見かける筆は穂が糊付けされて硬くなっているはずです。

製品のように仕上げる体験です。

書くときは取ってください😌

取るのに何故するのか?
これは毛が虫に食べられないようにする事と
筆の穂の形状が分かりやすくする為です。

細筆は糊をとっていい筆と良く無いものとありますので注意です!


糊をまず毛に染み込ませます。
これは布海苔という海藻でお菓子やお蕎麦のツナギにも使われる食べれるものでもあります。
衛生的にしていればの話😇




毛に染み込ませたら手でしぼります。




布海苔をタオルで取ったあと櫛でときます。
これは筆づくり専用の金属で出来た櫛です。
尖っているので取り扱い注意!

さてこの次からが難しい!


これ!

これは糸を固定していますが、歯で噛んで糸を固定することもあります。



これが歯で噛んで糸を固定している風景。
絵になる工程でもあります☺️

何かで糸を固定するか、歯で噛むかは職人の好みです。
どっちがいいとかあまりないですが、どちらかと言うと何かで固定して仕上げする職人の方が多いと感じています。

とりあえず糸を固定して毛についた布海苔を円柱状に絞り取ります。


筆の角度や引っ張る糸の強さが難しいです。
毛がトルネードしちゃうことも。




上手く布海苔を取り出し
これにキャップ(鞘)をつければ体験終了✨✨

そして大切なのはこれを家に帰ってからキャップを取って乾燥させることです。
乾燥させて完成✨✨

沢山使ってあげて下さい🥺

それ以外に筆づくりの体験は一般の人には難しくて、失敗してしまうと書き心地に直結しちゃいます。
時間も沢山かかるし。

でも接着と仕上げ体験だけでは物足りないかも?と最近は大きな筆での書道をしてもらったり😆
これを大書(たいしょ)といいます。



楽しいね♬


最近は大書の時に和太鼓の音楽をかけて書いてもらっています。
音楽っていいですよ♬

是非お近くでワークショップありましたらご参加下さい🥰


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