百年は 花に宿りて すぐしてき 495 (大江匡房)
散歩コースの蝶調査(2022)その3
2022年の散歩コースで見かけたシジミチョウ科とタテハチョウ科の観察の概要です。写真は主に、庭で確認できたチョウや既に紹介した以外を掲示しました。
シジミチョウ科(9)
シジミチョウ科は、サツマシジミはもちろんのこと、コツバメやクロマダラソテツシジミも確認できずに終わりましたが、トラフシジミや実家でミヤマシジミを観察できました。ウラギンシジミを除くと数が減少しました。
ウラギンシジミ
翅裏が白銀色のシジミチョウとは思えないほど大振りのチョウです。オスとメスの翅表が別種と思えるほど違います。
ムラサキシジミ
トラフシジミ(写真なし)
ルリシジミ
ツバメシジミ
ミヤマシジミ
実家に赴いたときに近くの生息地に出かけ確認しました。絶滅危惧種で地元の高校生が保存活動をしています。
タテハチョウ科(21)
コムラサキやゴマダラチョウやヒオドシチョウも確認できず、前年より少ない21種の確認にとどまりました。タテハチョウ科の一部の種では、長梅雨と盛夏の旱の影響で個体数を随分少なく感じました。念願のオオムラサキの観察は今年も無駄骨に終わりました。
テングチョウ
庭ではほとんど出会えませんでした。散歩コースでは越冬後と1化の個体を多く見かけましたが、数はほぼ半減しました。
アサギマダラ
多くの家庭でフジバカマを植栽するようになり、隣家や我が家で出会うことは少なくなりました。町内の「アサギマダラの里」では20頭以上の個体に出会いました。
ミドリヒョウモン
例年観察できる里山では出会えず、アサギマダラの里のみの出会いとなりました。
メスグロヒョウモン
前年度は頻繁に出会えたのですが、メスに1度だけアサギマダラの里で出会いました。
アサマイチモンジ
里山での観察は少なくなりました。庭にはついぞ現れませんでした。
コミスジ
イシガケチョウ
年に数回思い出したように散見します。この地域でも世代交代が確実に行われています。
タテハチョウ亜科(5)
ヒオドシチョウやゴマダラチョウを里山や定点観測点のクヌギやコナラなどでも見かけなくなりました。もう戻ってこないのでしょうか。
キタテハ
ルリタテハ
庭での産卵には気づきもしませんでした。盛夏の頃の里山やクヌギの観察樹などでも見かける回数が減っています。
アカタテハ
ヒメアカタテハ
普通種ですが個体数が少なく、庭でも散歩道でもあまり出会うことはありません。秋以降には良く観察できました。
アカボシゴマダラ
外来種で前年に続いて実家で見かけました。初撮りとなりました。
ジャノメチョウ亜科(8)
全般に少ない印象でした。特にサトキマダラヒカゲの極端な減少と、クロヒカゲは1頭も観察できない結果となりました。
オオヒカゲ
森林公園に出かけた時だけの観察になりました。
ジャノメチョウ
今年度は森林公園に出かけた時だけの観察になりました。
ヒカゲチョウ
数は少なくなった印象ですが、2化以降も散見できました。庭でも初観察できました。
サトキマダラヒカゲ
ヒメウラナミジャノメに次いで良く見かける種ですが、2年前からは数が激減したようで、今年度は1化の時の2日しか見かけませんでした。
ヒメジャノメ
コジャノメ
1化の時期にだけ観察できました。数が少なくなっているのでしょうか。
クロコノマチョウ
南方系のチョウで、以前は観察できませんでしたが、越冬後の個体や1化や秋型の個体も見かけました。
ヒメウラナミジャノメ
2023.1.29