ごんごんの  遍路のみちは一歩から 同行三人

リタイア後、近場のウォーキングで健康増進に努めています。年々歳々四国遍路が遠のきます。

花鳥風月 708 散歩道の蝶③

2023-01-29 09:25:00 | 閑話徒然

百年は 花に宿りて すぐしてき  495 (大江匡房)

 

 

散歩コースの蝶調査(2022)その3

 2022年の散歩コースで見かけたシジミチョウ科とタテハチョウ科の観察の概要です。写真は主に、庭で確認できたチョウや既に紹介した以外を掲示しました。

シジミチョウ科(9)

 シジミチョウ科は、サツマシジミはもちろんのこと、コツバメやクロマダラソテツシジミも確認できずに終わりましたが、トラフシジミや実家でミヤマシジミを観察できました。ウラギンシジミを除くと数が減少しました。

ウラギンシジミ

 翅裏が白銀色のシジミチョウとは思えないほど大振りのチョウです。オスとメスの翅表が別種と思えるほど違います。

 

ムラサキシジミ

 

トラフシジミ(写真なし)

 

ルリシジミ

 

ツバメシジミ

 

ミヤマシジミ

 実家に赴いたときに近くの生息地に出かけ確認しました。絶滅危惧種で地元の高校生が保存活動をしています。

 

タテハチョウ科(21)

 コムラサキやゴマダラチョウやヒオドシチョウも確認できず、前年より少ない21種の確認にとどまりました。タテハチョウ科の一部の種では、長梅雨と盛夏の旱の影響で個体数を随分少なく感じました。念願のオオムラサキの観察は今年も無駄骨に終わりました。

テングチョウ

 庭ではほとんど出会えませんでした。散歩コースでは越冬後と1化の個体を多く見かけましたが、数はほぼ半減しました。

 

アサギマダラ

 多くの家庭でフジバカマを植栽するようになり、隣家や我が家で出会うことは少なくなりました。町内の「アサギマダラの里」では20頭以上の個体に出会いました。

 

ミドリヒョウモン

 例年観察できる里山では出会えず、アサギマダラの里のみの出会いとなりました。

 

メスグロヒョウモン

 前年度は頻繁に出会えたのですが、メスに1度だけアサギマダラの里で出会いました。

 

アサマイチモンジ

 里山での観察は少なくなりました。庭にはついぞ現れませんでした。

 

コミスジ

 

イシガケチョウ

 年に数回思い出したように散見します。この地域でも世代交代が確実に行われています。

 

タテハチョウ亜科(5)

 ヒオドシチョウやゴマダラチョウを里山や定点観測点のクヌギやコナラなどでも見かけなくなりました。もう戻ってこないのでしょうか。

キタテハ

 

ルリタテハ

 庭での産卵には気づきもしませんでした。盛夏の頃の里山やクヌギの観察樹などでも見かける回数が減っています。

 

アカタテハ

 

ヒメアカタテハ 

 普通種ですが個体数が少なく、庭でも散歩道でもあまり出会うことはありません。秋以降には良く観察できました。

 

アカボシゴマダラ

 外来種で前年に続いて実家で見かけました。初撮りとなりました。

 

ジャノメチョウ亜科(8)

 全般に少ない印象でした。特にサトキマダラヒカゲの極端な減少と、クロヒカゲは1頭も観察できない結果となりました。

オオヒカゲ

 森林公園に出かけた時だけの観察になりました。

 

ジャノメチョウ

 今年度は森林公園に出かけた時だけの観察になりました。

 

ヒカゲチョウ

 数は少なくなった印象ですが、2化以降も散見できました。庭でも初観察できました。

 

サトキマダラヒカゲ

 ヒメウラナミジャノメに次いで良く見かける種ですが、2年前からは数が激減したようで、今年度は1化の時の2日しか見かけませんでした。

 

ヒメジャノメ

 

コジャノメ

 1化の時期にだけ観察できました。数が少なくなっているのでしょうか。

 

クロコノマチョウ

 南方系のチョウで、以前は観察できませんでしたが、越冬後の個体や1化や秋型の個体も見かけました。

 

ヒメウラナミジャノメ

 

 

2023.1.29

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花鳥風月 707 散歩道の蝶②

2023-01-25 09:15:00 | 閑話徒然

百年は 花に宿りて すぐしてき  494 (大江匡房)

 

 

散歩コースの蝶調査(2022)その2

 2022年の散歩コースで見かけたアゲハチョウ科、シロチョウ科やセセリチョウ科の全体の結果です。写真は、庭で確認できたチョウや既に紹介した以外を主に掲示しました。

 

アゲハチョウ科(8)(青字は未観察 数字は初見日と終見日)

 アゲハチョウ科は、前年より1種多い8種類でした。前年確認できなかったカラスアゲハが、一度だけ散歩コースで確認できました。アゲハもアオスジアゲハも例年の半分ほどで、10月上中旬には、例年より早くすべての種が姿を見せなくなりました。

ナガサキアゲハ

 南方系のチョウで、幼いころは見たことはありませんでした。アゲハチョウの特徴の尾状突起がなく雌雄の翅模様が相違します。

 

クロアゲハ

 散歩コースではコンスタントに観察できましたが、秋の終わりを随分早く感じました。今年度は、シャッターチャンスは余りありませんでした。

 

ジャコウアゲハ

 河原方面へのコースでしか見かけません。個体数が少ないようで、このあたりでは観察できる場所と時期はとても限定的です。

 

モンキアゲハ

 黒系アゲハ最大のチョウで、飛翔にも力強さがあります。大きな白紋が特徴です。シャッターチャンスは余りありません。

 

アオスジアゲハ

 

キアゲハ

 

シロチョウ科(4)

 シロチョウ科は、コロナ禍で実家にもあまり赴けずスジグロシロチョウやツマグロキチョウも確認できませんでした。前年よりさらに少ない4種となりました。

ツマキチョウ

 河原方面でナバナを吸蜜する姿を見かけました。3~4月の時期にだけ現れるシロチョウで、翅裏の雲状模様が特色です。雌雄で翅表の模様に相違があります。

 

セセリチョウ科(7)

 セセリチョウ科は、ヒメキマダラセセリを連続して確認できませんでしたが、ギンイチモンジセセリは連続して確認でき7種類となりました。チャバネセセリを除くと、数が減少しました。

ダイミョウセセリ

 この辺りで観察できるダイミョウセセリは、後翅に白斑が現れる関西型です。今年は随分と少ない出会いでした。

 

ギンイチモンジセセリ

 前年に続いて河原近くで4月に運よく出会ったセセリチョウです。その名のとおり翅裏に銀の条紋が連なります。

 

コチャバネセセリ

 羽化の時期と散歩のタイミングが合わなかったのか、ほとんど見かけませんでした。

 

キマダラセセリ

 コチャバネセセリ以上に羽化の時期と散歩のタイミングが合わず、観察数が少なくなり撮影日のみの観察となりました。

 

オオチャバネセセリ

 チャバネやイチモンジとは微妙に相違し雰囲気だけが頼りです。あとで写真を確認しないと確信が持てません。

 

 

2023.1.25

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花鳥風月 706 恒例の伊勢詣

2023-01-21 11:20:00 | 閑話徒然

葦辺往く 鴨のはがひに 霜降りて ⑤ 志貴皇子

 

 

寒中恒例の伊勢詣で

 今日は大寒。年末厳しい寒波に見舞われましたが、年明けは穏やかな日々が続いています。当地でもコロナ感染症者が急増し、「医療ひっ迫緊急アラート」発令中です。こうした状況下ではありましたが、昨日は恒例の伊勢詣でに出かけました。

 外宮の駐車場には大型バスの影もなく、駐車場にもゆとりがありました。今年も手水場は柄杓も撤去され、感染対策が施されていました。時間をずらしての午後の参詣となりましたので、ゆったりと参拝ができました。

 

 内宮浦田町の大駐車場は満車表示が出ており、久しぶりに五十鈴川沿いの仮駐車場に止めて、五十鈴川沿いを歩いて「赤福本店」脇に出ました。

 おはらい町はさすがに人出も見られましたが、人波を縫うほどのこともなく、ゆったりと進むことができました。思ったより少ない人手でした。

 

 このところの少雨で水かさが減って流れも緩やかな清流五十鈴川の水面には、水鳥の憩う姿がありました。

 

 荒祭宮もお参りをして、ウクライナに1日も早く平和が訪れることを祈念しました。

 参道沿いのアセビの花芽は、寒さが続いて我が家のアセビ同様堅いままでした。

 

 「萬度麻(まんどぬさ)」と呼ばれる御神札が収められた宇治橋の擬宝珠は、「天照皇太神宮」「御裳濯川 御橋」と、「元和五己未年 三月」刻銘があり、400年前のものとわかります。今年は幾人もの人が、擬宝珠に触れて参拝後の宇治橋を渡り終えました。

 

 おはらい町もあかげ横丁も大分人出が戻っていました。基礎疾患のある僕と心配性のカミさんですが、空腹が勝って「ふくすけ」で伊勢うどんを食べることにしました。

 

 おはらい町を抜けて、猿田彦神社をお参りして帰りました。猿田彦神社は新宮までの熊野古道伊勢路173km踏破の初日に、立ち寄って以来7年ぶりの参拝になりました。

 

 

2023.1.20

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花鳥風月 705 散歩道の蝶①

2023-01-18 08:15:00 | 閑話徒然

百年は 花に宿りて すぐしてき  493 (大江匡房)

 

 

散歩コースの蝶調査(2022)その1

 我が国において観察できるチョウは、240種以上、そのうち、この地域で観察できるチョウは、90種程度と思われます。そのうち、散歩コースや庭などで確認できたチョウは、49種類となりました。前年より2種類少ない観察でしたし、初見となった種はありませんでした。実家でのミヤマシジミや森林公園でのジャノメチョウやオオヒカゲ、オオチャバネセセリを除き、自宅近くで観察できたチョウは45種類にとどまりました。春先や盛夏の頃を除き、散歩コースにはほぼ2日に1度ほどとなりましたが、平均18.4個体を観察できました。前年より0.5個体ほど少ない結果となりました。春先からの不順な天候が影響したのか、初夏以降初秋まで種類も個体数も前年よりさらに少ない結果となりました。中秋からは種数も個体数も回復を見せ、例年通りの年末を迎えました。

 

蝶の観察数順位(青字は未観察)

 散歩コースで観察できたチョウの多い順は以下の通りで、上位には、前年同様シロチョウ科とシジミチョウ科の5種が並びました。全国調査と同様ツマグロヒョウモンも上位に食い込み、ヒメウラナミジャノメやチャバネセセリ、キタテハ、アゲハと続き、一部で順位が入れ替わりました。アゲハやアオスジアゲハの順位は下がりました。

 

1(2)キタキチョウ( )内は前年順位

 

2(4)モンキチョウ

 我が家にはほとんど飛来しませんが、散歩コースではキタキチョウとともに1年中見かけます。

 

3(1)モンシロチョウ

 

4(3)ヤマトシジミ

 

5(5)ベニシジミ

 

6(6)ツマグロヒョウモン

 

7(7)ヒメウラナミジャノメ

 ジャノメチョウ類の中で最もポピュラーな種です。1化の4月から10月まで観察できます。

 

8(―)チャバネセセリ

 

9(―)キタテハ

 

10(8)アゲハ

 

次点(11)ウラナミシジミ

 夏以降に数を増加させ、年末まで姿を見せます。この写真は珍しく春先に観察したショットです。

 

 

2023.1.18

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花鳥風月 704 庭の蝶調査②

2023-01-13 14:40:00 | 閑話徒然

百年は 花に宿りて すぐしてき  492 (大江匡房)

 

 

庭の蝶調査(2022)その2

 庭で観察できたチョウは32種で前年より1種少なくなりました。以下は各科(亜科)ごとの概要です。

 

アゲハチョウ科(6)

 アゲハチョウ科はカラスアゲハ、ジャコウアゲハを除く6種を庭で確認できました。散歩コースでも、アゲハやアオスジアゲハの主力ですら前年より少ない観察結果になりました。ほとんど写真に撮れず、ナガサキアゲハ、クロアゲハとモンキアゲハは庭での写真がありません。

アゲハ

 

キアゲハ

 アゲハより期間は短いものの5月から9月までミツバでの産卵が散見されます。本年はほとんど出会うことがありませんでした。

 

アオスジアゲハ

 ピラカンサの咲く時期に主に現れますが、数が随分と少なくなった印象です。

 

シロチョウ科(3)

 シロチョウ科は以下の3種を観察できただけでした。今年度はモンキチョウを観察できませんでしたが、ツマキチョウは何年かぶりに観察できました。

キタキチョウ

 

ツマキチョウ(写真なし)

 

モンシロチョウ

 

シジミチョウ科(7)

 シジミチョウ科は3種減少の7種を観察出来ました。トラフシジミやコツバメや南方系のクロマダラソテツシジミには出会えませんでした。

ウラギンシジミ(写真なし)

 2化と3化と越冬前のオスを観察できました。散歩コースでは、翅表がオレンジのオスの方が目に付きました。庭での写真はありませんでした。

 

ムラサキシジミ

 越冬後と1化と越冬前の個体を散見できました。庭で翅表が見られるのは珍しいことです。

 

ベニシジミ

 

ウラナミシジミ

 

ヤマトシジミ

 

ルリシジミ

 数は少ないのですが、ハギに産卵に訪れるメスを見かけけることが多いです。

 

ツバメシジミ

 比較的良く目にするのですが、羽化の時期だけに限定されるようです。名前の由来のとおり尾状突起があるシジミチョウです。

 

タテハチョウ科(13)

 タテハチョウ科は、庭で写真を撮れなかったアサギマダラなどを含めて13種でした。アサマイチモンジもクロコノマチョウも今年度は飛来を確認できませんでしたが、メスグロヒョウモンは初観察(赤字)となりました。

テングチョウ(写真なし)

 

アサギマダラ(写真なし)

 10月半ばころから11月初旬頃までが秋の渡りの時期で、この頃には飛翔を散見します。本年度は秋の訪れが早く、自宅近くでの確認は少なくなりました。

 

ツマグロヒョウモン

 

コミスジ(写真なし)

 ミスジチョウの種類では、この辺りではこの種しか見かけません。3化の折に1度だけ観察できました。

 

イシガゲチョウ(写真なし)

 思いがけずに、庭で昨年初見となった南方系のイシガケチョウ。今年度は春に遭遇しました。

 

タテハチョウ亜科(4)

 タテハチョウ亜科は以下の4種でした。

キタテハ

 アカタテハとともに、散歩コースでは春先から初冬までよく目にしますが、庭では1化と越冬前に多くの個体が散見され、テンベスト入りしました。

 

ルリタテハ

 越冬個体とホトトギスへの産卵時期での確認となりました。羽化も確認できました。

 

アカタテハ

 出現はキタテハと同様の傾向で、越冬明け個体と越冬前の観察となりました。写真はフジバカマでの吸蜜です。

 

ヒメアカタテハ(写真なし)

 今年度の初見も晩秋となり、庭で観察の最後の種となりました。

 

ジャノメチョウ亜科(3)

 ジャノメチョウ亜科は以下の3種でした。

ヒカゲチョウ(写真なし)

 散歩コースでも少ない観察にとどまりましたが、庭では初観察の種となりました。

 

ヒメジャノメ

 回数は少ないですが、毎年庭に顔を出します。前翅後翅裏にほぼ直線で連なる白条紋が特徴です。

 

ヒメウラナミジャノメ

 散歩コースでは、テンベスト入りするほど良くみられる馴染みの蝶ですが、初夏の1化の時期と秋に観察できました。

 

セセリチョウ科(3)

 前年同様セセリチョウ科は庭では以下の3種を観察できました。コチャバネもキマダラセセリも確認できませんでした。

ダイミョウセセリ

 この辺りで観察できるダイミョウセセリは、後翅に白斑が現れる関西型です。

 

イチモンジセセリ

 

チャバネセセリ

 全国的には最もポピュラーなイチモンジセセリより、我が家ではチャバネセセリの方が優勢です。秋以降には一気に数が増加します。

 

 

2023.1.13

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