令和元年6月9日(日)曇り時々晴れ
西国巡礼の第7日目は、車を利用して京都西山の善峯寺から大阪を経て、兵庫宝塚の中山寺の5寺を巡拝する行程です。
東海地方は日中も雨が降る予報でしたが、関西方面は雨の心配もなさそうです。鈴鹿の山を抜けると雲間より晴れ間が見えました。
土山SAで小休止して、名神・京滋バイパスを乗り継いで、京都縦貫道の長岡京ICで降りました。前回の巡礼時は、縦貫道はまだ工事中の頃でした。府道10号丹波街道を進み、善峯みちを登り詰めて20番霊場「善峯寺」の上の駐車場に到着しました。
駐車場からの参道を登ると、重層な仁王門が出迎えます。境内参道を直進すると本堂です。下の駐車場にはバスが止まっていて、団体の巡礼者やサツキやアジサイの花を目当てのハイカーや参拝者も多数見えました。
本堂をお参りして、境内を少しばかり散策しました。重要文化財の多宝塔や・天然記念物の「遊龍の松」を経て境内を進みます。山肌一面のアジサイは、満開には少しばかり早いのですが、大勢の参拝者が鑑賞していました。
善峯みちを下り丹波街道に戻って、沓掛の国道9号交差点に出ました。国道9号の老いの坂(大江山)を越え、亀岡市街を抜け、加塚の交差点で左折して穴太寺を目指します。仁王門南の駐車場に車を止めました。
21番霊場「穴太寺」の仁王門は、三叉路の支点に位置しています。車の走行に注意して写真を撮りました。仁王門を潜ると、境内はこじんまりとして一望できました。
多宝塔の脇には江戸期の庭園があります。
穴太寺の南に続く府道407号を道なりに南進し、府道46号を経て大阪府に入ります。府境では砕石工場が連なっていました。県道沿いの安威川では大規模なダム工事が行われていました。道なりに下って茨木の市街地に下りて来ました。
昼食時になりました。今まで利用したことはないのですが、経路沿いの「サイゼリヤ」に入ることにしました。若い家族連ればかりでなく、僕らと同じ高齢の方も結構見えました。
府道46号をさらに南下し、名神高架下を潜り国道171号へ左折し、西河原の交差点で右折してJR高架を抜けました。案内に従って、22番霊場「総持寺」の駐車場に予定より50分ほど早く到着できました。
雲も切れて晴れ間が多くなり、すっかり初夏の日差しになってきました。石段を登って、朱塗りの仁王門を抜けると、こちらもこじんまりとしたより明るい境内です。収め札が少なくなってきていました。買い足しておくことにしました。
駐車場から打ち戻るように国道171号に戻り、道なりに西に進みます。茨城ICを過ぎ、府道4号へ右折する案内を見失ってしまい、結局清水の交差点を右折して4号に合流しました。府道4号を道なり勝尾寺川沿いを進むと、多くのサイクリングの方に出会いました。次第に勾配がきつくなるのですが、引いている人は一人もいません。注意深く車を進め、府道43号へ左折してもさらに注意深く車を走らせました。
23番霊場「勝尾寺」の駐車場は満杯状態でした。日曜日でしたので、入庫するのに随分と時間を要しました。前回はこんなことはありませんでした。仁王門前から弁天池あたりは、勝運祈願に訪れた人やアジサイやアオモミジを愛でる人たちであふれかえっていました。
アオモミジの光輝く道を抜け、本堂への石段を登ります。祈願で奉納された達磨像がそこかしこに置かれていました。
本堂をお参りして、しゃくなげなどの木立が植栽されたつづら折れの参道を下りました。境内のそこかしこからテングチョウが翔び立ちました。休み処「花の茶屋」の建屋内まで何頭も入り込んでいました。
府道43号を箕面方面に下ります。箕面川でくつろぐ家族連れの駐車場も満車状態で、交通整理が行われていました。緑したたる府道を下りきるあたりで、交通渋滞に巻き込まれました。渋滞が続く府道9号で箕面の市街地を西に進みました。
国道176号で呉服橋を渡り、大阪から兵庫に入りました。さらに渋滞する国道を道なりにJR宝塚線に沿って進みます。中筋1丁目交差点で右折して、24番霊場「中山寺」近くの駐車場に到着しました。北の空には、黒雲が湧き出していました。
ここにきてほぼ設定した計画の時間となってしまいました。仁王門前は大勢の人で賑わっていました。境内の参道には、片づけに余念がない屋台もあって、縁日が開かれていたようでした。
時間も押し迫っていましたので、参道石段を急ぎ足で登りお参りを終えました。境内には「白鳥塚古墳」(石のカラト)もありました。
渋滞に巻き込まれ、終盤は少し慌ただしくなってしまいましたが、雨に逢うこともなく計画通り5ケ寺を巡礼できました。
大阪の市街地方向へ打ち戻ります。どこのインターで高速道に入るかそれが問題です。ナビは阪神高速を利用して、西名阪への道を案内していました。阪神高速には怖い思い出があり、来た道を打ち戻るようにして、結局茨木ICまで戻ることになりました。大津SAで琵琶湖の夕景を眺めながら夕食を摂って、帰宅の途に就くことにしました。
鈴鹿の山を越えるあたりでフロントガラスに雨粒が当たるようになりましたが、何とか雨に煩わされることもなく、ほぼ予定通り7日目の巡礼を終えることが出来ました。(合掌)
走行距離 372.4km 歩数 8,200歩