百年は 花に宿りて すぐしてき 490 (大江匡房)
蝶の幼虫観察まとめ(2022)
すっかり冬らしくなり、庭でも散歩コースに出てもチョウの姿を見つけられません。庭での見納めのチョウは28日のウラナミシジミとなりました。
年が改まりましたので、2022年度の庭の幼虫観察の「まとめ」をします。
庭では例年同様チョウの産卵や幼虫の観察ができましたが、卵の孵化や幼虫の成長には十分に至らず、例年のようにアゲハ類の蛹や羽化は見られませんでした。
ブンタンに産卵のアゲハ
ハギに産卵のウラナミシジミ
アゲハ(4~10月)、キアゲハ(7~10月)、ルリタテハ(6~9月)以外には、クロアゲハ(5月)、キタキチョウ(4、9月)、ヤマトシジミ(4~10月)、ルリシジミ(5~6月、9月)、ツバメシジミ(4、6月)ウラナミシジミ(9月)など多くの種類が庭で産卵行為を繰り返しましたが、孵化して確認できた幼虫の種類は半分ほどでした。
アゲハの交尾
キタキチョウの交尾
ベニシジミの交尾
ルリシジミの交尾
幼虫を観察できたのは、アゲハ、キアゲハ、ルリタテハの他、キタキチョウの4種にとどまりました。
ハギの新梢にキタキチョウの卵
キタキチョウの幼虫
卵や幼虫は外敵の攻撃を受けて、最終齢の5齢を迎えるまでなかなか成長できません。以下の3種は終齢の5齢幼虫を確認できました。
サンショウのアゲハ幼虫(9頭)
ミツバのキアゲハ幼虫(2頭)
ホトトギスのルリタテハ幼虫(9頭)
蛹を確認できたのはルリタテハだけでしたし、羽化まで確認できたのもルリタテハのみになりました。
前蛹
蛹
羽化
年末の庭作業も寒波の襲来で、ほとんど手つかずに終わりました。アゲハやキアゲハの蛹を探すのは無駄なようです。
2023.1.3