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2010 初釜

雪のなか、先生のお宅での初釜に出掛けました。


きものは付け下げ小紋、というのでしょうか?全体に露無しの芝文様、肩や裾には雲。母が今の私よりも若い頃にあつらえたものです。40年ほど経つと思いますがあまり着ていなかったのか、状態は良く、サイズも今の私にピッタリ。
大きな総柄は目にうるさくて道具の妨げにもなりますのでお茶会には不向きです。きものの格としても曖昧で、色無地に近い柄の少ない付け下げなら訪問着よりも少し格を落としたくらいで茶事やフォーマルな場にも着られますが、柔らかい着物であっても小紋はカジュアルなので、食事や観劇などのお出掛け程度。同じくカジュアルである紬と違って、柔らかいおきものなので、ちょっとした粗相で水がはねただけでも輪滲みが出来るし、普段着には不向き。
こうして着る機会が無いまま、一度も袖を通していませんでした。しかし私も今年47歳、うかうかしていると派手で着られなくなりそうだし、内輪の初釜ならば少々派手なくらいがお目出度くて良かろう、と今年はこの着物を選びました。
着替えている間にも雪は降り積もり、裾を絡げて雨コートを着込み、頭からすっぽりショールを被って、スノーブーツを履いて車の雪を払い、先生のお宅に出掛けました。
例年の通りまずはお庭を見ながらお白湯を頂き、それからお菓子。今年はお姉様手作りで、丹後の白小豆と百合根を使った美味しいきんとんでした。紅花で半分色づけされ、見た目にもお正月らしく華やかでした。
先生のお点前でお濃茶を頂き、お食事。かぶら寿司、ブリの照り焼き、黒豆、菜の花のおひたし、鮭、からすみの乗ったとろろ飯、香の物、紅芋と栗のきんとん、白味噌のお雑煮などなど。先生がたの心尽くしのお料理がならびます。そして、妹君のお点前でお薄を頂きました。
雪のせいか、参加者の半数はお洋服、しかも黒っぽいスーツ。その中でこの取り合わせはちょっと派手でくだけ過ぎたかしらと思いましたが、もうお一人華やかな小紋の方もいらっしゃり、帰り際にきもの好きの姉君から「お二人ともお正月らしく賑やかでとっても良かった!」とお褒めの言葉を頂戴いたしました。暖かいお心遣いに感謝です。

今日は先生からいきなり「お詰めをお願いね~」とご指名を賜りました。流派を変えて今の先生について4度目の初釜、ようやくお稽古が少しは身についてきたのかな、と思います。
掛物やお道具、しつらえ、お料理や庭の様子など・・・ 一切写真がありません。
私のきものばかりで、ご免下さいませ~。

記憶を頼りにお道具について。
寄付 軸 前田普羅 「大雪となりて 今日より お正月」
    藁細工の鶴・亀、手毬など
広間 軸1 浩明老師 「亀 萬年寿」
    軸2 大綱老師 「 ・・・・・・・ 」 (覚えていません!)
    花1  結び柳 椿 
    花2  宿り木 
茶入 古唐津 仕覆 遠州緞子(石畳・宝尽し)オリジナル
薄器 宗哲の黒棗、後に鶴の蒔絵を加えたもの
茶杓 双清 作・?
水差 偕楽園焼、交趾写し(黒地に空色の釉薬で壽など)
杓立 瓢型・七宝透かし
茶碗 島台(鶴・亀)、大樋長左衛門、薩摩焼、勅題「光」にちなんだもの、その他
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