原作は、めったに小説を読まない私でも(笑)若いころに読んだことのある有名な米国の作家ダニエル・キースの傑作小説。
ミュージカル版は2006年日本初演、その後も何度も再演され今回が5回目の上演。主人公のチャーリィを演じるのは浦井健治さん(←私の推し!)。過去2回主演していて、今回は9年ぶりのチャーリィ役。初演時には数々の賞を受賞した彼の代表作のひとつ。
32歳になっても幼児ほどの知能しかないチャーリィが大学の研究対象として脳の手術を受け、一足先に手術を受けた白ネズミ:アルジャーノンと競争しながら学習し劇的に知能発達したものの、その倍以上のスピードで退行して行ってしまうという悲しいストーリー。
最初は言葉もたどたどしくピュアで、歌声も幼さを含んだ演技。物語が進んで行くと、チャーリィは大学の研究グループのうちの一人のアリスへの恋心を知るが拒絶されたり、大人への身体の変化にとまどいを感じたりしながら、頭脳はどんどん賢くなっていくが、それと引き換えに社会の矛盾や周囲の人の嘘を知り、悩み、笑顔は減り、そして孤独になっていく。。。
そんな刻々と変わっていく心境の変化を見事に演じていて、天才になったチャーリィの言葉、振る舞い、歌声には時折怖さや鋭さを感じ、そして、同じ手術を受けたねずみ:アルジャーノンが亡くなってしまう頃から急激に進むチャーリィ自身の退行の演技が素晴らしかった。
天才になってしまったばかりに自分の結末が分かってしまうことがどれだけつらいことか。涙が止まらなかった。
セリフや唄はないもののアルジャーノン役の長澤さんの柔らかく美しいダンスも印象的で、浦井さんの透明感のある演技と歌声にずーっと魅了された作品でした。
ミュージカル「アルジャーノンに花束を」公開ゲネプロ → YouTubeエンタステージ
◆キャスト◆
チャーリィ:浦井健治、アリス:北翔海莉、ストラウス博士:東山義久、ニーマー教授:大山真志、アルジャーノン:長澤風海
◇観劇記録◇
日本青年館ホール
S席 2階 2E列 35番
<クレジットカード会社先着販売>
建物1階にコンビニ、カフェやお土産屋さんはあるけど2階のチケットチェック後のフロアでは飲食物販売が一切ないので、入場する前に購入することが必須。
劇場内の2階席はかなり傾斜があり、断崖絶壁の上から舞台を覗き込むような感じ(笑)だったけど、通路沿いの座席で舞台方向に座席がなかったので舞台全体の様子や役者さんの動きは良く見えた。劇場1階のトイレはかなり混雑するので、まっすぐ2階のトイレに行ったほうがBetter。
おまけ これだけエンタメを観に行っているのに初めての劇場。国立競技場や神宮球場のご近所だった!
kateさんは本をよく読む人だから、絶対に読んだことあるだろうな~と思ってた(^_-)
私はほとんど本は読まないけど、この小説は読んだことがあって内容もほぼ覚えていて。
そんな小説を、好きな俳優さん主演の舞台で見られるなんてほんと嬉しかった~♪
私は結構本を読むのが好きなのでこれは必ず読んじゃう1冊よね~。^^
最近は読んでも少しすると内容を忘れてしまいがちなのだけど
若い頃に読んだ本って結構しっかり残ってるな~。
どうなったら幸せなのかを考えさせられたよね。。
賢くなる前の方が本人は幸せだったのかもとか。
昔読んだ本を大人になってこうして劇で見られるのもいいね!