残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

とんぼ

2021-07-29 12:53:12 | 日記


”ふるさとの幼なじみを思い出し泣くもよかろと来る来るとんぼ”
             与謝野晶子

とんぼは不思議な昆虫です。
とんぼを見ると、とんぼを捕った記憶と供に、
少年の日の故郷を思い出させます。




花は盛りに

2021-07-22 16:29:02 | 日記


花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。
雨に向かいて月を恋ひ、たれこめて春の行方知らぬも、
なほあわれに情け深し。
   「徒然草」吉田兼好

関西空港の近くに熊取というところがあります。
そこの長池に蓮が咲いていると新聞に載っていたので
観に行きましたが、開花時期はもう既に終わっていました。
しかし、これはこれで良かったかと満足の一枚です。

憂さ晴らしと江戸小噺(針医)

2021-07-17 17:13:43 | 日記
  梅雨の雨上がりの散歩と公園の花




大阪では梅雨と非常事態宣言が重なって、鬱陶しい日々が
続いています。1回目のワクチン接種は終わりましたが
2回目一応7月20日の予定です。友人は未定で、1回目の
ワクチン接種は9月になるかもと言われています。
関西弁で言ったら”河野、真面目にやっとんか!”

憂さ晴らしに江戸小噺(針医)を一席
江戸時代の医師になるには医師国家試験なんかありません。
世界で最初に全身麻酔で乳癌を手術した華岡青洲のような名医
に師事して医者になった者から、
見よう見まねで医者になったものまで玉石混交。
口さがのない江戸の庶民は下手な医者を”藪医者”さらに藪にもなれない
医者を”タケノコ医者”とよんでました。ここに出てくる針医も
又、相当のやぶで。

娘が腹痛を起こして、親父が布団の中に手を入れて
一生懸命に指圧しています。そこへ針医がやってきて
針を2~3本打てば少し腹痛がやわらいだ。
針を口にくわえてグウッへ、腹を撫でて臍の下へ。
ぼいやりとした産毛が指に触れた。そこが藪医者
男の一物がムクムク。出来心もムクムク。
布団の中からソッと娘の手を握ると、黙っている。
これはしめたもの。例の一物を握らすと黙って握っている。
これならばと針医は邪心をおこす。
そうすると娘の腹を抑えている親父が邪魔。
なんとか親父をよそへやろうと一計を案ずる。
針医”コレ、親父、私が丸薬を飲ませるから白湯を持ってまいれ。
  白湯はグラグラ沸かさず、とろりとろり気長に沸かすがようぞ。”
親父”かしこまいりました。”と言いつつグズグズしている。
針医”サア、早くいかんか!”
親父”はい!ところでこの握ったものはいかがいたしましょうか?”
  

路傍の花

2021-07-12 11:46:34 | 日記


「知に働けば角が立つ情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だとかくに、人の世はすみにくい」
        夏目漱石「草枕」
本当に人の世を凛として生きていけたらいいのに。

7月12日、本日1回目のワクチン注射受けてきました。
老人ばっかりで、地方と比べると、
大阪は遅れています。友人は申し込んでいるけど、
8月頃といわれています。
ワクチンを地方に満遍なく配るのが良いのか、
人口比で配るのが良いのか、平等って何だろうと
考えさせられます。

"ヒトの魂は21gr" 貴方知ってました?

2021-07-09 14:18:48 | 日記
いやあ、魂に物体のような重量があるなんて
私も不勉強ながら知りませんでした。

古来、魂は肉体は離れて存在し、肉体が滅びても
魂は不滅のものと信じられてきました。そして霊魂は
ヒトの心に宿るもので質量を有するものではないと思われていました。
そこで「魂は実在するのか?」という疑問を
約100年前に、科学的に証明しようとした一人の医者がいます。
彼の名は”ダンカン・マドウーエルでアメリカ、
マサチューセッツ州の医師です。
6人の患者と15匹の犬を研究対象として
死ぬ時の体重を観察しました。実験の結果
「犬は死ぬ時の体重に変化はないが、
ヒトでは死後”21gr”軽くなる。」と結果を得て、
”ヒトの魂の重さは21grである”と主張しました。
この主張を信じるか、信じないかは
読み手の判断にお任せします。
当時はこの主張は真剣に論じられたそうです。


(ダンカン・マドウーエル、1866-1920)出典:wikipedia


  当時の体重測定器 出展:メールマガジン、カラパイア