残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

終戦記念日に思う

2024-08-16 17:41:46 | 日記

「英霊の言の葉」は幕末から明治、大正、昭和にかけて国難立ち上がった

先人達の遺稿集を靖国神社が発行している。

全十一輯あり。その一輯を買って帰ってきた。

その内容のほんの一部だけ紹介する。

先に述べたように靖国神社には幕末からの英霊の御精神を祀る神社。

従って日本人の誰がお参りしても他国の干渉を受けるべきものではない。

 

    「靖国の社頭で」

一、生を享け二十二年の長い間、小生を育まれた

 父母上に御禮申し上げます。

一、親不孝の数々お許し下さい。

一、小生の身体は父母のものであり、父母のものでなく、

 天皇陛下に奉げたものであります。

 小生入隊後は無き者と御覚悟下さい。

一、小生も良き父上、良き母上、良き妹二人を持ち心おきなく

 大空の決戦場に臨むことが出来ます。

一、父上も好子、壽子を小生と心得御育み下さい。

一、母上、父上の事末永く呉々も御願ひ申上ます。

一、父、母上の、また妹の御健康をお祈り致します。

 父さん 大事な父さん

 母さん 大事な母さん

 永い間、色々とお世話になりました。

 好子、壽子をよろしくお願い致します。

 靖国の社頭でお目にかゝりませう。

 では参ります。お身体をお大事に。

  海軍少佐 永尾 博 命

 神風特別攻撃隊第三草薙隊

 昭和二十年四月二十八日沖縄近海にて戦死

 享年二十二歳

 

 ”英霊に感謝と畏敬の念をもって敬礼”

 

 

 


文楽 最遊記

2024-08-02 19:43:00 | 日記
子供の頃、御旅所で祖父が裃を着て義太夫をうなっているのを覚えている。一方大阪に来て長年になるが、文楽や浄瑠璃や義太夫よく分かっていなかった。阿波の人形浄瑠璃も。
文楽は人形浄瑠璃の事で、文楽は人形浄瑠璃の一座の名前。浄瑠璃は唄と語りに三味線などお囃子を入れたもの。昔の琵琶法師が起源らしい。義太夫節は竹本義太夫が浄瑠璃を独自の浄瑠璃に発展させたもの。いや、この歳で勉強になりました。

演目は"西遊記"
 さて、さかのぼること一千四百年の昔のこと。その頃の中国は唐の時代。名高き玄奘三蔵法師は、時の太宗皇帝に、有難いお経を持ち帰れと命じられ、当時天竺と呼ばれていた遠く離れたインドへの、道を急いでようようと五行山の麓にさしかかれば、不思議や路の側近く辺りに響く唸り声 三蔵気付いて近寄り見れば なんと怪しき大猿が、岩の間に閉じ込められ、さも苦しげなその有様。

人形の精巧な動きもさりながら、義太夫節と三味線の音につい引き込まれて夢中になって観てしまう。それと義太夫節が調子がいいと思っていたら、殆どが七五調である事に気づいた。