残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

憂さ晴らしと江戸小噺(針医)

2021-07-17 17:13:43 | 日記
  梅雨の雨上がりの散歩と公園の花




大阪では梅雨と非常事態宣言が重なって、鬱陶しい日々が
続いています。1回目のワクチン接種は終わりましたが
2回目一応7月20日の予定です。友人は未定で、1回目の
ワクチン接種は9月になるかもと言われています。
関西弁で言ったら”河野、真面目にやっとんか!”

憂さ晴らしに江戸小噺(針医)を一席
江戸時代の医師になるには医師国家試験なんかありません。
世界で最初に全身麻酔で乳癌を手術した華岡青洲のような名医
に師事して医者になった者から、
見よう見まねで医者になったものまで玉石混交。
口さがのない江戸の庶民は下手な医者を”藪医者”さらに藪にもなれない
医者を”タケノコ医者”とよんでました。ここに出てくる針医も
又、相当のやぶで。

娘が腹痛を起こして、親父が布団の中に手を入れて
一生懸命に指圧しています。そこへ針医がやってきて
針を2~3本打てば少し腹痛がやわらいだ。
針を口にくわえてグウッへ、腹を撫でて臍の下へ。
ぼいやりとした産毛が指に触れた。そこが藪医者
男の一物がムクムク。出来心もムクムク。
布団の中からソッと娘の手を握ると、黙っている。
これはしめたもの。例の一物を握らすと黙って握っている。
これならばと針医は邪心をおこす。
そうすると娘の腹を抑えている親父が邪魔。
なんとか親父をよそへやろうと一計を案ずる。
針医”コレ、親父、私が丸薬を飲ませるから白湯を持ってまいれ。
  白湯はグラグラ沸かさず、とろりとろり気長に沸かすがようぞ。”
親父”かしこまいりました。”と言いつつグズグズしている。
針医”サア、早くいかんか!”
親父”はい!ところでこの握ったものはいかがいたしましょうか?”
  


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