残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

2月冬日 (副題)おなら

2021-02-25 12:02:29 | 日記






前々回の小林一茶の俳句の続きです。

屁くらべ又はじまるぞ冬ごもり
         小林一茶

日本人は人前でおならをすることは恥と
思っていますが、西洋人は全く思っていません。
昔習っていた英語の先生も授業中、平気でおならを
します。ただゲップは人前でするのは恥だそうです。
というところで日本人のおなら事情を江戸時代に遡って調べて
みました。
江戸時代、高貴な女性と庶民では全く異なっていたようです。
身分の高い女性が人前でおならをすることは大層な恥であり
これが原因で自殺をしたり、うつ病になった女性もいたそうです。
そのため粗相をした時は身代わりになるお付きがいました。
このお付きを屁負比丘尼(へおいびくに)といって
他の世話係と別枠で採用されていた重要な係でした。
一方、庶民は平気でおならしており、鳥羽僧正(鳥獣戯画)らの
「放屁合戦」では尻を出して、おならで猫を吹き飛ばしたり
放屁で合戦をしている絵巻がある。とまぁ
庶民の間ではおならは人前ですることは
恥ではなかったようです。
ということで冒頭の一茶の句になるわけです。







最新の画像もっと見る