キリスト教歳時記190 7月9日
B今日の福音
ヨハ10:7-21【イエスは良い羊飼い】イエスはまた言われた。「はっきり言っておく。わたしは羊の門である。わたしより前に来た者は皆、盗人であり、強盗である。しかし、羊は彼らの言うことを聞かなかった。わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。--狼は羊を奪い、また追い散らす。--彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。だれもわたしから命を奪い取ることはできない。わたしは自分でそれを捨てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これは、わたしが父から受けた掟である。」
この話をめぐって、ユダヤ人たちの間にまた対立が生じた。多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になっている。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」ほかの者たちは言った。「悪霊に取りつかれた者は、こういうことは言えない。悪霊に盲人の目が開けられようか。」
C今日の暦
1868年 元奴隷の権利を確保するアメリカ憲法修正第14条が批准。「アメリカ合衆国で生まれ、あるいは帰化した者、およびその司法権に属することになった者全ては、アメリカ合衆国の市民であり、その住む州の市民である」
1922年 森鴎外没(1862年-)。小説家、陸軍軍医。「舞姫」「ヰタ・セクスアリス」「雁」「阿部一族」「高瀬舟」
1940年 在リトアニア日本領事代理・杉原千畝がユダヤ系難民に日本通過ビザを発行。9月4日までに2千枚以上
1955年 バートランド・ラッセルが核戦争の危機を訴える「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表。アルベルト・アインシュタインや湯川秀樹も声明に署名。
W今日の言葉
※羊飼い 主 「主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め、小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる(イザ40:11)」。
※羊 イスラエルの民(詩編23)
※知る 信頼と愛、心の交流をもって知り合っている状態。
※良い羊飼いと悪い羊飼いの対比 エゼ34:2-31、エレ23:1-4、ゼカ11:4-17
※囲いに入っていないほかの羊 キリストを信じないユダヤ人、異邦人。
「追い散らされたイスラエルを集める方主なる神は言われる、既に集められた者に、更に加えて集めよう、と(イザ56:8)」。
Pワンポイント 杉原千畝(すぎはらちうね;1900年-1986年)
ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民(多くがユダヤ系)の窮状に同情。外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救った。「日本のシンドラー」などと呼ばれる。1932-1935年の満州赴任中に正教会で受洗(洗礼名パウロ)。
1940年リトアニアで業務を続けていた日本領事館(他国はソ連により閉鎖を求められていた)に通過ピザを求めて多くの貧しい人々が殺到した。杉原夫人が、難民の中の子どもに目をとめたとき、「町のかどで、飢えて、息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」という聖書(哀歌)の言葉が突然心に浮かんだ。「領事の権限でビザを出すことにする」という千畝の問いかけに、自分たちがあとでどうなるか分からないがと同意した。
1947年退職通告。「杉原はユダヤ人に金をもらってやったのだから、金には困らないだろう」という中傷が外務省に満ちていた。
1985年イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞。
2000年日本政府により公式の名誉回復。 「彼らは国を出たいという、だから私はビザを出す。ただそれだけのことだ(モシェ・ズプニックが聞いた言葉)」
B今日の福音
ヨハ10:7-21【イエスは良い羊飼い】イエスはまた言われた。「はっきり言っておく。わたしは羊の門である。わたしより前に来た者は皆、盗人であり、強盗である。しかし、羊は彼らの言うことを聞かなかった。わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。--狼は羊を奪い、また追い散らす。--彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。だれもわたしから命を奪い取ることはできない。わたしは自分でそれを捨てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これは、わたしが父から受けた掟である。」
この話をめぐって、ユダヤ人たちの間にまた対立が生じた。多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になっている。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」ほかの者たちは言った。「悪霊に取りつかれた者は、こういうことは言えない。悪霊に盲人の目が開けられようか。」
C今日の暦
1868年 元奴隷の権利を確保するアメリカ憲法修正第14条が批准。「アメリカ合衆国で生まれ、あるいは帰化した者、およびその司法権に属することになった者全ては、アメリカ合衆国の市民であり、その住む州の市民である」
1922年 森鴎外没(1862年-)。小説家、陸軍軍医。「舞姫」「ヰタ・セクスアリス」「雁」「阿部一族」「高瀬舟」
1940年 在リトアニア日本領事代理・杉原千畝がユダヤ系難民に日本通過ビザを発行。9月4日までに2千枚以上
1955年 バートランド・ラッセルが核戦争の危機を訴える「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表。アルベルト・アインシュタインや湯川秀樹も声明に署名。
W今日の言葉
※羊飼い 主 「主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め、小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる(イザ40:11)」。
※羊 イスラエルの民(詩編23)
※知る 信頼と愛、心の交流をもって知り合っている状態。
※良い羊飼いと悪い羊飼いの対比 エゼ34:2-31、エレ23:1-4、ゼカ11:4-17
※囲いに入っていないほかの羊 キリストを信じないユダヤ人、異邦人。
「追い散らされたイスラエルを集める方主なる神は言われる、既に集められた者に、更に加えて集めよう、と(イザ56:8)」。
Pワンポイント 杉原千畝(すぎはらちうね;1900年-1986年)
ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民(多くがユダヤ系)の窮状に同情。外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救った。「日本のシンドラー」などと呼ばれる。1932-1935年の満州赴任中に正教会で受洗(洗礼名パウロ)。
1940年リトアニアで業務を続けていた日本領事館(他国はソ連により閉鎖を求められていた)に通過ピザを求めて多くの貧しい人々が殺到した。杉原夫人が、難民の中の子どもに目をとめたとき、「町のかどで、飢えて、息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」という聖書(哀歌)の言葉が突然心に浮かんだ。「領事の権限でビザを出すことにする」という千畝の問いかけに、自分たちがあとでどうなるか分からないがと同意した。
1947年退職通告。「杉原はユダヤ人に金をもらってやったのだから、金には困らないだろう」という中傷が外務省に満ちていた。
1985年イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞。
2000年日本政府により公式の名誉回復。 「彼らは国を出たいという、だから私はビザを出す。ただそれだけのことだ(モシェ・ズプニックが聞いた言葉)」