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喜べ

祈れ、感謝せよ! (by モーセ神父)

7/9

2014年07月08日 | キリスト教
キリスト教歳時記190  7月9日
B今日の福音
 ヨハ10:7-21【イエスは良い羊飼い】イエスはまた言われた。「はっきり言っておく。わたしは羊の門である。わたしより前に来た者は皆、盗人であり、強盗である。しかし、羊は彼らの言うことを聞かなかった。わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。--狼は羊を奪い、また追い散らす。--彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。だれもわたしから命を奪い取ることはできない。わたしは自分でそれを捨てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これは、わたしが父から受けた掟である。」
 この話をめぐって、ユダヤ人たちの間にまた対立が生じた。多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になっている。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」ほかの者たちは言った。「悪霊に取りつかれた者は、こういうことは言えない。悪霊に盲人の目が開けられようか。」


C今日の暦
1868年 元奴隷の権利を確保するアメリカ憲法修正第14条が批准。「アメリカ合衆国で生まれ、あるいは帰化した者、およびその司法権に属することになった者全ては、アメリカ合衆国の市民であり、その住む州の市民である」
1922年 森鴎外没(1862年-)。小説家、陸軍軍医。「舞姫」「ヰタ・セクスアリス」「雁」「阿部一族」「高瀬舟」
1940年 在リトアニア日本領事代理・杉原千畝がユダヤ系難民に日本通過ビザを発行。9月4日までに2千枚以上
1955年 バートランド・ラッセルが核戦争の危機を訴える「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表。アルベルト・アインシュタインや湯川秀樹も声明に署名。


W今日の言葉
※羊飼い  主  「主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め、小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる(イザ40:11)」。
※羊    イスラエルの民(詩編23)
※知る   信頼と愛、心の交流をもって知り合っている状態。
※良い羊飼いと悪い羊飼いの対比 エゼ34:2-31、エレ23:1-4、ゼカ11:4-17
※囲いに入っていないほかの羊  キリストを信じないユダヤ人、異邦人。
 「追い散らされたイスラエルを集める方主なる神は言われる、既に集められた者に、更に加えて集めよう、と(イザ56:8)」。


Pワンポイント  杉原千畝(すぎはらちうね;1900年-1986年)
 ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民(多くがユダヤ系)の窮状に同情。外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救った。「日本のシンドラー」などと呼ばれる。1932-1935年の満州赴任中に正教会で受洗(洗礼名パウロ)。
 1940年リトアニアで業務を続けていた日本領事館(他国はソ連により閉鎖を求められていた)に通過ピザを求めて多くの貧しい人々が殺到した。杉原夫人が、難民の中の子どもに目をとめたとき、「町のかどで、飢えて、息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」という聖書(哀歌)の言葉が突然心に浮かんだ。「領事の権限でビザを出すことにする」という千畝の問いかけに、自分たちがあとでどうなるか分からないがと同意した。
 1947年退職通告。「杉原はユダヤ人に金をもらってやったのだから、金には困らないだろう」という中傷が外務省に満ちていた。
 1985年イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞。
 2000年日本政府により公式の名誉回復。 「彼らは国を出たいという、だから私はビザを出す。ただそれだけのことだ(モシェ・ズプニックが聞いた言葉)」


7/8

2014年07月07日 | キリスト教
キリスト教歳時記189  7月8日
B今日の福音
ヨハ10:1-6【「羊の囲い」のたとえ】「はっきり言っておく。羊の囲いに入るのに、門を通らないでほかの所を乗り越えて来る者は、盗人であり、強盗である。門から入る者が羊飼いである。門番は羊飼いには門を開き、羊はその声を聞き分ける。羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す。自分の羊をすべて連れ出すと、先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、ついて行く。しかし、ほかの者には決してついて行かず、逃げ去る。ほかの者たちの声を知らないからである。」イエスは、このたとえをファリサイ派の人々に話されたが、彼らはその話が何のことか分からなかった。


C今日の暦
1597年 ルイス・フロイス帰天(1532年-)。ポルトガル出身。イエズス会士として戦国時代の日本で宣教、織田信長や豊臣秀吉らと会見。貴重な資料となる『日本史』や『二十六聖人の殉教記録』
1937年 カール・オルフ作の世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』がフランクフルトで初演される。 ドイツ南部のベネディクト会ボイレン修道院で発見された詩歌集に基づく。若者の怒りや恋愛の歌、酒や性、パロディなどの世俗的なものが多く、11-13世紀に、この修道院を訪れた学生や修道僧たちによるものと推定される。
1948年 アメリカ空軍で初めて女性兵士を採用


W今日の言葉    羊
 英語などで複数形がない、いつも群れをなしている動物。
①ひどい近眼で先が見えにくく、そのかわり横が気になって、すぐそちらにそれて行く。高い所へ登って行きたがる傾向があるが降りられない。自分で牧草を見つけることもできない。自分で元のところにも戻れない
②汚くて大食い。体に悪いものでも何でも食べ、すぐに腹を壊す。
③おとなしく、素直。おろかで弱く、迷いやすい。憶病。攻撃力も防御力もまったく持たない(角も牙もない)。ただ守ってもらう以外にすべはない。
④2014年5月に新疆ウィグル自治区で、群れを先導する羊が崖から100m下に転落したが、後を追っていた59頭のうち44頭が崖下に転落して即死、15頭が重傷を負ったという事故があった。このようなことはたびたび報告されている。
 アフガニスタンで人間との出会いがあり、その加護の下で今日まで繁殖できた。人間の世話が必要な動物で、今日存在すること自体が奇跡とも言われる。


Pワンポイント   羊飼い
 羊飼いは羊一匹一匹に名をつけて大切にし、遠くからでも、羊を識別することができる。また羊も実際に自分の羊飼いの声を聞き分けてついていく。
 人の背丈くらいの石垣または茨の茂みで囲いを作り、羊は夜そこで過ごした。出入り口は一つ。
・死海写本の歴史的発見も1946年か1947年、ベドウィンの羊飼いが洞窟から巻物の入った壷を発見したことによる。「迷った小羊を探して、、洞窟の中に石を投げ入れたところ、何かが割れる音がしたので入ってみたいた」「子ヤギを追いかけていた」などの逸話が残されている。

7/7

2014年07月06日 | キリスト教
キリスト教歳時記188  7月7日
B今日の福音
 ヨハ9:35-41【ファリサイ派の人々の罪】イエスは彼が外に追い出されたことをお聞きになった。そして彼に出会うと、「あなたは人の子を信じるか」と言われた。彼は答えて言った。「主よ、その方はどんな人ですか。その方を信じたいのですが。」イエスは言われた。「あなたは、もうその人を見ている。あなたと話しているのが、その人だ。」彼が、「主よ、信じます」と言って、ひざまずくと、イエスは言われた。「わたしがこの世に来たのは、裁くためである。こうして、見えない者は見えるようになり、見える者は見えないようになる。」イエスと一緒に居合わせたファリサイ派の人々は、これらのことを聞いて、「我々も見えないということか」と言った。イエスは言われた。「見えなかったのであれば、罪はなかったであろう。しかし、今、『見える』とあなたたちは言っている。だから、あなたたちの罪は残る。」


C今日の暦
七夕(たなばた、しちせき) 中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなどにおける節供、節日の一つ。五節句の一つ。旧暦の7月7日の夜で、日本ではお盆(旧暦7月15日前後)との関連がある年中行事だったが、明治改暦以降、お盆が新暦月遅れの8月15日前後を主に行われるようになったため関連性が薄れた。棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさってたなばたと呼ばれる。
1456年 ルーアンにて25年前のジャンヌ・ダルクの処刑裁判の判決破棄を宣言。
1887年 シャガール生まれる(-1985年)。 ユダヤ人が両親。ロシア(現ベラルーシ)出身のフランスで活躍した画家。キュビニズムの影響を受けたが、重力を無視した自由奔放な描写と鮮やかな色彩による、独特の詩的・幻想的画境に達した。


W今日の言葉    罪  ハマルティア(ギリシア語)
 罪とは的外れの状態を指している。正しいことから逸脱し、その結果としての罪にある状態。根源的に自分にばかりこだわり、神を否定している状態のことである(→3月26日 W罪人)。 試練や誘惑はだれにでもあり、それ自体は罪ではない。しかし自発的に同意した時、罪になる。
 「この大祭司(イエス)は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです(ヘブ4:15)」。
 「あなたがたも知っているように、御子は罪を除くために現れました。御子には罪がありません(Iヨハ3:5)」。


Pワンポイント
 闇の中にいるときは、目が見えるか見えないかも分からない。光の中にあって初めて、目が見えるか見えないかが分かる。
 「見える」のは、光の中にあるから。神の光の中に照らされ、何がよいか何が悪いかが見えるにもかかわらず、あえて見えないようにする。これこそが罪である。


ひとやすみ    感謝
 教会から帰る途中、男は眠くなって、野原でひと休みしていました。その時一羽の鳩が飛んできて、彼の綺麗な背広に糞の塊を落としました。目覚めた時、彼はしみを見つけて、すぐに、深く霊的に感動して、神に向かって言いました。
 「主よ、ありがとうございます」「なぜ私に感謝するのかね?」
 「わが神よ、あなたが 牛に翼を与えなかったことを感謝します」。

7/6

2014年07月05日 | キリスト教
キリスト教歳時記187  7月6日
B今日の福音
 ヨハ9:24-34 さて、ユダヤ人たちは、盲人であった人をもう一度呼び出して言った。「神の前で正直に答えなさい。わたしたちは、あの者が罪ある人間だと知っているのだ。」彼は答えた。「あの方が罪人かどうか、わたしには分かりません。ただ一つ知っているのは、目の見えなかったわたしが、今は見えるということです。」すると、彼らは言った。「あの者はお前にどんなことをしたのか。お前の目をどうやって開けたのか。」彼は答えた。「もうお話ししたのに、聞いてくださいませんでした。なぜまた、聞こうとなさるのですか。あなたがたもあの方の弟子になりたいのですか。」そこで、彼らはののしって言った。「お前はあの者の弟子だが、我々はモーセの弟子だ。我々は、神がモーセに語られたことは知っているが、あの者がどこから来たのかは知らない。」彼は答えて言った。「あの方がどこから来られたか、あなたがたがご存じないとは、実に不思議です。あの方は、わたしの目を開けてくださったのに。神は罪人の言うことはお聞きにならないと、わたしたちは承知しています。しかし、神をあがめ、その御心を行う人の言うことは、お聞きになります。生まれつき目が見えなかった者の目を開けた人がいるということなど、これまで一度も聞いたことがありません。あの方が神のもとから来られたのでなければ、何もおできにならなかったはずです。」彼らは、「お前は全く罪の中に生まれたのに、我々に教えようというのか」と言い返し、彼を外に追い出した。


C今日の暦
1535年 トマス・モア斬首刑(1478年-)  イングランドの法律家、思想家。『ユートピア』。
 ヘンリー8世(1月28日C)の離婚問題から教皇クレメンス7世と反目する中(→「1月15日C」)、大法官を辞任。
 クロムウェル主導の1534年の国王至上法(国王をイングランド国教会の長とする)にカトリックの立場から反対。反逆罪とされ、ロンドン塔に幽閉されたのち処刑(記念日は6月22日)。  1966年イギリス映画「わが命つきるとも」の題材に。
1758年 クレメンス13世即位(-1769年)。 ヨーロッパ諸国がナショナリズムを強め、王権のもと国をまとめようとしたとき、国境を越え自由に活躍し、教皇への忠誠を誓うイエズス会の存在が目障りとなった。イエズス会への弾圧は18世紀になると急速に進み、ポルトガルに続きフランス、スペイン、ナポリ王国などがイエズス会員を追放した。列強はイエズス会を禁止するよう圧力をかけたが、教皇は聞き入れなかった。
1935年 ダライ・ラマ14世出生。 アムド地方(青海省)の農家に生まれ、4歳でダライ・ラマ14世と認定、1940年に即位。 1951年までチベット君主の座にあったが、1959年インドへ亡命して政治難民に。インドのダラムシャーラーに樹立された中央チベット行政府(通称チベット亡命政府)の国家元首。法的には領する国土をもたない亡命政権の長として、世界中にちらばるチベット民族に対し政教両面において指導的立場にある。 1989年ノーベル平和賞受賞。「内面の平和が鍵です。内面の平和があれば、外部の問題はあなたの裡にある平和と平穏の感覚に影響することはないでしょう」。


W今日の言葉
※神の前で正直に答えなさい   原語では「神に栄光を与えよ」。 真実を語ることを要求するときの定型の表現(→8月21日W 栄光)。
 「わたしの子よ。イスラエルの神、主に栄光を帰し、主をほめたたえ、あなたが何をしたのか包み隠さずにわたしに告げなさい(ヨシュ7:19)」。
※どこから来たのか   イエスが奇跡を行うその力の出所


Pワンポイント   神は罪人の言うことはお聞きにならない
 「神に命を断たれ、魂を取り上げられるのだから、神を無視する者にどんな望みがあろうか。災いが彼に臨むとき、その叫びを神は聞いてくださるだろうか(ヨブ27:8-9)」。
 「彼らは叫ぶが、助ける者は現れず、主に向かって叫んでも答えはない(詩編18:42)」。
 「わたし(主)も憤って行い、慈しみの目を注ぐことも、憐れみをかけることもしない。彼らがわたしの耳に向かって大声をあげても、わたしは彼らに聞きはしない(エゼ8:18)」。

7・5

2014年07月04日 | キリスト教
キリスト教歳時記186  7月5日
B今日の福音
 ヨハ9:18-23 それでも、ユダヤ人たちはこの人について、盲人であったのに目が見えるようになったということを信じなかった。ついに、目が見えるようになった人の両親を呼び出して、尋ねた。「この者はあなたたちの息子で、生まれつき目が見えなかったと言うのか。それが、どうして今は目が見えるのか。」両親は答えて言った。「これがわたしどもの息子で、生まれつき目が見えなかったことは知っています。しかし、どうして今、目が見えるようになったかは、分かりません。だれが目を開けてくれたのかも、わたしどもは分かりません。本人にお聞きください。もう大人ですから、自分のことは自分で話すでしょう。」両親がこう言ったのは、ユダヤ人たちを恐れていたからである。ユダヤ人たちは既に、イエスをメシアであると公に言い表す者がいれば、会堂から追放すると決めていたのである。両親が、「もう大人ですから、本人にお聞きください」と言ったのは、そのためである。


C今日の暦
1949年 下山事件。連合国占領下、国鉄総裁下山定則が出勤途中に失踪、翌日未明に死体となって発見された。自殺説・他殺説が入り乱れたまま迷宮入り。
1996年 スコットランドで世界初の哺乳類の体細胞クローンである羊「ドリー」が生まれる。


W今日の言葉 会堂から追放
 ユダヤ人の共同体から追い出され、除名、破門されること。 「三日以内に出頭しない者があれば、長たちと長老たちの勧めによって、その全財産を没収し、その者を捕囚の民の会衆から追放することになった(エズ10:8)」。
70年の神殿滅亡後、ユダヤ教の立て直しをはかったファリサイ派は、ユダヤ人キリスト者に手を焼き、会堂で公に唱えられる十八祈願の背教者への呪いに、「ナザレ派の人々と異端者たちは一瞬にして滅び、命の書から抹消されて、義人たちと共に記されることがないように」との一句を加えた。これを間違って唱える人は、異端者の疑いをかけられて、召喚された。
 生まれつき盲目だった子どもが見えるようになった祝いの時だったが、ユダヤ社会から締め出されることになれば、生活ができなくなってしまう。


ひとやすみ  最初の夫婦喧嘩
 アダムは楽園で道に迷い、夜遅く帰宅した。
 エバはすごく怒って、どなり散らした。「きっと誰か女の人に会いに行ってたんでしょ!」
 「ばかいうな!この楽園で、女なんて君一人しかいない」。
 疲れたアダムは寝に行った。少したって、胸がくすぐったくて目が覚めた。エバが胸をいじっていたのだ。
 「何してるんだ?」。「あばら骨が何本残っているか数えているのよ」。
(創世2:21-22 主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた)

7・4

2014年07月03日 | キリスト教
キリスト教歳時記185  7月4日
B今日の福音
 ヨハ9:8-12 そこで、彼は行って洗い、目が見えるようになって、帰って来た。近所の人々や、彼が物乞いであったのを前に見ていた人々が、「これは、座って物乞いをしていた人ではないか」と言った。「その人だ」と言う者もいれば、「いや違う。似ているだけだ」と言う者もいた。本人は、「わたしがそうなのです」と言った。そこで人々が、「では、お前の目はどのようにして開いたのか」と言うと、彼は答えた。「イエスという方が、土をこねてわたしの目に塗り、『シロアムに行って洗いなさい』と言われました。そこで、行って洗ったら、見えるようになったのです。」人々が「その人はどこにいるのか」と言うと、彼は「知りません」と言った。
 ヨハ9:13-17【ファリサイ派の人々、事情を調べる】人々は、前に盲人であった人をファリサイ派の人々のところへ連れて行った。イエスが土をこねてその目を開けられたのは、安息日のことであった。そこで、ファリサイ派の人々も、どうして見えるようになったのかと尋ねた。彼は言った。「あの方が、わたしの目にこねた土を塗りました。そして、わたしが洗うと、見えるようになったのです。」ファリサイ派の人々の中には、「その人は、安息日を守らないから、神のもとから来た者ではない」と言う者もいれば、「どうして罪のある人間が、こんなしるしを行うことができるだろうか」と言う者もいた。こうして、彼らの間で意見が分かれた。そこで、人々は盲人であった人に再び言った。「目を開けてくれたということだが、いったい、お前はあの人をどう思うのか。」彼は「あの方は預言者です」と言った。


C今日の暦
1187年 ヒッティーンの戦い。エルサレム王国(1099年-1291年;第1回十字軍により樹立されたキリスト教王国。十字軍国家の一つ)と アイユーブ朝イスラム勢力の間に起こった戦い。聖地エルサレムが奪回させ、エルサレム王国を崩壊寸前まで追い込んだ。
1776年 アメリカ独立宣言公布。アメリカがイギリスからの独立を宣言。1783年に承認される。
1946年 第三次フィリピン共和国がアメリカより独立。
1949年 国鉄が第一次人員整理30,700人を発表。国鉄三大ミステリー事件の引き金。
1965年 2年前に発生した吉展ちゃん誘拐事件の犯人が営利誘拐罪と恐喝罪容疑で逮捕。犯人は短歌を作るようになる。犯人の母が語った言葉「お前は地獄に行け。わしも一緒に行ってやる」。
1989年 映画『7月4日に生まれて』(ロン・コーヴィックの同名の自伝的小説の映画化)。 独立記念日に生まれ、第二次世界大戦の勇士である父を誇りに思う主人公は、高校卒業後、海兵隊に入隊、13週間の訓練の後にベトナム戦争に従軍。戦いは熾烈で、ベトコンの攻撃にパニックになった主人公は部下のウィルソンを誤射し死なせてしまい、自身も銃弾に倒れ脊髄を損傷、下半身不随となる。故郷に戻るロンを待っていたのは、国を守る英雄としての賞賛でなく、非難と嘲笑の嵐だった。


W今日の言葉  安息日(→3月2日W 安息日①)


Pワンポイント  アメリカ独立宣言(トマス・ジェファーソン、ジョン・アダムス、フランクリンらが起草)
「我らは以下の諸事実を自明なものと見なす。すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている。これらの権利を確実なものとするために、人は政府という機関をもつ。その正当な権力は被統治者の同意に基づいている。いかなる形態であれ政府がこれらの目的にとって破壊的となるときには、それを改めまたは廃止し、新たな政府を設立し、人民にとってその安全と幸福をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方でその政府の基礎を据え、その権力を組織することは、人民の権利である」。

7・3

2014年07月02日 | キリスト教
キリスト教歳時記184  7月3日
B今日の福音
 ヨハ9:1-7【生まれつきの盲人をいやす】さて、イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。弟子たちがイエスに尋ねた。「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」イエスはお答えになった。「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。わたしたちは、わたしをお遣わしになった方の業を、まだ日のあるうちに行わねばならない。だれも働くことのできない夜が来る。わたしは、世にいる間、世の光である。」こう言ってから、イエスは地面に唾をし、唾で土をこねてその人の目にお塗りになった。そして、「シロアム--『遣わされた者』という意味--の池に行って洗いなさい」と言われた。


C今日の暦
○聖トマ使徒(1世紀)   ディディモ(双子;ギリシア語) トマスもアラム語で双子の意味。
 他の使徒が石打ちを恐れてユダヤに行くのを躊躇した時「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った(ヨハ11:16)。 しかしイエスが復活し使徒たちに現れた時、トマ一人いなかった。他の使徒が「主を見た」と言っても信じず「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない(ヨハ20:25)」と言った。トマにイエスが現れて声をかけた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい」。トマは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った(ヨハ20:27-28)。
 教皇グレゴリオ1世は不信仰のトマが手を触れて信じたことで、後の信者を疑いから解放し、信仰を強めると述べた。その後パルテアかインドに宣教したとも言われるが、詳細は分からない。


W今日の言葉
※シロアムの池 (→5月7日W ベトザタと呼ばれる泉、6月22日P マイム)


Pワンポイント  病気や不幸の原因
 旧約では両親や先祖、本人の犯した罪の結果と考えられていた。従って胎児さえ罪を犯すと教えるラビもいた。
 これは因果応報の考えで、今もそういう神の罰といった考えから、解放されているとは言えない。人間は何とかして病気や不幸の原因を探し、納得したいのである。
 「わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問う(出エジ20:5)」。
 「罰すべき者を罰せずにはおかれず、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問われる方である(民数14:18)」。
 「どうか、わたしたちの昔の悪に御心を留めず、御憐れみを速かに差し向けてください(詩編79:8)」。
 「わたしの数々の罪ゆえに、またわたしと先祖たちの無知のゆえに、わたしを裁かないでください。わたしは御前に罪を犯し(トビ3:3 )」。 しかしイエス同様そうでないとの考えもあった。
 「『なぜ、子は父の罪を負わないのか』と言う。しかし、その子は正義と恵みの業を行い、わたしの掟をことごとく守り、行ったのだから、必ず生きる。罪を犯した本人が死ぬのであって、子は父の罪を負わず、父もまた子の罪を負うことはない。正しい人の正しさはその人だけのものであり、悪人の悪もその人だけのものである。悪人であっても、もし犯したすべての過ちから離れて、わたしの掟をことごとく守り、正義と恵みの業を行うなら、必ず生きる。死ぬことはない(エゼ18:19-21)」。
 イエスは逆に、神の業が現れるためと、積極的に理解した。もし不幸にあってもそのことを信じ、希望の内に生きるなら、実際に神の栄光を表すことになる(→7月27日)。

7・2

2014年07月01日 | キリスト教
キリスト教歳時記183  7月2日
B今日の福音
 ヨハ8:52-59 ユダヤ人たちは言った。「あなたが悪霊に取りつかれていることが、今はっきりした。アブラハムは死んだし、預言者たちも死んだ。ところが、あなたは、『わたしの言葉を守るなら、その人は決して死を味わうことがない』と言う。わたしの父アブラハムよりも、あなたは偉大なのか。彼は死んだではないか。預言者たちも死んだ。いったい、あなたは自分を何者だと思っているのか。」イエスはお答えになった。「わたしが自分自身のために栄光を求めようとしているのであれば、わたしの栄光はむなしい。わたしに栄光を与えてくださるのはわたしの父であって、あなたたちはこの方について、『我々の神だ』と言っている。あなたたちはその方を知らないが、わたしは知っている。わたしがその方を知らないと言えば、あなたたちと同じくわたしも偽り者になる。しかし、わたしはその方を知っており、その言葉を守っている。あなたたちの父アブラハムは、わたしの日を見るのを楽しみにしていた。そして、それを見て、喜んだのである。」ユダヤ人たちが、「あなたは、まだ五十歳にもならないのに、アブラハムを見たのか」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。アブラハムが生まれる前から、『わたしはある。』」すると、ユダヤ人たちは、石を取り上げ、イエスに投げつけようとした。しかし、イエスは身を隠して、神殿の境内から出て行かれた。


C今日の暦
1778年 ルソー没(1712年-)。ジュネーヴ共和国に生まれ、フランスで活躍した啓蒙思想の哲学者。ダランベール、ヴォルテールらとともに百科全書派の一人。『人間不平等起源論』『社会契約論』『エミール』『告白』
  自然に帰れ;文明の発達した社会において失われつつある人間本来の善性(善的心情)をとり戻せ
  不平等起源:土地の所有に始まる貧富の差は嫉妬や憎悪という感情をもたらし,次第に不正と悪徳が充満した社会を生み出していく。
  社会契約; 自然権を社会全体に譲渡し政治社会をつくり、全体と個人の両方の幸福を求める全人民の意志(一般意志)による法で権利を守る。
1839年 アミスタッド号事件。奴隷船に収容されていたアフリカ人奴隷53名がキューバ沖で反乱を起こし、船を乗っ取る(→3月9日C)。
1964年 アメリカで公民権法(ジョンソン政権)執行。ルーサー・キング牧師などに行われた公民権運動の結果。公然と行われ、また州法のもと行われていた人種や宗教、性、出身国による差別を禁止。
1976年 北ベトナムと南ベトナムが統一し、国名をベトナム社会主義共和国に改称。


W今日の言葉   「何者」 (→1月3日W 名、6月27日W わたしはある)
イエス(←「ヨシュア」主は救う)はさまざまに呼ばれ、また自分を呼んだ。
 ①大工の子(マタ13:55)   ②ラビ、先生   ③預言者(マタ16:14)   ④キリスト、メシア(油注がれた者)   ⑤ダビデの子(マタ9:27)   ⑥人の子(→3月31日W)   ⑦神の子(神の使者;ダニ3:25)   ⑧ことば   ⑨主(旧約では神を指した)   ⑩神   ⑪アルファであり、オメガ(歴史の支配者;黙示1:8)  ⑫世の罪を除く神の小羊(ヨハ1:29)


Pワンポイント   アブラハムが生まれる前から
 イエスは確かに2千年前のイスラエルで、受肉して人間となり、歴史の中に現れ、そして昇天して姿を消した。しかし三位一体の神として、始まりの前からあったし、永遠にあり続ける。
 「御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です。天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています(コロ1:15-17)」。
 またイエスは「アブラハムは、わたしの日を見るのを楽しみにしていた」と言う。これは裁きの時である「主の日(アモ5:18)」を自分の日と置き換えて、神と同一視したもの(「人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれの行いに応じて報いるのである(マタ16:27)」。
 ユダヤ人にしてみれば「ただの人間であるイエスが自分を神としたと、これは死罪に当たる」と石を投げつけようとした。

7/1

2014年06月30日 | キリスト教
キリスト教歳時記182  7月1日
B今日の福音
ヨハ8:45-47 しかし、わたしが真理を語るから、あなたたちはわたしを信じない。あなたたちのうち、いったいだれが、わたしに罪があると責めることができるのか。わたしは真理を語っているのに、なぜわたしを信じないのか。神に属する者は神の言葉を聞く。あなたたちが聞かないのは神に属していないからである。」
 ヨハ8:48-51【アブラハムが生まれる前から「わたしはある」】ユダヤ人たちが、「あなたはサマリア人で悪霊に取りつかれていると、我々が言うのも当然ではないか」と言い返すと、イエスはお答えになった。「わたしは悪霊に取りつかれてはいない。わたしは父を重んじているのに、あなたたちはわたしを重んじない。わたしは、自分の栄光は求めていない。わたしの栄光を求め、裁きをなさる方が、ほかにおられる。はっきり言っておく。わたしの言葉を守るなら、その人は決して死ぬことがない。」


C今日の暦
○福者ペトロ岐部司祭と一八七殉教者   江戸時代初期(1603年-1639年)の殉教者。出身は新潟、東京、京都、大阪、広島、福岡、長崎、大分、鹿児島教区に及ぶ。司祭は4、修道者は1。他は信者で武士、農民、漁師、伝道士など。
・ペトロ岐部らは「穴吊るし」の拷問(遠藤周作『沈黙』モデル、イエズス会管区長代理・フェレイラが5時間で棄教)に3日も1週間も耐えた。立ち会った井上筑後守(フェレイラを棄教させた人物)は調書に一言「ペトロ岐部、転び申さず候。吊るし殺され候」と残した。
・江戸の殉教者で武士のヨハネ原主水(もんど)。20代で御殿の身分の高い女性と姦通、教会への迫害が始まると真っ先に逃げ出した。2年の逃走生活の後、やつれて、自ら名乗り出てつかまる。姦通の相手や匿った者は殺され、主水も手足すべての指を切断され、額に焼印を押され、ももの筋を切られ、身動き取れなくなって打ち捨てられた。その後、浅草のハンセン病者の所にかくまわれ、教えを説き、病人の世話をした。10年後、密告され火に焼かれた。
・米沢の殉教者・ルイス甘粕右衛門(あまかすうえもん)ら53名。処刑の時、刑場の奉行が「ここで死ぬ者たちは信仰のために命を捨てる潔い人たちである。皆の者、土下座するようお願い申す」と言った。なきがらは、信者でない人によってていねいに取り扱われた。
・長崎・西坂の殉教者、ニコラオ福永ケイアン。役人に「こんな理不尽な死に方をして、悔しいことはないか」と言われ「一つだけ悔しいことがあります。将軍様をはじめ、日本の方々をキリシタンに出来なかったことです」と述べ殉教した。
前776年 古代オリンピック第1回大会開催。
1859年 日米修好通商条約に基づき、神奈川(横浜港)、長崎(長崎港)、箱館(函館港)が開港される。東海道の神奈川の代わりに、横浜を新しく整備し開港(往来の多い場所に外人居留地を作ることによる外人とのトラブルを避けるため)。
1863年 オランダの植民地スリナムで奴隷制が廃止。
1871年 明治政府が神道を国家の宗祀と定める。
1918年 「赤い鳥」創刊(-1936年)。鈴木三重吉が創刊した童話と童謡の児童雑誌。
 掲載されたもの  童話 「蜘蛛の糸」「杜子春」(芥川龍之介)、「一房の葡萄(有島武郎)」、「お馬」「ぽっぽのお手帳」(鈴木三重吉)、「ごん狐(新美南吉)」。 童謡 「からたちの花(北原白秋)」、「かなりや(西條八十)」
1990年 - ドイツ再統一


Pアブラハムからのイエスまでの救いの系図
 アブラハム--(イシュマエル)イサク--(エサウ)ヤコブ(後のイスラエル)--12人の子;ユダ(メシアを世に送り出す権利)、ヨセフ(長子の権利)--ダビデ--ヨセフ--イエス
※罪(→7月7日W)

6・30

2014年06月29日 | キリスト教
キリスト教歳時記181  6月30日
B今日の福音
ヨハ8:41-44 そこで彼らが、「わたしたちは姦淫によって生まれたのではありません。わたしたちにはただひとりの父がいます。それは神です」と言うと、イエスは言われた。「神があなたたちの父であれば、あなたたちはわたしを愛するはずである。なぜなら、わたしは神のもとから来て、ここにいるからだ。わたしは自分勝手に来たのではなく、神がわたしをお遣わしになったのである。わたしの言っていることが、なぜ分からないのか。それは、わたしの言葉を聞くことができないからだ。あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。


C今日の暦
1934年 長いナイフの夜事件始まる。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)が行った突撃隊(SA)などに対する粛清事件。1週間続いた。
1975年 金子光晴没(1895年-)。愛知県生まれの詩人


W今日の言葉   奴隷③(→6月28日、29日)
④現実の奴隷制度は19世紀まで続いた。カルヴァンの予定説などにより(神の救いから外れた人間ががいる)、奴隷状態を見過ごすこともあった(→5月27日P)。
 奴隷制度の完全な廃止に至るまでには、長い混乱と年月を要した(→3月9日、25日。4月9日、14日、18日。5月10日。6月19日C)。そして今も、国家体制と思想、宗教が合わないことなどにより、現実に拘束され奴隷状態にある者とその子孫はい続ける。
※神があなたたちの父   「主はこう言われた。『イスラエルはわたしの子、わたしの長子である(出エジ4:22)」。(→5月8日W父)


Pワンポイント
 ユダヤの指導者を導くのは神でもアブラハムでもなく、悪魔だとイエスは指摘する。悪魔の内に真理はなく、偽りを語り、最初から人殺しである。つまり人祖をそそのかして罪の結果である死を、人類にもたらした(創世3)。
 「一人の人によって罪が世に入り、罪によって死が入り込んだように、死はすべての人に及んだのです。すべての人が罪を犯したからです(ロマ5:12)。(→3月29日W 悪霊、悪魔)。
 また姦淫という言葉を使って、神以外のもの(イスラエルの神以外の神、また悪魔)を神とする偶像崇拝のことを指している。偶像崇拝者を姦淫の子とも呼んでいた。 「行け、夫に愛されていながら姦淫する女を愛せよ。イスラエルの人々が他の神々に顔を向け、その干しぶどうの菓子を愛しても、主がなお彼らを愛されるように(ホセ3:1)。」
 本当は神こそが父であり、唯一従うべきである。「イスラエルはわたしの子、わたしの長子である(出エジ4:22)」。「愚かで知恵のない民よ、これが主に向かって報いることか。彼は造り主なる父、あなたを造り、堅く立てられた方(申命32:6)」。

6/29

2014年06月28日 | キリスト教
キリスト教歳時記180  6月29日
B今日の福音
 ヨハ8:39-41【反対者たちの父】彼らが答えて、「わたしたちの父はアブラハムです」と言うと、イエスは言われた。「アブラハムの子なら、アブラハムと同じ業をするはずだ。ところが、今、あなたたちは、神から聞いた真理をあなたたちに語っているこのわたしを、殺そうとしている。アブラハムはそんなことはしなかった。あなたたちは、自分の父と同じ業をしている。」

C今日の暦
○聖ペトロ聖パウロ使徒
●ペトロ 最初からの弟子。漁師で単純で素朴な性格。初代教皇に指名されペトロ(岩、ケファ)と呼ばれる。イエスの十字架刑を見て裏切ったが、大いに泣いて回心、教会を固めた。一度ユダヤ人に逮捕されたが天使の導きで脱獄。以後、パウロら使徒と共に宣教を続けた。同朋、異邦人へ接し方ではパウロに叱責されたこともあった(ガラ2:11)。ネロ皇帝の時、十字架刑を受け、殉教。ペトロの墓の上にサン・ピエトロ聖堂がたてられた。
●パウロ(→1月25日C パウロの回心)。27の書簡を書き、キリスト教神学を展開。ユダヤ人外に宣教したので、異邦人の使徒と呼ばれる。
 「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです(ロマ3:23-24)」。「罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです(ロマ6:23)」。「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです(ロマ10:9)」。
1928年 治安維持法改正。反国体の結社行為に死刑・無期刑を追加


W今日の言葉  奴隷②(→6月28日、30日)
②ローマには6000万人が奴隷であり、人口の半数を占めた。
 しかしクラウディウス帝が重用した解放奴隷もいた。かつて奴隷だったが、私的か公的に解放されたものとその子孫のことをさす。
 解放後は市民権を獲得した。数が増え、商業・金融業など多岐に渡って社会的に進出した。なかには富を築き、騎士階級に上がり、大都地所有者になるものもいた。
 前63年ポンペイウスにより奴隷としてローマに連れてこられ、後に解放されたユダヤ人の子孫もローマにいた。彼らは「解放された奴隷の会堂(使徒6:9)」をもっていた。
③新約聖書でも黙認された。奴隷制度はローマの政治体制の根本にかかわることなので、物理的な解放はイエスも目指さなかった。
 「奴隷たち、キリストに従うように、恐れおののき、真心を込めて、肉による主人に従いなさい(エフェ6:5)」。
 ただし、キリスト者の中では奴隷によることでの差別は禁じられた。
 「そこではもはや、ユダヤ人もギリシャ人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです(ガラ3:28)」。
 イエスは、罪とその結果である死の奴隷状態にあることに対し、注意を向けた(「罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である(ヨハ8:34)」。
 そして神の、正義の奴隷になることを求めた(「かつて自分の五体を汚れと不法の奴隷として、不法の中に生きていたように、今これを義の奴隷として献げて、聖なる生活を送りなさい…あなたがたは、今は罪から解放されて神の奴隷となり、聖なる生活の実を結んでいます。行き着くところは、永遠の命です(ロマ6:19,22)」)。
 「召されたときに奴隷であった人も、そのことを気にしてはいけません。自由の身になることができるとしても、むしろそのままでいなさい。というのは、主によって召された奴隷は、主によって自由の身にされた者だからです。同様に、主によって召された自由な身分の者は、キリストの奴隷なのです(Iコリ7:21-22)。
またイエスがそうであったように、奴隷のように徹底して仕えるものになることが勧められた。
 「わたしは、だれに対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです(Iコリ9:19)」。


6・28

2014年06月27日 | キリスト教
キリスト教歳時記179  6月28日
B今日の福音
 ヨハ8:31-38【真理はあなたたちを自由にする】イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。あなたたちがアブラハムの子孫だということは、分かっている。だが、あなたたちはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉を受け入れないからである。わたしは父のもとで見たことを話している。ところが、あなたたちは父から聞いたことを行っている。」


C今日の暦
○聖イレネオ司教殉教者(140-202年殉教?)。トルコに生まれる。ポルカルポの弟子(十二使徒の孫弟子)。迫害後のリヨンで司教として司牧。
 異端グノーシスに対し使徒の教えを引き継いだものとして反駁。ローマ教会に一致することの大切さを説いた。そこには聖伝が保たれているからである。聖体をいけにえとして理解し、マリアを新しいエバ、生きるものの母と呼んだ(処女によって死ぬべきものとなった人類は、処女によって解放される)。
1859年(安政6年) 江戸幕府が、米・英・蘭・仏・露に対し、神奈川・長崎・箱館で自由貿易を許可する布告を出す。
1914年 オーストリア皇太子、サラエボで、セルビアの結社「黒い手」の19歳の民族主義者により暗殺。第1次世界大戦突入。
1919年 ベルサイユ条約調印。第1次大戦に関し、ドイツに過酷な賠償を科す。ナチスを引き起こす原因となる。
2005年 教皇ベネディクト16世『カトリック教会のカテキズム綱要』発表


W今日の言葉  奴隷①(→6月29日、30日)
 戦争捕虜として、支配下にあるまた国家により抑圧され、借金を返せないなどのため、売買の対象となって、他人の支配下にある人間とその子孫。
①旧約聖書で奴隷は主人の財産とみなされている。
 奴隷に「主人が妻をあてがい、その妻との間に子供が産まれた場合、妻子は主人に属し、年季明けの時は一人で去らねばならない(出エジ21:4)」。
 「人が自分の男奴隷あるいは女奴隷を棒で打ち、その場で死なせた場合は、必ず罰せられる。ただし、一両日でも生きていた場合は、罰せられない。それは自分の財産だからである(エジ21:20-21)」。
 形式的に同胞にはあわれみを示せとの規定もあった。「もし同胞が貧しく、あなたに身売りしたならば、その人をあなたの奴隷として働かせてはならない。…エジプトの国からわたしが導き出した者は皆、わたしの奴隷である。彼らは奴隷として売られてはならない(レビ25:39,42)。
 また解放の規定もある。「人が自分の男奴隷あるいは女奴隷の目を打って、目がつぶれた場合、その目の償いとして、その者を自由にして去らせねばならない。もし、自分の男奴隷あるいは女奴隷の歯を折った場合、その歯の償いとして、その者を自由に去らせねばならない(出エジ21:26-27)」。


Pワンポイント  真理
 イエスにより示された正しい神の啓示、教え。これこそが無知の、罪の闇から人類を救いだし、自由にする。
 またそれは真理である神そのものであり、またイエス自身である。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない(ヨハ14:6)」。
 国立国会図書館法の前文に「国立国会図書館は、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される」とある。これは法案の起草に参画した羽仁議員がドイツ留学中に見た大学の銘文に由来し、それは今日の聖書に由来する。

6・27

2014年06月26日 | キリスト教
キリスト教歳時記178  6月27日
B今日の福音
 ヨハ8:21-30【わたしの行く所にあなたたちは来ることができない】そこで、イエスはまた言われた。「わたしは去って行く。あなたたちはわたしを捜すだろう。だが、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない。」ユダヤ人たちが、「『わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない』と言っているが、自殺でもするつもりなのだろうか」と話していると、イエスは彼らに言われた。「あなたたちは下のものに属しているが、わたしは上のものに属している。あなたたちはこの世に属しているが、わたしはこの世に属していない。だから、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになると、わたしは言ったのである。『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。」彼らが、「あなたは、いったい、どなたですか」と言うと、イエスは言われた。「それは初めから話しているではないか。あなたたちについては、言うべきこと、裁くべきことがたくさんある。しかし、わたしをお遣わしになった方は真実であり、わたしはその方から聞いたことを、世に向かって話している。」彼らは、イエスが御父について話しておられることを悟らなかった。そこで、イエスは言われた。「あなたたちは、人の子を上げたときに初めて、『わたしはある』ということ、また、わたしが、自分勝手には何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。わたしは、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。」これらのことを語られたとき、多くの人々がイエスを信じた。


C今日の暦
○聖チリロ(アレキサンドリア)司教教会博士(-444年) 380年司教、412年総大司教。
 当時広まっていたネストリウスの異端に対し反論した(→6月22日C)。教皇はネストリウスを破門、問題の解決をチリロに任せた。431年エフェソ公会議では教皇代理として出席した。しかしネストリウスが皇帝にざんげんしたことで逮捕され、投獄された。釈放後も、ネストリウスの異端と戦った。「聖母マリアの神学博士」。
1994年 オウム真理教により、長野県松本市でサリンガスまかれる。死者7人。無実の人間を犯人にでっち上げた冤罪・報道被害事件でもある


W今日の言葉   わたしはある  エゴー・エイミ(ギリシア語)
 「1月3日W 名」でみたように、主は自分の名を「わたしはある。わたしはあるという者だ(出エジ3:14)」と明かした。
 福音書では他にも「はっきり言っておく。アブラハムが生まれる前から、『わたしはある。』(ヨハ8:58)」「事の起こる前に、今、言っておく。事が起こったとき、『わたしはある』ということを、あなたがたが信じるようになるためである(ヨハ13:19)」などの用例がある。
 これから分かるようにイエスの神性を表す言葉で、イエス自身により使われている。


Pワンポイント      上げる
 イエスを十字架に上げる、そのもっとも屈辱的なことこそが、イエスを高め、イエスの栄光を表す時となる。
 「天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない(ヨハ3:13-14)」。(→2月10日P)
  「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、すべての舌が、『イエス・キリストは主である』と公に宣べて、父である神をたたえるのです(フィリ2:6-11)」。

6・26

2014年06月25日 | キリスト教
キリスト教歳時記177  6月26日
B今日の福音
 ヨハ8:12-20【イエスは世の光】イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」それで、ファリサイ派の人々が言った。「あなたは自分について証しをしている。その証しは真実ではない。」イエスは答えて言われた。「たとえわたしが自分について証しをするとしても、その証しは真実である。自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くのか、わたしは知っているからだ。しかし、あなたたちは、わたしがどこから来てどこへ行くのか、知らない。あなたたちは肉に従って裁くが、わたしはだれをも裁かない。しかし、もしわたしが裁くとすれば、わたしの裁きは真実である。なぜならわたしはひとりではなく、わたしをお遣わしになった父と共にいるからである。あなたたちの律法には、二人が行う証しは真実であると書いてある。わたしは自分について証しをしており、わたしをお遣わしになった父もわたしについて証しをしてくださる。」彼らが「あなたの父はどこにいるのか」と言うと、イエスはお答えになった。「あなたたちは、わたしもわたしの父も知らない。もし、わたしを知っていたら、わたしの父をも知るはずだ。」イエスは神殿の境内で教えておられたとき、宝物殿の近くでこれらのことを話された。しかし、だれもイエスを捕らえなかった。イエスの時がまだ来ていなかったからである。


C今日の暦
1942年 日本のホーリネス教会の聖職者96名が逮捕。 当時、日本基督教団の幹部は、ホーリネス検挙を歓迎し、不純なものと切り捨てた。
 1943年大審院検事局「神は近き将来に於いて『キリスト』を空中に臨ませ義の審判を開始し戦争その他災厄の充満せるいわゆる患難時代を現出せしめたる後『キリスト』を地上に再臨せしめて我国を含む世界各国の統治権を摂取せしめ『キリスト』を統治者、携挙せられたる聖徒を統治に参与する王、神の選民と称するイスラエル人を支配階級となす千年王国なる地上神の国を建設し次で新天新地と称する神の理想社会を顕現すべきものなりとし、天皇統治が右千年王国の建設に際して廃止せらるべきものなりと做す国体を否定すべき内容のものなり』。
1945年 国連憲章調印記念日。 国際連合憲章に50か国以上が調印し、国際連合の設立が決定した。
1950年 レッドパージ: GHQが、日本共産党機関紙『アカハタ』の30日間の発刊停止
2000年 教皇庁教理省、『ファティマ第三の秘密 -教皇庁発表によるファティマ「第3の秘密」に関する最終文書 -』を発表
 ③(2000年に公開されるまで秘密にされた)一群の兵士達により白衣の司教ら大勢の高位聖職者達が射殺される。
 この第3の預言につき、それは「ヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂のこと」とする教皇庁に対し、示しを受けたルシアは「それはほんの一部」と謎を残したまま帰天。(→2月13日C)


W今日の言葉   世の光
 仮庵祭のとき、夕刻になると、荒れ野を火の柱によって導かれた事を想起して、婦人の庭で4つの金のともし火台に火がつけられた。この火の柱は律法の象徴でもあった。イエスは律法にとって代わり、国々の光(イザ42:6)、異邦人を照らす光(ルカ2:32)となる。
※父(→5月8日W)        ※イエスの時(→6月18日P わたしの時)
※宝物殿はまた、賽銭箱(さい銭箱)の意味でもある(→9月27日W)


Pワンポイント 光と闇
 闇は光の欠如。創造の初め闇は地を覆っていた。闇は混とんであり、不幸、災害、死でもある。そこに光が神によりもたらされ、秩序と命がもたらされる(創世1:2-5)。
①光をたどれば光そのものである神に導かれていく。闇はそれを閉ざす。
②光は命、希望、喜び、幸いなど神の性質を表す。 闇は死、絶望、悲しみ、不幸など罪の原因である。
③光と闇は、善悪を象徴しつつ、互いに対立しあっている。しかし最後に光は勝ち、闇を光に変える。

6・24

2014年06月23日 | キリスト教
キリスト教歳時記175  6月24日
B今日の福音
 ヨハ7:45-52【ユダヤ人指導者たちの不信仰】さて、祭司長たちやファリサイ派の人々は、下役たちが戻って来たとき、「どうして、あの男を連れて来なかったのか」と言った。下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。すると、ファリサイ派の人々は言った。「お前たちまでも惑わされたのか。議員やファリサイ派の人々の中に、あの男を信じた者がいるだろうか。だが、律法を知らないこの群衆は、呪われている。」彼らの中の一人で、以前イエスを訪ねたことのあるニコデモが言った。「我々の律法によれば、まず本人から事情を聞き、何をしたかを確かめたうえでなければ、判決を下してはならないことになっているではないか。」彼らは答えて言った。「あなたもガリラヤ出身なのか。よく調べてみなさい。ガリラヤからは預言者の出ないことが分かる。」
 ヨハ7:53-8:2【姦通の女】[人々はおのおの家へ帰って行った。イエスはオリーブ山へ行かれた。朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。


C今日の暦
○洗礼者聖ヨハネの誕生(ルカ1:57)(→1月9日B) 6月24日が祝日なのは、イエスの受胎の時、もう6か月になっていたから(ルカ1:36;1月6日B)。それでイエスの降誕の6か月前とする。
 マリアと共に誕生も祝う聖人。レビ族の子孫で下級祭司ザカリアとアロンの子孫、エリザベトの子ども。歳を取っても子がなかったが、聖所で祈っている時に、天使から懐胎の恵みを受ける。しかしザカリアは信じず、そのために口が利けなくなった(ルカ1:5-24)。
 6か月後親戚のマリアのもとに天使が現れ、エリザベト懐胎の話を聞きたマリアは、エリザベトのもとを訪れ、3か月世話をする(ルカ1:36-56)。このとき胎内のイエスとヨセフは出会い、ヨセフは清められた(ルカ1:41)とされる。(→8月29日C 洗礼者聖ヨハネの殉教)
 フランス他で「ミッドサマーディ(真夏、夏至の日)」とも呼ばれる。「あの方は栄え、私は衰えなければならない(ヨハ3:30)」から、夏至直後のこの日を境に日が長くなると考えられた。
1024年 イタリアの修道者ギドー・ダレッツオがドレミの音階を定める
1948年 ベルリン封鎖始まる。ソ連が西ベルリンへの通行を禁止。
1949年 優生保護法改正。経済的な理由による人工妊娠中絶を認める。


W今日の言葉  ニコデモ
 ファリサイ派で議員。イエスのもとを夜訪ね「新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」と言われたことがある(ヨハ3:1-;2月9日B)。またイエスが十字架に架けられ死んだあとすぐ、没薬と沈香を混ぜた物を百リトラを持ってきた(ヨハ19:39;→12月12日B)。 これらのことからアリマタヤのヨセフ(マコ15:43)と共に、イエスを救い主と内心認めながらも、公然とイエスを支持したのは、イエスの死後であったと思われる。


Pワンポイント セント・ジョーンズ・ワート(聖ヨハネの草)
 古代ギリシアから使われているこのハーブは、洗者ヨハネの名にちなむ。
 この6月24日の頃までに花が咲き、伝統的にその日に収穫されたため、その名がついた。黄の花びらを指でこすると赤い液体が出る。ここからヨハネが首を切られた時、その血液から生えたという伝説が生まれた。