キースのサンポタリング日記

ひととき仕事を忘れ、他愛のない話でもしましょ。

映画『Drive My Car』『空白』

2021年10月05日 16時10分03秒 | 映画

9月と10月、2本の邦画を観た。
昨年11月の『罪の声』以来だ。
9月は『Drive My Car』
10月は『空白』

『Drive My Car』で印象に残ったのは、
穏やかな瀬戸内の景色、
そして赤いサーブ900Turboでしょうか。
謎を秘めたまま突然亡くなった愛妻を思いながら、
「言わざるを得ない時が言うべき時」
「それでも生きていかなければならない」
という言葉の中で生きていくことが、
寡黙なプロの女性ドライバーの生き方に影響する。

『空白』で印象的だったのは、
娘の事故死をきっかけに激情のままに過ごす父親が、
雇っている若い漁師の変わらぬリスペクトを伏線に、
事故のきっかけとなった女性の自殺の悲しみを受け入れ
毅然と謝罪のことばの中に娘への愛情を話す母親に
対面する。
「どうやって折り合いをつけているんだろう?」という
独り言(つぶやき)から、
絡んできた様々な相手とひとつひとつ丁寧に向き合い、
折り合いをつけていく。

どちらも心が震える映画でした。


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