そりゃおかしいゼ第二章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界の政治を問う

平和国家放棄の宣言をした安倍首相

2014年10月27日 | 集団的自衛権
安倍首相は26日、茨城県の百里基地で行われた自衛隊の航空観閲式に出席し、集団的自衛権の行使を可能にする、安全保障法制の整備を進めていく考えを強調した。
安倍首相は、「今後、いわゆるグレーゾーンに関するものから、集団的自衛権の行使に関するものまで、切れ目のない、新たな安全保障法制を整備してまいります」と述べた。これまで有事、しかも自国が攻撃されたときに限定されていた武力行使を、切れ目のないという言葉によってぼかしながらも、有事から平時までどんな時にでも武力行使できるように、法律を作っていくと明言したのである。
そもそも、集団的自衛権の行使については、同盟国のためならということが掲げられるだけである。ことの正邪は問わない、場所の規定もない。要約すれば、世界で最も戦闘的で戦闘行為を繰り返すアメリカのためなら、世界中何処へでも、戦闘行為があるときもない時にも出兵できるように、法律を作りますということである。
同時に安倍政権は、これまで原則武器輸出の禁止をしてきたが、武器輸出の実質解禁を行った。日本という国家が、戦後世界で得てきた平和国家という信頼の放棄である。自衛隊という、いわば安倍首相にとって軍事国家に変貌することを理解されやすい場所であったこともあってか、得意げに訓示したのであろう。
積極的平和主義を何度も強調しているが、平和を武力で造ることを日本の憲法は禁じているのである。憲法の何処に、一国平和主義などと書かれているのだろうか。憲法前文には、世界の平和を前提にした文言で満たされている。
平和国家日本は戦争放棄を放棄し、安倍晋三は、きな臭い軍事国家に変貌することを宣言したのである。


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