昨日から、また腰の具合が悪くなった。痛みが強いものに。前屈み
の姿勢のまま、背筋を伸ばせなくなっている。ぎっくり腰の怖れも。
腰に負担がかかるような無理をしたわけではない。日々の暮らしの
中で、ごく普通の活動でさえ、腰に疲労が蓄積されるからだろうか。
具合が悪くなってしまうことが、患部が悪化することが、よくある。
土曜日。できれば心を空っぽに。身のまわりで、見えるもののみに、
意識を向けたい。まずは、ただ見て、ただ感じるだけ。すると自己
の存在も、心身の不調も、今は、なんとなく納得できそうに思える
のではないだろうか。あるがままの姿を認識する。受け入れる。と
いうこと。そこから私は、何かを見いだせるのかもしれない。実存
を考えるということでもありそうな。私はまだ、よくわからないが。
大学をやめずに、専門的な勉強をつづけていたら、私はなにをして
いただろうか。どうなっていただろうか。などと考えてしまうこと
がときおりある。あるいは、自分が健康体だったら、自衛隊に入隊
するか、警察官になりたかった、などとも。少なくとも実存という
意味を考えることはなく、すでに肉体で理解していたかもしれない。
ボケの盆栽は水切れが原因で、死んでしまったようだ。昨年は多く
の白い花を咲かせてくれたが、私は世話を忘れていた。念のために、
大胆に幹を切り落として植え替えてみた。たぶん再生は無理だろう。
昨年の秋だったか。信じられないことだが。私は植物をベランダで
育てているということ自体、忘れていたのだ。ほぼ２週間も水やり
をしなかった。ボケの盆栽は水切れに弱いらしい。私は悪いことを。
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愛犬は、その性格が少し歪んでしまったのではないのか。ようすを
見ながら、そんなことまでも私は考える。落ちつきをなくしている。
あるいは、なにかを恐怖している。私とおなじように、愛犬も自分
の居場所がわからなくなっているのかもしれない。