朝早く．家を出て．通勤客で満員のバスに乗る．私の気分はすでに
最低のレベル．この地で先端高度医療を提供する国立の総合病院へ．
埋め立て地の先にある．放送局や各種企業の本社や支店．ITなどの．
整形外科を受診．予約済みなのでたぶん担当医の今日最初の患者だ．
徐々に症状は悪化している．とにかく動くことを．下半身の劣化は
さまざまな他の病気を引き起こしかねないから．腰の病気は以後も
様子を見なければならない．だが実際より問題なのは、精神的な病
のほうかもしれない．現状ではなかば、引きこもりになってしまい、
精神の状態以外にも、身体も脆弱になってしまうばかりだからだと．
受診を終えて処方箋を出してもらう．病院を出る．帰りは自宅近く
までの直通便はないので、面倒だが、バスを乗り換えることになる．
まるで鉄格子の中から？ 外の世界を眺めているようなイメージが．
誰も乗っていないバス．私の他には．中途半端な時刻．昼前のころ．
まさに宙ぶらりんの状態．それが私？ 属する社会も遠いところに．