blueな日々

( Art で逢いましょう)

こえをかけられた

2011年03月26日 | ■blueな日々1
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解体が近いと思われるアパートが複数寄り集まった場所で。私はまた
古いカメラを使っていた。セレン電池がうまく動作をしなかったので,
オートでの撮影を中止してマニュアルで。シャッターの速度と絞りは
どうしようかなどと考えていたら,ふいに私の左の耳もとで声がした。
なにをしているの?風景がおもしろいの?~若い女性だった。物件に
関係した不動産会社の人だろうか。そこには大きな看板が立てられて
いて立ち入り禁止と大きく書かれていたので。それともいまはやりの
カメラ好きの女子のひとりだったのか。老人ホームや公民館や学習塾
などもある住宅街の地域だったので、そのどれかに勤める人だったの
かもしれない。ええ。とだけ私はこたえるのみ。彼女はすぐにいなく
なってしまった。私は不審者に見えたのかも。しかしなんだったのだ
ろうか。若い女性に声をかけられるおぼえは私にはまったくないのに。
もうずいぶん前に、女性との関係は卒業をしたのだから。だがいい声
ではあった。余韻をしばらく感じていた。だが私は無反応すぎたかも。

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こんな建物も撮影していた。好きな色ではないが、階段のある眺めが
きれいに見えて。やがて解体がはじまるであろう複数の古いアパート
の隣の新築物件。最初のカットはわずかな空間と緑の葉がきらめいて
いたのだ。使っていたのはコニカの古いレンジファインダー機「SⅡ」
セレン電池が劣化しはじめているのかもしれない。今後はマニュアル
での撮影になるだろうか。それを見越して入手した機種でもあるので、
問題ない。女性を呼びよせたレトロなデザインだったのかもしれない。




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