blueな日々

( Art で逢いましょう)

現実なものだから~Minolta Hi-Matic F:Renge Finderr,First photography

2013年06月29日 | ●Camera:Range Finder 1
629hmaticf1
名機の初代や後期の SやSDといったAF仕様は好きだが,他の Himaticの
シリーズは好みではなかった.それはたとえば Eではシャッターの感触が
非常に悪くて,使っていてもいい気分ではない.ゆえに以後はかなり敬遠
ぎみになっていた.しかしかなりコンパクト化されたらしい Fのブラック
ボディがオークションで安価に出品されていたので.動作品らしいが何故
かボディの貼り革だけが異常に劣化して,縮んでめくれあがっている個体.
保管状況が悪かったと思われる.動作にも影響があるはずの劣悪環境で?
撮影は問題なく出来そうだが,オート露出の精度などに不安を感じつつも
試写を行なった.FujiのISO400/24枚撮りのカラーネガフィルムを使用.

629hmaticf2
629hmaticf3

撮影中はシャッターの高速側で違和感を感じた.正確な速度が出ていない
スローな印象.勘違いかもしれないが.かなり小型化された印象のボディ
が手によくフィットする.操作はシンプルで、なにも考えずにほとんどの
被写体でただシャッターを切るだけ.露出不足の警告ランプも無視をする.
ストロボを使えという警告なのだろうが,たぶん人工の光の加減ではその
しらけた印象の写りが好きではない.アンダーな写りになっても構わない.
暗い印象の写りになったとしても.そのカットは現実的なものだから.
………
EEプログラム距離計連動式カメラ.電子シャッター付.すでに持っている
あまり好きではないシャッターの感触のシリーズ機種E型より、ひとまわり
小さく軽い.相当に小型化された印象.プログラムシャッター 1/724秒の
高速度を実現.電池がないとシャッター音はするが実際は機能しない仕組み.
バッテリーのチェックスイッチは手ぶれ警告も兼用.ファインダーの内部で
露光状態をランプで表示.今でも人気の機種なのに不思議と動作品をセット
販売の中の1台としてこの春に非常に安価に入手することができたもの.

629hmaticf4


Hi-Matic F
 ●型式:35mmレンズシャッター式カメラ
 ●レンズ:Rokkor 38mm/F2.7 ●シャッター速度:4~1/724秒
 ●絞り:表示なし ●フィルム感度設定:ISO25~500 
 ●ピント調節:一眼二重像合致式 シングル回転ヘリコイド 前玉繰出し
 ●電池:HM-N(NR52)型水銀電池 2個 ●重量:約360g
 ●サイズ:113×73×54mm ●当時価格:21300円 ●発売:1972年

ボディの痛んだ貼り革は接着剤で応急的に手当を.見た目は良くないがとり
あえず普通の状態に戻った.電子的な精度はやや劣化している実感.もっと
いい写りであってもいいと思われるものがいくつか.室内では苦労するかも
しれない.見た目では明るく感じても実際は被写体が暗いから.マニュアル
操作が出来ない機種なので,手ぶれには気をつけてやはりノンストロボで.

629hmaticf5




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。