アグファ社のラピッドシステムカメラ「Iso-Rapid 1」~期待をしていた
以上のいい写りだった.被写体の明暗に応じて、2つの天気マークを切り
替えるだけの簡単な露出の操作.シャッター速度は単速.正方形のフォー
マットなので、あんがい味わいのある写真が撮れる.いつもそう感じる.
Ⅰカット目は確か、ストロボを使用したはずだが、現像が済んだばかりの、
写真のデータには、そのカットは見つからなかった.…DPEショップの HP
からダウンロードをしたもので.その時点ではネガフィルムの詳細を確認
することはできない.フィルムが送付されて来るまでは不明なままなのだ.
感度100/36枚撮りのカラーネガフィルムの半分ほどを使用.
ラピッドの専用マガジンに装填.
このカメラ本来のスクエアフォーマットで.約15枚撮影.
撮影後はダークバックの中でフィルムを35mmのパトローネに巻き戻す.
1. ストロボ art 2.自転車 3.窓 4.自転車置き場 5.自転車 6.ベランダ
7.棚から窓を 8.愛犬 9.植物 10.盆栽 11.小鳥 12.外を 13.人形??
Agfa Iso-Rapid 1
●型式:35mmレンズシャッター式 パンフォーカスカメラ
●使用フィルム:Rapid=現行品の35mmフィルムで代用可能
●画面サイズ:24×24mm ●フラッシュ:なし
●シャッター速度:1/40秒,1/80秒 ●絞り:F8.5固定
●フォーカス設定:固定焦点 ●撮影可能枚数;16カット
●サイズ:115×76×51mm 180g ●発売:1965年ころ
The Rapid System allowed for 16 exposures of 24x24mm size.
Two settings are selectable: sunlight=1/80 cloudy/flash=1/40
*ラピッドシステムは、1964年にドイツのアグファ社が提案した
フィルムの新しい規格.35mm幅のフィルムを使用する特殊な
カートリッジ入りのシステムで、カートリッジの装填と同時に、
フィルム感度の自動設定が.ダブルカートリッジのシステムで、
巻き上げの自動送り、撮影後の巻き戻し不要という簡易方式.
フィルム室の両側に専用のパトローネを装填.フィルム巻上げ
をするとスプロケットが回ってフィルムを対側のパトローネに
巻き上げてゆく.パトローネ軸はなく、内部に金属製のガイド
があり、巻き上げられたフィルムはパトローネ内でループ状に.
機構上24×36で、12枚撮りまでしか撮影できない仕組みに.
当時、ラピッドシステム自体はわずか数年で廃れてしまった.
*この Agfa Iso-Rapid 1 はフィルムを装填しないとシャッター
が切れない作りに.切れない場合でも故障ではないので注意を.
*レンズまわりにはお天気マーク~晴れと曇りの2つの、切り替え
があるのみ.シャッタースピードの変化で、絞りはF8.5に固定.