blueな日々

( Art で逢いましょう)

考えてみた~Canon Dial Rapid:Rapid System,Haif Size,2nd photography 

2014年10月16日 | ●Camera:Half,Toy,etc

試しに、フィルムを装填して、その不具合を確認してみた.すると不思議
なことに、レンズの前から、シャッターの切れる瞬間の、おおよその状態
を見ることに.何度切っても、正常に動作をしている.絞りが開いたまま
になってしまう不具合は、何故か一度も発生しなかった.フィルムを装填
した場合には起きない現象なのか?~なんの問題もなく撮影ができるかも
しれない.にわかに期待が持てそうな….以下は、その確認の経過なのだ.

………半年ほど前のこと
キャノンの「Dial Rapid」~ラピッドシステムの、ハーフサイズカメラだ.
露出計が機能していない.電池を装填してもほとんど反応がない.しかも
絞りはつねに F2.5の開放状態で、シャッターは 1/30~1/500秒の各速度で
切れているのが救いだが….撮影自体は、絞り固定で、変則的になものに
なってしまう.仕方がない.安価に入手できてとりあえず撮影は出来そう.

………撮影は出来た、写りもよかった
入手後の最初の撮影はそんな状況で.だがいい写りだった.動作に不具合
があるのが残念に思えるほど.なんとか改善できないものかと考えてみた.








………だが、なんとか正常な状態に.現在
電池室内にボタン電池を装填してみたら、なんだかすっきりしない印象が.
わずかに隙間があるような.電池は固定されずに電池室内で動いている?
つまり接触が悪くて通電できずに、露出計が正常に機能していなかったの
かもしれない.アルミ箔を小さく固め、電池の+側に添えて装填してみた
~マイナス側ではショートしてしまうらしいので~するとふいに、露出計
が動きはじめた.シャッターの半押し状態で、正常に通電して、被写体の
明暗に応じて絞りの数値が、ファインダー内部の指針を通じて変化をして
いるのが確認できる.こんな簡単なことで、不具合が解消されたのである.

………新たな不具合が?
だが今回の2度目の撮影を前に、他の各部の動作も確認してみた.すると、
シャッターに粘りが発生.露出計が機能したおかげで、絞りはそれぞれの
大きさで開くようになったが、シャッターを10回切れば、そのうち2度か
3度ほどは、絞りが閉じずに、開いたままに.あるいは徐々にゆっくりと
数秒かけて閉じる.それではひどい露出過多に.どうすればいいだろうか.
レンズ部分を分解して、絞り羽根などを清掃すれば、改善できる可能性は
あるかもしれない.だが壊してしまう恐れもある.悩んでしまうことに.

………問題は改善されたはず
試しに、フィルムを装填して、その不具合を確認してみた.すると不思議
なことに、レンズの前から、シャッターの切れる瞬間の、おおよその状態
を見ると….何度切っても、正常に動作している印象.…ではこの状態で、
2度目の、撮影を行ってみることに.そしてその結果はいいものだった.





発想を変えてみた.というか初心に戻ってみたら、カメラの不具合が改善
できたのだ.分解などせずに.そんな感じである.写りはみな見事なもの.
キャノンのカメラ作りの実力.このラピッドシステムでも発揮されている.

感度100/24枚撮りのカラーネガフィルムの半分を使用する.
ラピッドの専用マガジンに装填して.ハーフサイズで24枚撮影.
すべてのカットをオート露出で.シャッター速度優先.
撮影終了後は、ダークバックの中でフィルムを35mmのパトローネに巻き戻す.


Canon Dial Rapid
 ●型式:35mmレンズシャッター式ゾーンフォーカス
     ハーフサイズカメラ.ラピッドシステム
 ●画面サイズ:24×18mm
 ●標準レンズ:SH30mm F2.5(4群5枚構成)
 ●シャッター:セイコーシャ、1/500~1/30秒、B
 ●セルフタイマー内蔵(ダイアル回転式)、
 ●フラッシュシンクロ:X接点式、AG-1バルブ専用フラッシュガン付
 ●ファインダー:ブライトフレーム付き逆ガリレオ式ファインダー
   倍率0.43倍、視野率90%
   視野内に設定したシャッタースピードに対応した適正の絞り値
   高低輝度警告、近・中・遠距離を示すピクトグラフ
 ●焦点調節:レンズ前玉回転ゾーンフォーカスマーク式、0.8~15m(∞)
 ●EE機構:CdS素子使用のシャッタースピード優先式EE
   測光連動範囲=EV8~17(ISO 100)
 ●フィルム感度域:ISO 25~400(カッセトによるオートセット式)
 ●フィルム装填・給送:巻き取り側に空のラピッドカセットを
  あらかじめ装填.未使用フィルム入りカセットを装填し、
  裏蓋を閉じて、カメラ下部のノブ式スプリングモーター
  巻き上げ動作で空送り自動セット.撮影毎に空カセット
  に巻き込まれる、フルチャージで24コマ分連続撮影可能.
 ●フィルムカウンター:裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
 ●フィルム巻き上げ:ノブ巻き上げによるスプリングモーター自動式
 ●使用電源:1.3VのHM-N型水銀電池1個
 ●サイズ:113×80×49mm.395g
 ●当時価格:16000円 ●発売:1965年
 *ラピッドシステムのハーフサイズカメラ.Dial35 開発により培った
  スプリングモーターによる巻き上げ動作やCdS素子の仕様などの機能
  の特徴を活かした機種.レンズは新設計の4群5枚構成 SE30mm/f2.5.
  ラピッドシステムはコダック社のインスタマチックシステムが大きな
  シェアを占めた関係から先細りとなり、競争に敗れ?キヤノンはこの
  Dial Rapidを最後に後継機種の開発を見送ることに.つまり最終機に.








コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。