2年ほど前だっただろうか。動作品という商品紹介だった。オークション
で安価に買った。だが届いた個体はピントが合わせられず,絞りの状態も
良くなかった。粘りが発生していたのだ。安く買った品なのでクレームは
言わないことに。いつかレストア用にと考えて。フジフィルムがフジカの
名前で昔発売していたレンジファインダーカメラ「35 Auto-M」~操作法
が独特らしいので,カメラ店を経由して説明書のコピーも買っていたのに。
節約生活をつづけて,煙草も吸わなくなったので,毎月わずかだが貯金が
できるように。本来は古くなった生活家電品の買い換えのための貯蓄なの
だが、カメラの修理を依頼することも。この機種もそうで、購入後今回が、
はじめての撮影だ。修理専門店から昨日届いたのだ。さっそく動作を確認。
セレン電池は機能しないので,マニュアルでの撮影になる。シャッターも
絞りもピント合わせなどにもとくに問題はない。ファインダー内もクリア。
金属カメラの重量感もうれしい。シャッターはかなり深い位置で切れるが、
感触は悪くない。感度100のカラーネガフィルムを装填。巻き上げレバー
はトリガー式でカメラの底部にある。キャノンのキャノネットと仕組みは
おなじだ。撮影後のフィルムの巻き戻しクランクはカメラの左側面にある。
めずらしい。おもしろい。気になったデザイン。コレクションにいいかも。
写りはどうだったか。じつはあまり気に入っていない。デジタルカメラの
露出を参考にしたが,淡く頼りないカットが多かった。ストロボ発光での
カットのほうが皮肉にもいいような。動作テストのためだけにストロボを
使うから。ふだんはまったく必要ない。逆光にも弱そう。フジフィルムの
オートフォーカスのコンパクトカメラのシリーズが私は好きなだけに、昔
のこの機種=レンジファインダー機には期待をしていたのだが。
露出をオーバー気味に、スローなシャッターで,撮影をしたほうが、写り
がいいような印象も受けた。室内でノンストロボで写した写真はなかなか
いい写りだったから。とにかく修理が無事に済んで、使える個体になった
ので、次回はゆっくりと楽しんで撮影を。今回の試写はいそぎ過ぎたのだ。