ミノルタのブリッジカメラ？「Apex105」～一眼レフとコンパクトカメラ
の中間的な位置付けで、高倍率ズームや多機能が売りのまさにバブル時代
の製品である．SF風の奇妙なデザインの機種などが各社から売り出された．
継続性のない一時的なムーブに終わったらしい．その中の一台を，オーク
ションで安価に購入できた．送料を加えて千円もしない値段。動作に問題
はないらしい．届いた個体はきれいな状態だった．ただ液晶画面が故障を
していた．残念だ．電源を入れても撮影のモードやフィルムカウンターや
ストロボなどの表示が出ない．電源を入れてボディの背面にあるストロボ
設定ボタンを２回押せば発光禁止モードに切り替わるようだ．試行錯誤の
動作確認で判明した．とりあえずは．これだけでもわかればいいだろうが．
電源を入れても、表示に変化がないので不安であることにかわりはない．
………………
このカメラは露出やピントだけでなくズーム機能も自動で行なってしまう．
電源を入れてファインダーをのぞいただけで，カメラが勝手にズーミング
して構図を決めてしまうのだ．困った迷惑な機能である．（ズームボタン
を押しながら電源を入れるとこの機能は解除されるらしい）ミノルタは何
を考えてこんな使いづらいスペックにしたのか．私は理解に苦しむ．まあ
撮影が楽しそうなおもしろいボディデザインでもあるので、とくに不満は
ないのだが．レンズは35-105mmF4-6.7、電子制御式レンズシャッター
は1/2～1/500秒、ピントは0.7m～無限遠、フィルムの巻上げ巻戻しは
自動、オートローディング、といったじつはごく平凡なスペックなのだ．