ネットの関連記事を参考に、私はレンズの正面から徐々に分解をしてゆく.
ようやく現れた、閉じた状態の絞り羽根を、ジッポーのオイルで湿らせた
綿棒で清掃する.丁寧にすばやく.シャッターを切って、瞬間的に小さく
開く絞りを、無理に大きくこじ開けて、後ろ側にあるレンズ面も清掃する.
羽根を傷つけないように気をつけて.何故か絞り羽根は2重の組み合わせ
になっていて、奥のほうもわずかだが清掃することができた.すると、
A=Auto のみ絞りが、たぶん適正に変化するようになった.シャッターは
各速度で変化をしているはず.これでもけっこう大きな改善だ.ストロボ
撮影用のマニュアル絞りでは、単一の固着した小さな絞り~約F16ほどの
ままの状態.何故、オートのみ、絞りの開閉が改善したのか、その理由や
詳細は私にはわからないが、不思議なことだ.これでこのカメラも変則的
な撮影をする必要がなくなったわけだ.ごく普通にオート露出で楽しめる.
感度400/24枚撮りのカラーネガフィルムの半分を使用.
(残りは、Konica ⅡB-mで)
Autoのみで撮影.Manualでは絞り約F16で固定しているゆえ.
1.寝室~13小鳥たち
Minolta AL-E
●レンズ:Rokkor-QF 40mm/F1.8(4群6枚)
●シャッター:Citizen VE B・1/8~1/500秒
●受光素子:CdS ●電池:H-D(MR-9)型水銀電池 1個
●ピント合わせ:二重像合致式 ●フラッシュ:なし
●サイズ:128×74×60mm 約540g
●当時価格:21000円 ●発売:1968年
*シャッター速度優先EE、マニュアルでの操作も可能な距離計
連動式カメラ.ボディーはコンパクトな作り.露出計指針が
トップカバー部にあり適正絞り値が指針表示.カメラ正面の
円形のスイッチは、通常の撮影時には赤い●の位置に設定を.
Lはレリーズロック、Vはセルフタイマー.美しいデザイン.
(ネット上のスペックなどの転載してリライト)
実際は、…レンズの前面から分解.閉じた状態の絞り羽根を、ジッポーの
オイルで湿らせた綿棒で清掃した.その日はとくに変化がなく残念だった.
だが翌日、ふたたび確認してみたら、Auto での撮影が可能になっていた.
被写体の明暗の差に応じて絞りが自動的に変化するように.開放から最小
の絞りまで問題なく.だが Manualでは各速度で約F16に固着したままで.
ミノルタのレンジファインダーカメラの「AL-E」~このシリーズ機種は
写りも操作性もよく、いいカメラだと思う.しかしこの個体は絞りに強い
粘りがあり、というよりF16か22あたりで固着していた.被写体が変わり
露出に変化があっても、つねにおなじ大きさでしか開かない.たぶん最小
あたりの絞りで.他の動作にはとくに異常はない.露出計もたぶん正常に
機能している.残念なもの.変則的な方法でなら撮影可能.絞り込まれた
状態ゆえシャッター速度の変化で対応する.そんなわけで分解清掃を….
写りはやはりよかった.ミノルタのカメラゆえに、不安なく操作すること
もできたのだ.このカメラメーカー、現在存在しないことが、不思議だし
非常に残念なのだ.いいカメラがたくさんあった.時間を超えて生き残る
はずの名機たち.フィルムカメラを使いたい、すくなくとも、私の友?